―No,―

2005年01月05日(水) 仮説

白い壁紙と無機質な配置の家具
漏れる日光と明かりを灯さないまま
静かに流れ無かった刻(とき)を思い出す

善し悪しすら見えず 目前に在るものが解らず
フェードアウトしてまた消えていく
机の裏に落ちてしまったままの大好きな玩具のように
何の声も聞こえず幻聴に魘される夢の中の夢

伸ばした手も爪を立てた背中も嘘で在れば
自責し続けても受け入れたくない自分も
飲み込まれなかったかもしれない

嗚咽混じりに綺麗に汚されたあなたを思い出す
遠い日の言葉に込められた思いに足を取られ
水面下で藻掻く僕を離してはくれない
経過に追いつけない遅刻者なのか

上書きばかりの僕だとして
離れられないのなら いつかは離すしかないのだろう
忘れ得ない日 笑いを失うあの日のこと


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まじゅ

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