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■ 義母(姑)からの電話
一昨日、京都に住む義母から電話があった。 「○○さん、せんだってはごめんね、許してね」 「えっ!?」 いつものことだが驚かされる。
…って言うのも、義母は軽い…いや中度の進行性の痴呆で、随分前にあった出来事でも、つい昨日あったことのように話をする。 つまり随分前のことを急に思い出して、私に詫びをいれてくれるのだ。 それは一度や二度ではない。 私に謝ってくれたのは、これで何度目のことだろう。
いつものことながら、いつもビックリしてしまう。 でも謝られて悪い気はしない。
痴呆の義母は、最近とくに感情の起伏が激しくて、普段は穏やかな優しい人なのに急に激しく怒りだしたりするようになっていた。 それで義母は些細なと言うか、何でもないような私の言葉に対しても敏感に反応して怒るようになった。
その時は義母も頭に血が昇っているので、かなりヒドイことを言う。 私は自分の親のことを言われるのが一番辛い。 それは親の悪口を言われるから辛いのではなくて、言われて当然のことを言われていて、そんな親を持った私がいて、義母はそんな私も嫌っているんだと思えてしまうから…
実母からは得られなかった温かい愛情を、義母の中に感じていた私はかなりショックな出来事だった。 結局、私は誰からも愛されないのか? 誰からも認めてもらえないのか? そんな何とも言えない悲しさ、侘しさが私を襲っていた。
でも旦那の前では強がって見せて… 「お義母さん、おかしいよ! いくらボケてるからといって、私にも我慢の限界がある! 気を使って言い返せないのも辛い…」と言っていた。 半分は本音だけど、でも私の心の中は悲しさと寂しさの方が大半を占めていた。
そんなことは旦那は知らない。 私がまだ子供で大人気なくて、意地を張っているだけだと思ってる…
それが京都(実家)に帰りたくない理由… 実母から受け入れてもらえなかった時のことが思い出される。
…でも帰ってみようかなあ〜 実母とは違い、謝ってくれる…義母のもとへ。
2001年12月14日(金)
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