月のシズク
mamico

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■ あたかもそれは一瞬芸

夜の10時頃、ちんたらと吉祥寺通りを北に向かって歩いてたら、
ふたりの婦人警官が慌ただしく交通整理をしている。
ふと通りの向こうをみると、今まさに、2台の車がレッカーされるところだった。

赤信号で交通が止まっている間に、ちゃっちゃと作業を始める。
作業着の男たちがふたり一組でレッカーに取りかかる。
ジャッキでシャッシャと後輪を上げ、荷車みたいなものに乗せる。
あんなに大きな車を「せーの、よいしょ」と持ち上げ、車の両車輪を固定すると、
男Aは素早くレッカー車に乗り込み器用にバックしてくる。
その間、男Bは車が半身乗った荷車をひとりで引っ張る。(おいおい動いてるよ)
カッシャンとレッカー車に接続が終わると、動き出した車にひょいと男Bが飛び乗り、
信号が青に変わると同時にどこかえ消えてゆく。

婦人警官たちは、駐車されていたところへ白いチョークで連絡先を書きなぐる。
てきぱきと無駄のない動き。それにすごいスピード感。
見ていて気持ちがいいくらいだ。

ふたたび信号が赤になるのを待って、私はバカみたいにもう一台が
レッカーされる光景を眺める。

ほんと、ぱちぱちと拍手を送りたいくらいに見事でした。
そこには持ち主に対する同情の余地など、まったくないのだけれど。




2001年03月30日(金)

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■ intruder

突然、隣の席に打ち合わせに来ていた営業の男性の携帯が鳴った。
慌てた様子で電話に出るが「はぁ、はぁ?はぁ」とおかしな対応をしている。
しまいに「いや、結構です。お墓はいりません」と電話を切る。

どうしたんですか?と声をかけると「どこで仕入れるんだろう。
お墓のセールスだよ」と笑いながら話してくれた。
「とつぜん出会い系サイトからiモードにメールが入っていたり。
こっちは急な案件かと思って真剣なのに。まったく厄介だよ」と。

へぇー、最近は個人の電話にまでそんなジャンキーな情報が入ってくるのか。
自宅の電話にはしばしばマンションのセールスや英語教材購入の紹介、
新興宗教の勧誘などかかってくるけど。

やっぱり個人空間に勝手に侵入されるのは不快ですね。
ちょっとノックくらいしろよ、って怒っちゃう。
まったく、ねぇ。





2001年03月29日(木)

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■ 浅い眠り

日頃からあまり深くは眠れない体質なのですが、
ようよう桜が咲き出して、夜がなまぬるくなると
いよいよ眠りが水面を漂っている状態です。

だから余計にだらだら、どろどろ眠れてしまう。
そして会社に行くことすら面倒になってしまう。
堂々と白昼夢をみまくっています。




2001年03月28日(水)

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■ Dancer in the Dark

ぽっかりと時間が空いたので、レイトショーを観に行きました。
ある雑誌に「田口ランディとビヨークの感性が似ている」と
コメントされていたので気になったのもあるし。
さすがに平日の夜だけあって、客席はガラガラのスカスカ。
ちょうど中央に陣取る。

・・・泣きましたさ。ぼろっぼろっと。
ビヨークって決して美人でも、ハリウッド女優のようにスタイルがめちゃめちゃ
いいわけでもない。どちらかというと控え目な顔の造型だし、背だって低い。
でも、あの表情にはやられます。にっこり笑うとチャーミングで、
相手との距離がぐっと近くなる。それに、彼女が本当に悲しんでいるときって、
目元と口元でわずかに微笑むんですよね。その表情をみていたら、彼女の
奥底にしまわれていた「哀しみ」が伝わってきて、もう(ぼろぼろ、ぼろぼろ)

映画構成の細部を語ると尽きないだろうけれど、私は映画評論家じゃないので
これくらいにしておきます。しんとした空気に包まれて、どうしたものか。
映画の魔力か、ビヨークという女性の魔力か。




2001年03月27日(火)

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■ たより

メールを開くと、この時期ならではの便りがいくつか届いていた。

国試が終わって国外逃亡を企てるもの
転任が決まってどたばたと身辺整理を始めるもの
「わたしたち結婚しました」のお知らせ
そして、引っ越します、という住所変更届けなどなど

みんなからの便りを読んで、ふとおもう。
あれ、私からのお知らせってなにかあったっけ?
代わり映えしない毎日の中、「元気にしています」(笑)



2001年03月22日(木)

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■ 朝の余裕

今日から新入社員が入ってくるので、出社時刻が30分繰り下がり
9時30分出社となった。

この朝の時間というのはかなり重要なのは言うまでもないかな。

眼がさめてからベットの中でぐずぐずできるし
コーヒーを座って飲めるし
歯だってじっくり磨ける
それに、朝の電車が少しだけ空いている

わずかな朝の余裕って、一日が始まるのに大切なことなんだよね
あ、それに夜更かしをする楽しみも増えたかしら




2001年03月21日(水)

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■ 海からのメール

「今、海に来ています」と携帯からメールが入っていた。
東京もすごく暖かだったので、海からの風はきっと気持ちいいだろうな
と想像する。また鎌倉あたりの砂浜に降りたい衝動に駆られながらも、
ちゃんと「こちら側」に立っていられる自分。

海に行くのはもう少し先にとっておこう。

しかし

5週連続土日返上で働き続けている同期の女の子たち(それもほぼ毎日終電の日々)
が気の毒だ。私は要領よく土日のどちらかはお休みにしているけれど、
日々笑顔が消えてゆく彼女たちの表情は心苦しい。

こんなあたたかな春の日でも、外も見えないオフィスに幽閉されてるなんて、
ごめんねぇ。




2001年03月20日(火)

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■ 惰眠を貪る快楽

ウィークディの睡眠不足を埋めるように、
眠り、眠り、眠り、そしてまた眠る。
目覚めたら、脳味噌が溶けているような感覚。

やおらチェロを引っ張り出して弾いてみるも
ふたたびベットに引きずり込まれる。
そして、眠り、眠り、また眠る。





2001年03月17日(土)

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■ ぽかぽか陽気

ノックもせずに、突然春がやってきた。
4月下旬から5月上旬並の陽気だという。

薄曇りで、なまあたたかい風の中を歩いていると、夏の夕暮れを思い出した。
けだるくて、やるせない、遊び疲れた子供のような足取りで会社へ向かう。
空を細かく切り刻んでミキサーに入れ、どろどろになったのを取り出して
ガラスのコップに注いで、一気に飲んでやりたい。

だからどうしたってことはないのだけれど。




2001年03月15日(木)

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■ ひとときのやすらぎを

Lemon Drop の黄色いケーキの箱と、小瓶のシャンパンをいただいた。
たぶん、その、お義理で。(苦笑)

疲れた顔した女の子には、生クリームたっぷりのイチゴ・ショートケーキ
がいいのだとさ。あまぁいものを食べると、自然に頬のあたりの筋肉が
くにゃっとゆるむので効果的らしい。

いちにち脳味噌をフル稼働させていると、夜遅くに帰ってベットに横になっても
なかなか寝付けないから、軽めのアルコールを少しだけ身体に流し込むと
寝付きがよくなるらしい。ふむふむ。

ということで、借りてきたABBAの"S.O.S"を聞きながら、
ストロベリー・オンザ・ショートケーキを見つめる。
こんな時間に食べちゃうと、やっばいよなぁ、と思いながら
指で生クリームを少しすくって舐めてみた。

これだけでもかなり効果的です。くにゃ。




2001年03月14日(水)

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■ エチケット:名乗りましょう

メールを開くと、突然「6月に結婚するので、招待状を送ります」
とメールが入っている。差出人の名前はなく、メアドからも判断不能。

でも、そのアドレスに組み込まれている名前は、ずっと昔に付き合ったヒトの
あだ名と同じで驚いた。昔付き合った女をわざわざ結婚式に呼ぶほど
物好きじゃなかったはずだ。

なんだか居心地の悪い思いをして一晩明けたら、中学の同級生の女の子からでした。
まったく、びっくりしたじゃないか。

とはいえ、「結婚します」宣言も、最近はメールが主流のようですね。
書き言葉は温度が低いから、ちょっとほっとします。


2001年03月13日(火)

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■ 吉祥寺の夜に「おおきに!」

吉祥寺はジャズの街として定着している。
そして吉祥寺の"Sometime"といえば、毎夜ライブが繰り広げられている
昔ながらのホールだ。細い階段を下りてゆき、ドアを開くと中央に
グランドピアノがあり、それを取り囲むように客席がもうけられている。
半地下と2階席もあって、キャパが小さいわりには立体的で視覚には
ぐっと広く感じる。

風邪の具合が悪くて、本当はこのまま帰って眠ってしまおうかとも考えたのですが、
せっかくの元PSY'Sのチャカのライブだったので、だるい身体を引きずって
階段を下りる。7時過ぎに入って、結局スリーステージを全部聴いてしまった。

なんだろな。あの声と流れるようなピアノに、魂がぐらぐら揺さぶられて
離れられない感覚。トリオの息がぴったり合っていて、ぜんぜん無理のない
演奏に風邪までhealされていく感じかな。ジャズのいいところは、
歌詞がちゃんと声にのって意味まで伝えてくれるということ。
その言葉が具現する感触や感覚、そう、喜びも哀しみもつらさもせつなさも、
すべて。

チャカさんは15年も東京に住んでいるわりに、ばりばりの関西人で関西根性丸出し。
MCでは常に客を笑わせてくれた。この人、うちの母と顔がそっくりなんですよね。
で、最後には「言いたかった台詞言わせてね。」と人差し指を伸ばした腕を斜め45℃に掲げて叫んだとさ。
「吉祥寺の夜に、おおきに!」

いや、こちらこそおおきに、ありがとう、といったライブでした。
私の風邪は、アルコールで消毒され、奥深い歌声に癒されたとさ。



2001年03月12日(月)

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■ オレンジ色のブーケ

本番が終わってホワイエへ出ると、友人たちが出迎えてくれた。
今年9月に結婚が決まったカップルからオレンジ色のブーケをもらった。
まさしく、花嫁が持つにふさわしい可憐な色合い。

女性ってなんで花をもらうと、こんなに嬉しく感じるのだろう。
それがたとえすごく不釣り合いな図であっても、だ。
部屋のあちこちに花が飾られています。
春、ですね。




2001年03月11日(日)

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■ 良かったのか、悪かったのか・・・

今朝、病院へ行って来ました。
先月も同じような症状で診察してもらっていたのですが、
今回は花粉症疑惑が浮上。風邪なら数日で直るけれど、
花粉症だったら毎年恒例になるから嫌だなと思っていました。

結果:風邪でした。

おとといから微熱が続いていたし、咳も出ていたから風邪の確率が高いそうです。
でも花粉症が併発している可能性もあるので、症状が治らないなら
また来てくださいとのこと。おなじみの筋肉注射(鼻水止め&咳止め)を
ちくり、じじじじっと刺されて腕をもみもみ帰ってくる。

午後、死んだように眠って夕方祐天寺へオーケストラの練習へ。
明日の本番、楽しみだけど、熱が出なきゃいいな。



2001年03月10日(土)

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■ Snow comes down in March

"Sometimes the Snow comes down in June,
Sometimes the Sun goes around the Moon..."

たぶん、ヴァネエッサ・ウィリアムズの曲だったと思うけれど、
この2行の詩が大好きで、車を運転しながら、自転車に乗りながら、
散歩しながらよく口ずさんでいます。

「ありえないことかもしれないけれど、可能性としてないとも言えないでしょ」
ってささやかれているようで、素直に素敵だなって感じます。

そして、3月も半ば、東京に雪が降ってきました。
とても細かい砂のような粉雪。
3月の雪は桜の花びらを思わせます。



2001年03月08日(木)

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■ 認めたくはないのだが・・・

朝起きてから様子が変だった。
やたら鼻水がずびずびしていて、喉も焼けるように痛い。それにくしゃみの連発。
どっかから「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃ〜ん」と大魔王が
出てきそうなくらい。だるいし熱っぽい。風邪かな、と思って遅刻しつつ出勤。

・・・すると、会社には同じような症状の人々がわんさといる。
あちらこちらから、くしゃみが飛び、鼻をかむ音が響いている。
これは「花粉症」というらしい。私には無関係だと思っていた。
みんなから「とうとう君も仲間入り」とにやにやされつつも、
断固として「風邪です」と言い張る私。
そんなぁ、これじゃひ弱な都会っ子みたいで情けないじゃないですか。

(と更新を会社でしつつ、時計をにらむと終電の時間が迫っている。長い一日だったわ)



2001年03月07日(水)

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■ 夕暮れの頃

ひさしぶりに、ほんとうに久しぶりに6時頃に会社を出た。
いつもは街のシャッターがすべて降りて、飲み屋さんものれんを
仕舞う頃に帰宅していたから。夕暮れどきの薄暗い空に、明るく白い月が
出ている。この時間の月がいちばん美しいと話してくれた人がいたっけ。

お店が開いているので、ここぞとばかり買い物をする。
シュゥ・ウエムラのオイルクレンジングをボトルで。
マツキヨでシャンプー、歯ブラシ、綿棒と「南アルプスの天然水」を2本。
カルディでは、缶入りのダージリンの葉っぱと、ベリー系のハーブティのパック、
それにガテマラの豆を400g挽いてもらう。
ミントチョコも欲しかったけれど、また今度にしよう。
今はひどい肌荒れだし。(苦笑)

街が清潔に動いている時間帯に少しでも身を置けると、
それだけでバランスが保てる。殺気立った朝の電車と、酔っ払いが
詰め込まれた電車に揺られるだけの生活には、もう心底うんざりです。


2001年03月06日(火)

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■ grotesque

チェロを弾いているわりに、私は音楽の原理やら理論やらに疎い。
リズムは鈍く音感もひどい。音楽の基礎体力的なことが、
すっぽり抜け落ちているのだ。
でもしかし、だ。

「音楽のタブーを片っ端から破り、音程もめちゃくちゃ。
グロテスクでエロスが渦巻いた、原始的な音。
でも不思議と不快ではない。そんなチェロの音」

というものを聴いた。
こんな表現をできるほど、私に音楽の知識はないので誰かの言葉として
おいてください。この音の正体を知りたい方がいらっしゃれば、
11日の演奏会、ぜひ足をお運びくださいな。




2001年03月05日(月)

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■ ストロベリーフィールド

今いちばん行きたいのが「いちご狩り」。
果物はどれも大好きなんだけど、イチゴはかなりランクが高いです。
ちょっと強めの匂いも、赤い色も、シャクッとした歯触りもみんな好き。

駅に貼ってあった「いちご狩りカレンダー」の前で立ち止まる。
30分、取り放題、食べ放題。「〜放題」というのは好きじゃなけれど、
いちど試してみたい。口の中が真っ赤に染まるほどたべてみたい。

部屋に戻ると、買い置いてあった苺の香りがたちこめている。
大粒のをひとつつまんで、コートを着たまま食べみた。
小さなしあわせです。




2001年03月03日(土)

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■ 留守電の点滅

部屋に帰ったら珍しく留守電が点滅している。
「3件」

ナンバーディスプレーなので着信番号もはっきりわかる。
(ちなみに非通知は拒否)

1件め、無言
2件め、コンタクトを買った量販店のおっさん。特注なので入荷が遅れるとのこと。
3件め、無言
以上、おしまい。

そりゃ私はいつも帰りは遅いし、居留守も使いまくる。
でも留守録を促すメッセージを最後まで聞いたなら、なんかいれろよな。
声はせねど、君が誰かということくらい、私はちゃんと知っているんだから。




2001年03月01日(木)
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