地震が起きてから、 ほぼ毎日、何かに触れて、涙が頬を伝う。 泣いているんじゃなくて、 涙が、流れる。 目から勝手にぽろぽろりと。
それを我慢する必要もないし したところでどうなるわけでもないので 流すままにしている。 浄化作用があると言うしね。
こうやって、不安の種が何粒かの涙になって からだの外に出ていけばいい。 それで全てじゃないけれど それでも全部溜めこんでいるよりは、まし。
--- 今朝、彼に電話したら ずっと暗い声だった。 どうにも、こっちがつとめて明るくしなきゃなって思うんだけど それに乗ってはもらえなかった。
そして、意を決して聞いた引っ越し日時も 言いあぐねている沈黙の後に「…月末。」とだけ。
もう、これは 知らせたくないんだろうと感じた。 もう、これは 諦めるのみかな、と思った。
この非常事態に、私が不安を訴えてもスルー 電話も用件のみ 昨晩初めて地震の心配するメールがきたけど それも、実家にいるときに送ってきたそうだ。 私ではなく、こちら方面の被害が心配だったのか? と邪推してしまう。
こんなに大変な時だし さらに引っ越しも無事にできるのか 異動先での仕事は 引き継ぎは と、彼の身には大変なことばかり起こっている。 余裕がないのも、わかる、つもり。 でも、 私は、私を引き離そうとしている意図を感じる。 被害妄想は専売特許なので。
こんな時になんだけどねー 諦めるかーと青空の下で思った。
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