マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

僕らの30代は、のぞみ号のように走っていく。 - 2002年12月09日(月)

 同級生女子に誕生日おめでとうメールを送ったら「31になっちゃった」という返事が返ってきた。さて、お祝いメールを送ってよかったものなのかどうか。
 去年30になったときには、逆に肩の荷が下りたような気がした。あと10年は30代だ、という感じ。
 まあ、そういいながら、2000年まで20世紀なら、30歳まで20代だろうと主張していたのだが、それももう無理そう。
 そういえば、結婚適齢期は、一昔前はクリスマスケーキ、今は年越し蕎麦なんて言うらしい。前者は、25になったら急に売れなくなる。後者は、31が終わったら誰も見向きもしなくなる、のだとか。そういうのは、年齢というより、人それぞれだと思うし、医療業界はどうしても社会人スタートの時期が遅くなるため、晩婚の人が多くなるのから、いちがいには言えないけれど。
 
 今でも、たまに彼女と会って呑む機会があるのだが、少なくとも、容姿も性格も平均点をはるかにクリアしているし、人並みに恋もしてきている。結婚を考えた相手もいたらしい。このあいだは、お見合いしたって言ってたな。
 年を重ねると、人間我慢強くなるところとワガママになるところがあるらしくって、僕たちの場合は、もう適齢期だから、という妥協よりも、ここまで結婚しないできたんだから、なるべくいい相手をという気持ちにばかりなってしまう。
 職場の人間関係の理不尽や世界の不条理には、心を塞いで嵐をやり過ごせるようにはなってきたのだけれど。

 満足度100%の結婚とか、満足度100%の人生なんて、あるわけないことは、30年も生きていてわかっているつもりなのに。
 大学時代、クラブの部長の任期を終えたとき、「今の自分で、もう一度部長になった瞬間に戻れるなら、きっともっといい仕事ができたのに」と心から思ったものだ。
 きっと、死ぬときにも「もう一度人生やり直せたら」とか思うんだろうな。

 こうして、僕らの30代は通過駅をどんどん通り過ぎて、終点へと向かっていく。


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