![]() |
![]() |
先月29日から今月7日まで、中国江蘇州を旅して、昨日帰ってきた。 10日足らずの短い旅程だったが、いろいろおもしろい経験をした。初めて訪れた中国は、私の想像したものと、少し違って、なかなかエキサイティングであった。 その報告は、少しずつ、このホームページに載せるつもりである・・・と、ここまで書いて、私は正直なところ、ホームページをこのまま続けていくかどうか、かなり迷っているのである。 一つは、ホームページを更新するためには、まず、今、止まったままになっている私のパソコンのウインドウズを、インストールし直さなければならないと言う、技術的な問題がある。保存していないデータは失われるので、ホームページをまた1から作り直さねばならない。ボード以外の17ページ分を、新たに編集し、リンクさせる必要がある。これは、かなり厄介である。 もう一つ、こちらの方が大きいのだが、手で書いたものと違って、一瞬にして失われてしまう器械のむなしさを、この一月の間に3回も経験して、なぜこんなことに時間と精力をつかわねばならないのだろうという疑問、所詮虚構でしかない人のつながりに、はかなさと寂しさを感じてしまっていると言うことがある。現実の人間関係にも、傷つくことの多い私だが、ネットの世界でも、時として私は、同じように感じてしまう。よほどタフな神経を持ち、常に前を見て進んでいける人でないと、ネットで生きていくのは難しい。 中国のバスの車窓から見える、一面の菜の花を見ながら、そんなことを考えつつ、帰ってきた。そして、たまった雑用を取り敢えず片付け、深夜またこうしてキーボードを叩いている自分を、何か妙な気持ちで眺めている、もう一人の自分がいるのである。 活字の世界に戻りたい。 ドスとエフスキイや、魯迅の作品に浸りたい。 便せんに縦書きで、誰かに手紙を書きたい。 郵便受けにコトリと落ちる返信を、じっと待っていたい。 ほんの1年余り前の私は、そう言う世界に住んでいたのだった。 2002年04月08日 01時20分
|
![]() |
![]() |