Sotto voce
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いろいろあって、正直恋愛(゚��゚)イラネ、って そんな気持ちになっていたこの2年間。
でも、そんな思いを揺さぶる事態が こんなに突然やってくるなんて思わなかった。
きっかけは、私がSNSで運営するカラオケサークル。 そこに、ある一人の男性が申請してくる。
わけあって、コミュの整理をかねて 閉鎖しようと思ってたときの申請だったので、 断ることも出来たのだが、 まあ、ばっさりと断るのもな、と思い
このコミュはもうすぐ閉鎖すること、 いつになるかわからないが再開する予定はあること それでもよければ参加承認しますが、と告げ 相手の返事も、それでもかまわないということで 彼は私のサークルの一員になった。
そんなある日、彼から届いた一通のメール。 今度●●(私の地元)に行く予定があります。 いきなり知り合いのいないオフ会に行くのも緊張するので よかったら会長さんと面会できればと…という文面。
いつもならなんやかんやと理由をつけて断る。 それでもふっと魔が差したのか、 どこかで晒した私の画像見た上で それでも面会希望なら、別にいいか…と 相手との約束の場所に出向いたのが9月の頭。
私も人見知りなので、 面と向かって喋ることができず、 互いに、真正面の 地元コミュニティFMのスタジオを見ながら喋るという 奇妙な初対面ではあったのだが。
正直、彼の見た目と、 それに反して交友関係が極端に狭く、 これではいかん! いろんな友達が欲しい、というおもいで 婚活ならぬ友活を繰り広げる彼への 警戒心はしばらく消えなかった。
音楽好き、ラジオ好き、と興味のアンテナが似ていたこと、 恋愛としては誰もが敬遠してきた 私の外見と性格を知った上で あなたは自分を自分で下げすぎだ、と諭され。
毎晩のように相手からLINE着信が来て 延々と会話を繰り広げるうちに、 彼への警戒心は徐々に解けていき、 気がつけば彼と会うようになっていて、 そういう関係にもなっていた。
なんにしてもスローペースな自分が 信じられないくらいの早さで 出会いから一気に相手との距離をつめ、 居住地の遠さも何のその、 出来ることなら週1だって会いたいと相手から言われ。
それでも、この関係性がなんなのか、 相手が私に何を思っているのか それを問いただせないまま 自分の気持ちが、だんだん大きくなっていくのに気づく。
いろんな人に出会うことで自分の視野を広げたい そのきっかけを作ってくれた 紗月には感謝している、と彼は言う。
私は、きっかけに過ぎないのか。 もし彼に望む出会いが訪れたら 私の存在はどうでもよくなってしまうのか。
交友関係を広げたい、 その場所を提供し、彼を応援しながらも 出来ることなら、誰とも仲良くしないでくれ そんな気持ちも早々と芽生えてきつつある。
2年ぶりに訪れた思いはあまりにも突然で急速で。 相手と、その思いに翻弄されている 自分に戸惑っている。
前回日記の続き、だったりする。
友人が、4年にわたるある男性との関係を清算した、と 報告があったのは10日ほど前。
大きな台風が、近づきつつある月曜の夜。 彼女から、我々の行きつけの飲み屋に行かないかと誘われた。
50台のマスターが一人でやっているそのお店は、 客がいないときはマスターと談笑しながら静かに飲める、 私たちにとっては隠れ家のような場所だった。
私は翌日仕事だったのでいけず、 彼女は開店早々から店に行って、 朝までそこで、マスターに己の思いを語り夜を明かしたらしい。
そして翌日、私が不在中に届いていた、 彼女からのLINE着信。
そこには、やはりだめだったと 自分の気持ちに正直になって 彼と話をし、彼もそれを受け入れたという報告があった。
結局、完全に終わりには出来なかったのだ。
ただ、不思議と、 それで彼女を責めようという気持ちにはならなかった。
もちろん、彼女へのなんて馬鹿なんだ!と言う気持ちと 相手への、なぜそこでつきはなさなかっんだ!という思いが ごっちゃ混ぜになっているのは確かだけれど。
やがて改めて彼女から報告が届き 話を聞いてるうちに
この二人がしてることは 誰も傷つけずに貫き通すことは まず不可能な関係だけれど 確実に、相手の家族への裏切り行為ではあるのだけど、 なぜか、ああ、なるべくしてこうなったなと 不思議と納得している自分がいた。
互いが互いを認め、必要としている。 互いの存在が、支えになっている。 互いのために、断ち切ろうとした縁の糸見たいなものを 結局手放しきれずにその両端を握り締めていたんだ、と。
彼女との会話の中で、 ある言葉を投げかけたら、彼女がこういった。 「そう思われて当然だよ 紗月は常識人だし、普通は誰でもそう思うよ」
常識人。
常識人でなどあるものか。
私自身、妻子ある人を 気が遠くなるほどの年月思い続けて その間に、身体を繋ぐ関係にもなったことがある。
そして今は、恋愛なのか 身体だけの関係なのか はっきり確かめることさえ出来ない関係に溺れようとしている。
ましてや、 複雑な思いを抱えつつも それでも、道ならぬ恋を続けることを選んだ 大事な友人たちの恋路を 黙って見守ることなどできるものか。
彼女らのことを批判することは簡単、 そういう関係に嫌悪感を持つのも当然、 実際それをして離れていった人が 正常な感覚の持ち主であることぐらい 私だってわかってる。
それでも私は 友人の背中を押した。 それならば、気の済むまでその気持ちに付き合えばいい、と。
友人として、間違ってる行為なのかもしれない。 それでも、彼女たちがそういう関係になった当初から 歯がゆく思いつつも、二人がかもし出す雰囲気に 一種の疎外感を感じつつも なんだかいいな、と思いつつ見守り続けた私は、 そんな二人の姿を、まだ見ていたいと思ってしまったのだ。
私も、そんな相手に出会いたいと思った どんなにきろうとしても、 切ることのできない縁の糸で繋がっている相手に。
そして、彼女のように正直になりたいと思った。
久々に動き出した、自分の恋心に 言い訳せずに正直になりたい、と。
その報告を聞いたのは、いつだったか。
突如、夜中に女友達からのLINE着信。
私に話したいことがある、そう切り出して 彼女が綴った文字は、 私が、否、私たち・彼女の周りの人間が 気づいてはいたけど見て見ぬ振りしてきた、 彼女と、彼女の交際相手との別れの報告だった。
一年前、ここで彼女のことは綴っていたから 詳細は今更書かないが、 飲み会サークルで出会った我々、 そのリーダー格の男性と、 友人が付き合っているというのは、 他人の恋愛のなんちゃらに疎い私でも さすがに気がついていた。
ただ、妻子ある人との恋ゆえ 彼女は時々、その苦しみを ネット上に綴っていた。
ただ、我々が心配して 話を聞こうとしてもなんでもない、と 心を閉ざす人だったから 我々は苛立ちを覚えつつも、 ただ黙って見守るしかなかった。
そんな中届いた、彼女からのLINE。
4年間付き合った彼と別れたと。 彼が、本業と平行しながら 念願であった自分の店を持つことになったのを機に、 関係を白紙に戻すことにした、と。
やっと本心を言ってくれたか、というのと、 果たして彼女はこれでいいのだろうか? 本当にこれで終わるのだろうか? そんな思いが、ずっと消えないでいた。
(続く、かも)
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