Deckard's Movie Diary index|past|will
イギリス人のジョン・ウイリアムズ監督が作った日本映画『いちばん美しい夏』を中野まで観にいきました。学校にもほとんど行かず、遊んでばかりの茶パツの女子高生と軽い痴呆を患う老婦人とのひと夏の交流。女子高生役(直美)は新人の真帆。老婦人(小出さん)はあの南美江。この二人がとても素晴らしく、特に南美江は美しい演技でした!ストーリーではけっこう波乱万丈な事ばかり起きるのですが、監督の突き放した演出がそれを上手く消化してしまいます。え゛!え゛!と思っている間に淡々と進んでしまいます。その辺りがちょっと出来すぎかな、とも思いますが、直美と小出さんの仲良くなっていく過程がベタベタせずリアルなので、その他のことがあんまり気にならなりません。全編に流れるアコースティックな響きと田舎の風景も気持ち良くマッチしています。直美はこの夏の色んな事を忘れてしまうかもしれないけれど、思い出すときもきっとあると思う。だけんどもしかし、外人監督かよー!ジョン・ウイリアムズは自分の少年時代を日本を舞台に描いたという事ですが、考えてみれば大人になっていく過程というのは万国共通ってことなんでしょう。佳作!
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