離れて過ごす誕生日。
どうか君が離れた地でも沢山の愛情に囲まれていますように。
祈りながら。
今年も、生まれてきてくれてありがとう。
君がいるから僕は強くなれる。
2005年07月11日(月) |
せんせい sideB. |
必死で真摯な瞳が突き刺さる。
とてもいいね、その考え方、と思わず口走った。
だって、一生懸命なんだもの。
それが可愛くて、イジワルがしたくなるよ。
けれど、ひとつだけ、いいかな?なんて思わせぶりに。
「勿論です。」
少しだけ、視線が不安で揺らいだ。
君は気負いすぎだよ、と全てを見抜いたように。
「なっ・・・! だけど、オレっ、僕はっ・・・!」
そうだね、僕はセンセイだもんね。
思わず出てしまった『オレ』を言い直すあたり、真面目なんだね。
ほぅら、そういうところが、だよ、と。
これが楽しまずにいられるか。
ぽんぽんと頭を撫でる。
いいこだね。
・・・いけない、本音が零れ落ちた。
2005年07月10日(日) |
せんせい sideA. |
「とてもいいね、その考え方。」
先生は笑った。
「けれど、ひとつだけ。いいかな?」
勿論です、と答えた。
「君は気負いすぎだよ。」
なっ・・・!
だけど、オレっ、僕はっ・・・!
また先生がゆったりと笑った。
「ほぅら、そういうところが、だよ。」
ぽんぽんと頭を撫でられる。
「いいこだね。」
先生の手は、存外に冷たい。
何故、憎みあってしまうのだろう。
何故、奪ってしまうのだろう。
考えてみて。
あなたの大切な人はだれ?
いなくなったらどうなってしまう?
別れはいつも突然だ。
だから、だから。
全てに許しを。
泣いたらあかん。
泣くんは負けや。
泣いたら負け癖がついてまう。
せやけど。
あたしの心は、怪我したまんまや。
|