Comes Tomorrow
ナウシカ



 言葉というのは本当に難しい

同じ言葉でも人それぞれの捉え方があるし、真実を伝えるにも形容し難い事柄もある。

今回の入院(切迫早産)は旦那に車で送ってもらう予定だったけど急に仕事が抜けられなくなって、近所のいつもお世話になってる人に送ってもらった。
うちの親より少し若くて小5と高3の娘さんがいる。
この人もナースをしていて引っ越してきてから知り合ったんだけど、驚いたことに私の母のことを知っていた。
私が高校生でまだ両親が離婚していない頃、母は産婦人科医院で看護助手をしていた。
そこで一緒に働いていたらしい。
お互いあまりの偶然に本当にびっくりしてしまった。

この人には私の手記を見てもらったので、うちの内情は少しはわかってくれたと思うけど、この人はこの人なりの母のイメージというものがあって、私の話はなかなか信じ難いものなんだろな。

『今回のことはいい機会だから、お母さんに連絡して上の子の面倒見てもらったら?』と。
病院に送ってもらう車中ではあまりにも時間が短く、かいつまんでしか話せなかったから真実は伝わらなかったと思う…
ダラダラ具体的なことを話せばいくらでも親の本当の姿を話せるが、話す側の私も聞く側の相手もへきえきしてしまうような話だから徒労に終わるだけだ。
短い言葉に凝縮して、いかに真意や思いを伝えるか…それは本当に難しい。

私がただ一言言えるとしたら『私自身と家族の身の安全と心の安定が保障されないかぎりは、親であるからといって当然の権利である基本的人権の尊重を侵すことはできない』ということだ。
私は親に復讐するために連絡を取らない訳じゃない。
人間として当然の権利を主張しているのであり、今の家族を守るという義務を果たしているだけだ。
それを俗に一般家庭で育った人に理解してもらうのは難しい。

2003年01月12日(日)
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