真夜中のテレビのドキュメント番組。 途中から見たその番組に、ボーダーというタイトルがついていたのは番組が終了するときに知った。 今、日本でもそのように呼ばれる人が激増しているという。 どの精神疾患にも属さないが、なんらかの症状を持つ人。 みたいな。 番組に登場していたのは、過食拒食を繰り返しひきこもりがちな女性と幻聴に悩まされる男性だった。 幼い頃から、親の期待に背かないよう必死で自分を作っていた女性。 裕福な家庭。 父親の暴力。 自衛隊入隊後、幻聴が始まった男性。 父親の暴力。 両親の離婚。 女性は心理的療法を受けていた。 男性は、これまでいろんなことを試したが番組内では霊的なお祓いを受けていた。 要因となるものは、おそらくどの人にも潜んでいていつ自分だって同じように境界線上の人間になるかなんてわからない。 その扉に、どれだけたくさんの固い鍵をかけて門番に守らせてゆけるかどうか。 どんな人だって、びっくりするほど強いわけではないから。
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