ぼんやりと


ぼんやりとあなたをみていたら
涙が出てきました
はるか彼方の地平線で
いつの日か幾度も抱き合ったけれど

そっとあなたの声が届いて
立っていられなくなりました
遠い月の夜に
あなたの記憶を花飾りで包んだけれど

何処かふとあなたの視線が舞って
桜のように散っていきました

ただゆっくりと ゆっくりと




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