記憶

青く晴れ渡っている空に
吹く風にぬくもりを感じたら
あの頃の懐かしかった夏の頃を思い出す
風が止んだら桜の木の下で
懐かしかった春の日を思い出す
それは遠い過去の現実で
過ぎ去り日は戻らないんだってもう一度
実感させるんだ
白い雲がひとつ
頭上高くに浮かぶのが見えれば
肌寒い秋の夜を思い出す
大勢の笑い声も何処か聞こえていた
ひとときひとときの
一部分の様子が断片のように
明確に思い出される
あの頃のたくさんの人々
この場所で今は一人
静かに時は流れていく
もう二度と戻れないでしょう
青く高く晴れ渡っている空の下では
一人では寂しすぎるんだとあの人は泣くんだ
青い空の下では遠く深く蒼い湖の記憶を
思い出させるんだ




最新 履歴 戻る