 |
 |
■■■
■■
■ スピノザの『神学・政治論』
これを訳したものを教えてくれた人がいるので、ご紹介します。 現代訳に改めてくれています。
「もし、人間を誤りの中に留めおき、恐怖心を宗教の美名で彩って、人間を抑圧するために利用し、そして人々が自らの隷属のためなのに、幸福のためと思い込ませて戦わせる。 また、名誉欲のために、血と生命を捨てることを恥ではなく、最大の名誉であると思わせる。 ーーーそのようなことが独裁制の最高の秘訣であり、独裁制の最大の関心事でであるとすれば、自由な国家にとって、これ以上の不幸なことを考えることはできないし、可能でもない」(岩波文庫p.44)
見たくない、聞きたくない、知りたくないと言って、目を覆い、耳を塞ぎ、あたかも核シェルターに逃げ込む人々。 本当は薄々気づいているのに、ちゃんと考えればわかることなのに、何を恐れているんだろう?
核シェルターの外は、荒廃とした大地が広がりつつあることを。 シェルターの中は、限られた守られた幻想の世界であるということを。 その中だけで幸福になって、なんの意味があるだろう? それはシェルターが壊れてしまえば、一瞬にして崩れ去る幻影の城なのに。
知らないでいる方が幸福なのか? 知ることは罪なのか? 本当の世界で生きて、何が悪いのか?
今あなたが立っている、その大地が確かなものか、確かめた方がよくはないかい?
2005年09月16日(金)
|
|
 |