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| 2004年11月02日(火) |
『ミス・サイゴン』戸井トゥイ初日 |
まず、状況説明。 マチネの席はB列40番、ソワレはI列13番。 そしてサイゴンは、帝劇の舞台上に小さな舞台を 作って、その中で演技することが非常に多いので、 1階前方席に座るならセンターに近い席でないと、 演者の顔が横を向くとほとんど見えず、前を向くと 舞台を真横から観ているような疎外感がものすごい。 何にせよ、話に入り込んで観られる状況ではなく、 冷静に醒めた気持ちで足を組み腕を組んでの観劇。
つまり、マチネはトゥイの顔は7〜8割見えず、 体の動きや声だけでの評価。ストレス溜まりまくり。 ソワレは反対側の端なので、2〜3割見えず、 結局は双方を足しての感想なのですが、 総合して、戸井トゥイ、とても好きでした。
何というかなー、少し前まで結構いたタイプかも。 親が婚約を決めた=既得の女、なんでしょうね、 ♪俺のもーのだーー!が、ものすごく響く感じ。 「女性ができること」も頭の中で限定されてるからか、 キムが自分に銃を向けていても、実際に撃つなんて できるわけがないと何の悪意もなく当たり前に 思い込んでいて、だから その相手に撃たれた後の、 まさに「信じられない」という顔がツボでした。
私個人としては嫌いなタイプの男なんだけれど、 あらすじだけ聞いたら、トゥイってこんな男だと 想像するんじゃないかと思う、正統派な作りかも。 キムが属していた世界観が浮き彫りになるから、 話も分かりやすくなるし、最初に出てきた時点では、 まだ人を撃ったことはないだろうと思われる緊張気味の 構え方とか、細かい演技もあって非常に納得できました。 この作りだと、キムとトゥイの年齢が ひと回りぐらい 離れて見えても違和感がないのも、いいところ(笑)
他は、簡単に。 タムは偶然、31日から続けて3人観たようですが、 31日の畠山君に時々感じた違和感が今日なかったのが、 彼限定の何かの演技なのか否かは全く判断つかず。
<マチネ> (筧・松・石井・岡・ANZA・戸井・杵鞭・内田) 松キム(8/14以来): 抜群の存在感は残ったまま、うざさが相当消えた。 丁寧な演技が好印象になった。自然に視線が回せ、 端の客にもそれほどまでには寂しい思いをさせない。 長く大劇場やってる人は違うと思わせた。 筧エンジニア(8/22以来): 私の『ミス・サイゴン』基本のエンジニアだけれど、 「はい、ホーチミン」の後のアドリブだけは許せず。 あんなところで素の筧さんの言葉は最悪・・・。 ANZAエレン(8/22以来): 高橋エレンにはまった後だと、いかにもいいお家で 育った感じの余裕のある優しさが少し気に障るかも。 今日は初めてエレンに感情移入できず。 でもこれって完全に、好みの問題だよなー。 石井クリス(9/5以来): なんか・・・、朗らか。井上クリス見慣れたせい? やはり松キムとは絶望的に合わない感じ。 岡ジョン(9/5以来): ♪ブイドイの妙な付点が消えていて嬉しかった。
<ソワレ> (市村・笹本・坂元・今井・石川・戸井・平澤・足立) 市村エンジニア(9/5以来): 役柄もあるだろうけれど、松キムよりさらに、 端席まで演技を届かせようという思いが感じられる。 紗を隔てて観ているような舞台の中、彼の場面だけは 確かに舞台を観ていると感じさせてくれた。さすが。 今井ジョン(初見): 場面のメインがキムやクリスの1幕はいいけれど、 2幕になってからは、鈍重さが目立って嫌でした。 しかし♪ブイドイには何故あんなテンポを崩すの? 坂元クリス(9/3以来): 2か月の変化を全く感じられないのは私が鈍いだけ? 表情は何種類かで演技しているけれど、声が全く 演技していないので、遠くや端から観ると余計に 全く苦悩していない奇妙なクリスのままという感じ。 石川エレン(8/22以来): 最も成長を感じたのがこの人。 歌う時の声の揺れもほとんど消え、人間的に苦しむ きれいに歌うだけでないエレンの姿が見えました。
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