忘れていた誕生日がひとつ、ある。
なくしてしまった口紅がみつかった。
なぜ、こんなに後ろめたい気持ちにならなくちゃ いけないんだろう。 問題は、 無くした場所でもなく、 無くした事でもなく、 きっと、その後ろめたい気持ちだ。 過失とはいえ、 口紅だけじゃなくて、 もっと違うものも無くしてしまった気がする。 というより、気付いてしまった。 だから、無くして消えていくのだろう。
みじめだと思う。 日おう毎に腐る。
最初から、余地なんて、 なかったんだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
|