| 蛍桜 |
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| 手はもう届かない |
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「嘘をつきたくないから全てをさらけ出す」 というのは、優しさや正義じゃなくて 自分の気持ちを押しつけているだけ その言葉を聞いて相手がどんなに苦しむか どんなに悲しむか分かっていないだけ それを軽減する術も知らないのに傷つけるなんて 結局は、自分のことしか見えていないだけ ただ自分が楽になりたいだけ? 嘘をつかないことは大事 でも、全てをさらけ出すこととイコールになるわけじゃない そんな単純な方式ばかりが真実だって 信じていられるのも、バカバカしい 偽善者ぶれるのも 不幸ぶれるのも 結局はいつも、バカな人に与えられた特権 それを知らずに振りかざすのは さらにバカな人間 そんなバカな人間を、純粋だと信じる人々がいるけど いつか騙されたと悟る時が来る どっちもどっちで、笑える バカな私を好きでいてくれた誰かは 今頃後悔しているんだろうか バカな特権を振りかざしていたさらにバカな私は あの頃出会った人たちに申し訳ない気持ちでいっぱいでいる 「ごめんね」と 言えるようになった私を驚く人がいる 「ありがとう」と 言いたかった相手がいなくなって悲しむ私がいる あの頃の私の生き方を私はずっと否定し続ける 若いころの過ちであったにしろ、ひどすぎる だけど、あの頃の私は、過去の私は、今の私でもあるから 受け入れていくしかない 今の私を受け入れてくれている人のために 大嫌いな人がいる 一緒にいるだけでイライラする人がいる 名前を聞くだけで嫌悪感が立ち上る人がいる 醜い感情があふれ出てくる自分がいる 昔の純粋さを無くして、悲しむ自分がいる |
| 2009年03月17日(火) |
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