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とりとめのないもの

2011年03月16日(水) 20110316


地震が起きてから、
ほぼ毎日、何かに触れて、涙が頬を伝う。
泣いているんじゃなくて、
涙が、流れる。
目から勝手にぽろぽろりと。

それを我慢する必要もないし
したところでどうなるわけでもないので
流すままにしている。
浄化作用があると言うしね。

こうやって、不安の種が何粒かの涙になって
からだの外に出ていけばいい。
それで全てじゃないけれど
それでも全部溜めこんでいるよりは、まし。



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今朝、彼に電話したら
ずっと暗い声だった。
どうにも、こっちがつとめて明るくしなきゃなって思うんだけど
それに乗ってはもらえなかった。

そして、意を決して聞いた引っ越し日時も
言いあぐねている沈黙の後に「…月末。」とだけ。

もう、これは
知らせたくないんだろうと感じた。
もう、これは
諦めるのみかな、と思った。

この非常事態に、私が不安を訴えてもスルー
電話も用件のみ
昨晩初めて地震の心配するメールがきたけど
それも、実家にいるときに送ってきたそうだ。
私ではなく、こちら方面の被害が心配だったのか?
と邪推してしまう。

こんなに大変な時だし
さらに引っ越しも無事にできるのか
異動先での仕事は
引き継ぎは
と、彼の身には大変なことばかり起こっている。
余裕がないのも、わかる、つもり。
でも、
私は、私を引き離そうとしている意図を感じる。
被害妄想は専売特許なので。

こんな時になんだけどねー
諦めるかーと青空の下で思った。


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