ひとひらの想い

2004年03月09日(火) 春の道

埼玉県、某所。
ここはクレヨンしんちゃんの生息地だったよな。
駅前に銅像でもあるのかしら、とかすかに淡い期待を抱いていたのだけど
そんなもん、あるわけないよね。
普通の駅前ですよ。
がっかり。

アルバイト募集の広告をネットで見付けて、どんな所かと下見に
来たのでした。
研修約2ヶ月がこの地でやるという事だったので、通勤はどうか、と。
結果、無理だと悟りました。
電車の乗り換えが悪いと、自宅から勤務地まで2時間ちかくかかる。
今の私にはとても無理だわ。
交通費も、往復で千円、楽に越えてしまう。

失意のままぶらぶらしてたら、花束を持った高校生とすれ違いました。
もしかして卒業式?
もうそんな時期なのか。

私には高校の卒業式の記憶がほとんど有りません。
ていうか、ほんとに卒業したのかも疑問。
それでも卒業証書はあるので、たぶん卒業はしたのでしょう。

どんな気持ちで学校へ向かい、どんな気持ちで家まで帰ってきたのか。
教室で撮った写真を見ると、その場のことは思い出しても
式そのものを覚えていない。
何を考え、どこに向かっていたのか。

卒業しっぱなしで、進路も決めなかった私。
ここまでよく、生きてこられたもんだと、変に感心してしまいます。

あの花束を持った子は、これからどんな道を進むんだろう。
どんな道でも自分を見失わず、頑張っていって欲しいなと思いました。
そして何より
「卒業、おめでとう」



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