蛍桜

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居場所。+作文
透明少女だって誰かが言ってた。
そこにいてもいなくても同じ存在なんだって。
それって、私のことかなぁ。

だって、ほら。
現実では誰も私を必要としない。
今日だって家族以外誰にも会わなかったよ?
中学生時代の人からも声がかからない。
友達って呼べる人いなかったからかな。
友達って呼べそうな人はたくさんいた気がするけど
それは私の思い違いだったみたい。

いまだ3年生のクラスメイトで交流とってるのは
一人しかいないんじゃない?
しかも、その中に幼馴染が入っていない。
あぁ。この前ドタキャンしちゃったからな。もう飽きたかな。
高校別々になったからかな。交流しなくてもいいもんね。
無理に私と友達づら(友達とは思ってないけど)したくないもんね。
これで終わりか。あーあ、つまんない。

誰かが言った。
自然消滅はしょうがないけど、関係だけはリセットしないようにね。
はーい。
スナオに答えた。
心の中では素直じゃなかったかもなぁ。

ねぇ、ネットってさ、私の居場所あるかな?
HPがあるとか、メルアドがあるとか、そういうんじゃなくて、
メル友がいっぱいいるとか、メッセ友がいっぱいいるとか
そんなんじゃなくって、私が求めるものは居場所。
そんなの、あるのかな。求める私が悪いのかな。
ってか、なんだろうね。

誰かが「死にたい」って言った。「生きてるの辛い」だって。
甘えてんじゃねーよ。って思う。
だけど、私も思ったことあったかなぁ・・・。
たぶん、本気じゃなかったんだけど。
ただ、生きてるのが辛かっただけ。
でも死にたいなんて、本気で思うことないなぁ。

死にたいかぁ。死ねば?って言っちゃって
それで死んじゃったら辛いから、言わないけどさ、
むしゃくしゃする。なんか知んないけど。

誰かに頼られてる人がうらやましい。
だってそれが存在価値じゃん。存在理由じゃん。
それだけの存在価値だったらそれはそれで辛いけどさ。

私は誰かに頼られてるかなぁ・・・?
別にね、頼られたいとか思うわけじゃないんだけどね
存在理由と存在価値がほしいって思うだけなんだけどね、
思えばそれってさ、すごく近くにいっぱい落ちてるわけよ。
もう、近すぎて見えなくて、探しちゃうの。
ほら、よくメガネを頭にかけてて探す人いるでしょ。
近くにあることが自然になっちゃって、わかんないのよ。
メガネだったら、すぐに見つかるし、
みんなに言われたら、あ、ほんとだ。って思えるけど。
存在理由や存在価値はそうはいかないから。しょうがないよね。
もう、どうしようもないことなんだよね。

な〜んて諦めちゃう自分は、つまんない人間。

なんだかなぁ・・・。
さびしいよ。ほんと。何がさびしいかわかんないけど、さびしい。
ってか、自分の性格の悪さがむかつくしね。
だって求められすぎたらいやだもん。
だけど求められないのもいやだもん。
中間がいいの。私は。
だけど、中間なんてこの世の中にはなかったりする。
(あ〜、前こういう詩書いたなぁ…)
だから、だいっきらい。人間も、世界も、世の中も。
あの世にいけば?ってね。そんな感じかな。
それはいやだけどね。天国は幸せばっかりあるっていうけど
そんなんいらんしね。幸せばっかりで幸せなはずがない。

あ〜そうそう、誰かがキリスト教にすっごい忠実だったね。
で、その話をされたんだった。
キリスト教を信じてない人は死んだあと、天国にいけないって。
信じてたら、天国に行って、悲しみも苦しみも辛さもないって。
それって、いいよね。なんて言ってた。
はぁ?って思った。正直ね。
だけど、やっぱネットでおもしろくて、むかつく。
嘘なんて簡単につけたよ。だけど、やりきれないからちょっと言ってやった。
それって、本当にいいことなのかなぁ。って。
そしたら、なんて言って来たと思う?
あたりまえじゃん。だって。おまけに顔文字までつけてきやがった。
なんなんだろう。そいつがいった。
「親が、キリスト教信じてなくて地獄いっちゃうのは辛いでしょ?」
ふーん。画面を見ながらあきれてた。
死んだ後のこと、いまから考えてどうすんだよ。
しかも他人。(いや、親だけどさ)
キリスト教以外でも、別にいいと思うけど。
まあ、そうも言えずに、キリスト教に興味あるふりして、
ずっと話聞いてやってた。
相手がお風呂にはいるまでずっと。

なーんか、ネットって居場所ないよなぁ。ますます思う。
あるチャットに継続的に行くとする。
だけど、そのうち来ない人が増えて、新しい人が入ってきて。
一週間ぐらい、そのチャットいかないとする。
そしたら、どうよ。だーれもしんない。
ネットでやっぱ居場所ないよね。
3年間ずっといってるチャットがある(間開いたりしたけど)
3年前にいたメンバーが、今は誰もいなかった。
だけど最近、3年前にいたメンバーが二人ほど現れた。
3年もすれば、ちょっと懐かしくなってくるのだろうか。
でもそれは居場所とはいえないんじゃないかなぁ。

あるゲームで、時間の狭間に飲み込まれたら、
ここを思い出してここに来よう。ここに集まろう。
見たいな事言ってた。それが、そうなったのかはしらないけど、
それって居場所なのかなぁ・・・。
だって、そのゲームでその場所を見たのは一回きり。
それが居場所だって言えるのかなぁ。

居場所って、場所じゃないと思う。
居場所って、時々、人じゃないかな?って思う。

なんだかなぁ…。

+++

〜ある少女の作文〜

昨日はなぜか眠れなかった。
母とは同じ部屋に寝た。ひさしぶりだ。
だからなのかもしれない。でも、あんまり関係ない気もする。
夜中、いや朝になりかけていた4時。
目覚ましで時間を確かめた。
その時間、私が寝ている部屋の窓から誰かのノックが聴こえた。
見てみると、そこには黒い影。誰かがいるらしい。
二階なのにどうしているのだろう。と考えた。
私も小さい頃、のぼった事がある。のぼるのは簡単だ。
でもその黒い影はなんのためにのぼってきたのだろう。
のんびりと考えているとせかすようにまたノックが聴こえた。
しょうがないから、窓を開けてあげたその時!
その黒い影が私を攻撃してきた。包丁みたいなもので傷つけた。
もうすぐで手首がきれるところだった。なんとか手のひらだった。
その影は男だった。私がひるんでいるすきに網戸を破って入ってきた。
そして母を刺そうとしていた。私は止めた。
手から血が出ていたけどそんなことはどうでもよかった。
その混乱の中、母が目を覚ました。何がおきているのか分からないようで
ねころんだままだった。男は持っていた包丁を
母の足に向かって投げた。見事に刺さってしまった。
男は逃げていった。私たちは唖然とするしかなかった。
しばらくして警察に電話し、応急処置をした。

あの黒い影はなんだったんだろう。とにかく怖かった。
人間が怖くなった。警察さえも怖かった。
だから、警察を呼んだくせにドアをあけてあげなかった。
困った様子だった。

だけど人間は嫌いだ。もう、怖い。
母とひきこもりになったのはこの日からだ。

【本当にあったらしい話】

2002年04月02日(火)

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