―No,―

2004年06月01日(火) 旧暦

僕が見たものは虚像 君の見たものが実像
そんな否定ばかりは皆無なのにし続けた
裏切りだと認識するのを恐れたから

遅すぎる卯月の雪が身に染み
一緒に見たのはかつての師走だった
出逢った葉月間近の今日(こんにち)
君が映すのは愛せた彼女の幻影かしら

皮肉でしか無い僕が感傷に浸る
また別の彼女の口から何かを告げられる
受け継がれたドナーの血のように

残る数枚の寫眞は眺めても虚しいばかりで
そっとアルバムを閉じた
二度と開けることの無いように
問いかけても答えて欲しい君はもう居ないね


 < キノウ  【 モクジ 】  アシタ >


まじゅ

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