僕が見たものは虚像 君の見たものが実像そんな否定ばかりは皆無なのにし続けた裏切りだと認識するのを恐れたから遅すぎる卯月の雪が身に染み一緒に見たのはかつての師走だった出逢った葉月間近の今日(こんにち)君が映すのは愛せた彼女の幻影かしら皮肉でしか無い僕が感傷に浸るまた別の彼女の口から何かを告げられる受け継がれたドナーの血のように残る数枚の寫眞は眺めても虚しいばかりでそっとアルバムを閉じた二度と開けることの無いように問いかけても答えて欲しい君はもう居ないね