沢の螢

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梅雨
2002年06月13日(木)

このところ雨が続き、どうやら梅雨に入ったらしい。
先週終わりまで、蒸し暑さが続いたので、かえってほっとする。
木曜日の午後はいつも、大河内昭爾さんの、文学談義を聴きに行く。
今日は原口統三の「二十歳のエチュード」を取り上げる筈が、例によって脱線して、話は縦横に跳び、1時間半があっという間に過ぎた。
とにかく、この方の話は、面白い。昭和文学史の生きた話が聞ける。
文芸評論家であり、「季刊文科」を主宰し、一方で長いこと、女子大の学長もしていた。
会場はいつも、中高年男女でいっぱいである。
私も通い始めて1年になる。
終わると、先生はいつも近くのコーヒーショップに、みんなを誘うので、私も時々つきあって、違う話を聞いたりする。
今日は講座の帰りに、駅前の花屋で、薔薇の花を買った。
今頃は、紫陽花がきれいだが、私は、本当は、薔薇が一番好きだ。
どんな色でも、薔薇ならいい。
今日は、紫に近いピンク色にしたが、店を出ると、色がくすんで見え、やっぱり真紅にすれば良かったかなと、ちょっぴり後悔した。
男の人から薔薇をもらったら、とても嬉しいだろうが、直接もらったことはない。

薔薇崩れ激しきことの起こる前
作者は誰だったか、定かでない。でも、なぜ句を覚えているかというと、私はこの句があることを知らずに、

薔薇散って激しきことの起こりける
と言う句を作ったからで、かなり経ってから同じような句があったことを知って、愕然としたのである。
短い俳句では、よくあることらしいが、私はしばらくの間、俳句を見るのがいやになったほどだった。
雨の日の薔薇、クリスタルガラスの花瓶に挿し、室内に置いて眺めている。

2002年06月13日 18時49分02秒



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