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エロスの奔出 - 2003年06月27日(金) ツェッペリンの「レモンソング」のエロスにやられた。 “Squeeze me baby, till the juice runs down my leg. The way you squeeze my lemon, I'm gonna fall right out of bed.” 「キリング・フロア」という元歌があると言う事だけれど、 ツェッペリンの4人の演奏は、凄まじい。 エロティックな曲という事で思い浮かぶのは、イエローモンキーの「エヴリデイ」である。 “生まれたてのような声をあげ うずくまったりくちびるをさぐりあったり 下半身がこすれあったり入れ違ったり 雨はサラウンド” イエローモンキーには他にもっと直接的な表現もあるけれど、それらの歌詞よりも 最もエロティックなのは、この「エヴリデイ」だと私は思う。 プラントの喘ぎ声も凄いが、吉井和哉の「球根」の歌い出し(パンチドランカーツアー時)も かなりなものだったと思う。官能を激しく刺激される。 一度その快楽を覚えてしまったらもう手放す事は出来ない。まさに麻薬だ。 私が「エヴリデイ」を好きな所は、絶望と諦観の中で息苦しい日常の鎖を弾け飛ばそうと 噴出するエネルギーである。 生と性の衝動・・・身を焦がすような刹那を切望する。 そのひたむきさに痺れるのだと思う。 希望の歌を - 2003年06月19日(木) レッド・ツェッペリンの、というよりは、全ロック曲の名作中の名作とも いうべき「天国への階段」は 、映画「狂熱のライブ」(サントラ『永遠の詩』)中、 プラントの"This is a song of hope.(希望の歌を)"という呟きで始まる。 優美で繊細なギターの調べに華麗なオルガン、プラントの祈りにも似た声が 鳴り始め、そこにベースとドラムも加わり、次第に力が生み出されて行く。 幻想的な異次元の世界へ引き摺り込まれるような圧倒的なパワーを感じる。 全ての苦しみから解き放たれる圧倒的な光の世界、精神の解放された世界への 焦がれるような憧れと願いが、繰り返される美しいリフによって増幅されて行く。 静から動の鮮やかな展開、ストイックでありながら官能の陶酔さえ滲ませて、 生と死を連想させるドラマチックな大曲だ。 この「天国への階段」は、71年3月のライブでの初演の後、80年のバンド解散まで 常にライブの中心的楽曲で演奏し続けられた曲であるという。 4人のライブは一番初めのニュー・ヤードバーズとしての分も合わせると 68年から80年までの間に約700回にまで及んだという。 驚異的な数字である。2時間はいうに及ばず3時間とも言われる長時間のライブ、 過酷なワールドライブツアーがプラントの声質に傷を負わせ (私自身は超ハイトーンヴォイスよりも中期以後の歌い方が好きだけれども)、 ライブの後のテンションと疲労を紛らわせる為の深酒がバンド全体を磨耗させ バンドの寿命を縮めて仕舞ったのかと思うと苦しくなる。 けれど、DVD、ライブCDなど現在入手出来るこの「天国への階段」の音源を 聴くと、それぞれの会場のこの曲を形作るエネルギーの何と強大な事だろう。 イントロが流れ始めて巻き起こる観客の歓声のもの凄さ。 大観衆を呑み込んで一つの大きな磁場が作られて行く様子が この音だけで想像出来るようだ。 「希望の歌を」 いつかのライブで吉井和哉も、こう言って歌い出した事があった。 あの時演奏されたのは「JAM」だったろうか。 「JAM」は私にとっては、社会的な歌ではなく極めて内面的な「愛の歌」だと思うので イエローモンキーの「希望の歌」は「球根」だと思う。 生と性への衝動、深い絶望の果てにゆっくりとしたたかに光に導かれ 芽吹く希望という存在。 “希望の歌を”そう呟く吉井和哉の曲紹介でイエローモンキーのライブを体験したい。 既に2年半にも為ろうとする休止期間だけれど、きっとメンバー4人にとって 密度の濃い時間になっている事を願う。 叶わぬ恋だからこそ - 2003年06月15日(日) 11日にDVDとCDを手にしてから私は、レッド・ツェッぺリンの虜になって仕舞った。 最初の何日かは、未知のライブ映像の素晴らしさに狂喜し、CDのライブ音源に浸り、 この上ない喜びを感じていた。 けれど、中古で「狂熱のライブ」を手に入れ、何年ぶりかでこの映像を観て、 切なさが止まらなくなった。この気持ちには覚えがある。 私は、THE YELLOW MONKEY曲の殆どを作り、歌う吉井和哉に恋している。 ヴォーカルでありコンポーザーであり表現者である吉井和哉という一人の人間に 対してだ。しかし、今回は違う。 ギリシャ彫刻を思わせる黄金の獅子プラントでも、ギターの魔術師ジミー・ペイジ でもない。天才ドラマー、ジョン・ボーナム、ベースとキーボードを自在に操る 職人技のジョン・ポール・ジョーンズの4人が作り上げたミラクル・バンド= レッド・ツェッぺリンというロック・バンドそのものに対しての恋なのだ。 ボンゾの死により解散を余儀なくされた、既に伝説と為って仕舞ったバンドである。 熱病に冒されたように彼らの軌跡を辿り、彼らの残した音を探し求め、 残像に手を伸ばそうとしてみても満たされる事はない。 切なさばかりが募る。何て不毛な恋だろう。 何でよりによって、もうこの世で出会う事はないバンドなんだろう。 既に存在しない、手が届かない境地に去って仕舞ったゆえに、 彼らは輪を架けて神秘的で美しい。 当分、この恋に焦がれて試行錯誤の日々を送る事だろう。 “バラ色の日々”だ。 それも良い。 奇蹟 - 2003年06月12日(木) 昨日はレッド・ツェッペリンDVD、今日は3枚組みCD「伝説のライブ」に浸っている。 DVDでは、1970年の若く瑞々しいロバート・プラント、長髪を揺らして ギターを弾き捲るジミー・ペイジに目を奪われて、「モビー・ディック」 での正に神懸かりともいうべきジョン・ボーナムのドラムソロに 度肝を抜かれて仕舞った。 こんなに力強く美しくドラムを響かせる事の出来たドラマーが 若くしてこの世を去って仕舞ったなんて本当に残念だ。 「移民の歌」「天国への階段」「幻惑されて」「アキレス最後の戦い」 プラントの圧倒的な歌声、ジミーのギターのうねり、ボンゾのパワフルな ドラム、ジョン・ポール・ジョーンズのがっちりとしたベース・・・ この4人が生み出すグルーブが唯一無比の巨大なライブ空間を形作る。 全編5時間以上、時間の経つのも忘れて画面に見入っていた。 イエローモンキー以外のライブ映像で感動して泣いたのは初めての事だった。 今日のは、1972年のカリフォルニアでのライブ音源2時間半だ。 プラントのシャウト、ジミーの華麗なギターの音色、 ボンゾの重厚かつ繊細なドラム、きっちりとツボを押さえたベース・・・ これらがCDで再認識させられた。 一人一人の才能も勿論なのだけれど、この4人が組んだ事で もの凄いパワーが産まれていたのだろう。 ボンゾの突然の死によってツェッペリン号のエンジンは停止してしまった けれど、4人があのままバンドを続けていたら、一体どれ程の高みまで 昇り詰めていただろう かと思うと怖ろしい気がするほどだ。 ともあれ、これだけクウォリティーの高い映像と音源を見聴きする事が 出来て、本当に幸せだと思う。 最後にどうしてもイエローモンキーと結びつけて考えてしまうのは、 もう私の悲しい性なのだが、ジミーのダブルネックを奏でる姿は、 97年「SICKS」ライブでのエマさんを思い出させる。 プラントのUPになった表情に「RED TAPE」のロビンの顔が被って見える。 「吉井和哉選名盤99」にもレッド・ツェッペリン 「ツェッペリン�検� が 選ばれていて、 “『SICKS』の時にエマがダブルネック・ギターを使ったりして、 結構ツェッペリン・モードだったんですよ。 「天国への階段」も、やっぱりミラクルな曲だなあ 。” というコメントをしていた。 私は、イエローモンキーの4人だからこそ、一人一人の持つ力が相乗効果で 爆発的なエネルギーを巻き起こす事が出来るのだと信じている。 時機が実り、早くあのミラクルを私達に魅せて欲しいと願っている。 貴方達は生きて演奏出来るんだから。 天国へ行って仕舞った人とはもう一緒に演れないんだから。 好きな歌を歌おう - 2003年06月09日(月) イエローモンキーが復活するまで、残念ながらまだずっと時間が掛かりそうなので、 私は何故これ程まで彼らの音楽に嵌り込んで仕舞ったのかを振り返ってみようと思う。 私がイエローモンキーを表現しようとする時に真っ先に頭に浮かぶのは 「官能と血の匂い」という事だ。 「球根」はその代表的な歌だと思う。 “身体で身体を強く結びました 夜の叫び生命のスタッカート” 身体と心が激しくぶつかりあうような愛の行為と力強い拍動は 官能を通り越した生への渇望を感じさせる。生への本能に突き動かされた生殖行為そのものだ。 吉井和哉が本当は、“この真っ赤な鮮血が...”と 歌いたかったとのちに語っている “この真っ赤な情熱が二人を染めた”という部分は、 激しいマグマの噴出のようだ。 “希望の水を僕はまいて” “魂にさあ根を増やして” “咲け...花...” 受胎そして誕生だろうか。 sexを一回毎の死と喩える事があるけれど、この歌はまさしく死と再生を歌っているに 違いないだろう。 私が思うROCKとは、衝動です。 性衝動、破壊衝動、本能のまま突き動かされるような噴き上げるエネルギー、 現状を打破しようと、いびつな岩が転がろうとするエネルギーです。 それがROCKだと私は感じます。 シヴァは破壊と再生、音楽と舞踏の神でヒンドゥー教の3大神 (創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァ)の一つです。 破壊、恩恵、生殖、創造という多面的な性格を持ち、旺盛な精力から生殖の象徴リンガの形で 祀られる一方、瞑想に耽る禁欲の苦行者としても描かれる事が多いそうです。 シヴァ寺院のレリーフを見るとどうしてもあの人の姿が重なります♪ シヴァの踊りは宇宙のリズムであり、彼の踊りは世界を滅ぼし、 また再生へと導いていくと言います。 「Love Communication」の足捌きですよね。 踊って下さいよ、私のシヴァ神!!!
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