聞き慣れた声 目覚めるはずのない目覚め ぼやけた視界のままに誰かが移る なぞった指だけでは認識不能
忘れるくらいに抱いてくれればいい 腕の傷が見えなくなるくらいまで
僕はあざ笑って愉しむから 貴女が堕落していく様を 触れるものさえ無くなってしまうほどの剥奪をして 閉じこめてあげるからそっと 僕だけのものに…
消え入りたい想いと非現実な空虚さが 満ちている中に理性など要らない 忘れさせて
跪かせた君の顔が僕をさらにそそらせて 歩き回らせるのが堪らないね 僕が傷くらい増やしてあげるから 二度と消えない刻印を
|