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■異次元
独り暗闇の部屋に 僕は 異次元の入り口を見つけた 向こうに行くべきだと僕はとっさに悟る そっと手を差し伸べている 誰かの影が見えていた 無言で立ち上がりそこへ歩み寄れば ただずっと蒼い草原が続く 僕の真横で溜息をついた彼が 赤い実を食べて倒れていた 僕は確かにここは異次元だと言ったが? 口をついた彼の言葉に僕は立ち竦む 「ここはどこなんだ」 見渡せば瓦礫に埋もれた小さな花が見える 崩れた街並みが僕を脅かす 気が付くとまた僕は青い草原にいる しかし空は赤く 記憶が映像のようにジグソーパズル仕立てで並んでいる 僕は後悔した この場所に来た事に 彼に手を伸ばす・・・ ああ、彼は何処に?
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