本当は夏至祭に行くはずだった、 ある学生の実家を訪ねて日帰り旅行である。
その町は、ロシア国境近くにある。 R市からは車で約3時間。 当然、住民はR市よりもロシアに行く回数が多い。 ガソリンの「買出し」に出かけていくのだそうだ。 何でも、ビザ代を考慮してもL国より安いらしく、 日本円にしてリッター約40円。 …そりゃ行くわな。 (ちなみにL国の相場はリッター約80円)
徒然草ではないが、旅の案内役はいるに越したことはない。 何せ『歩き方』にも載っていない程の田舎町である。 知らなければ、ただ歩いて何となく終わってしまう旅行が、 今回案内してくれた学生のおかげで、予想以上に楽しいものになった。
まず、町の実力者(というか独裁者)の所有だった城と森林公園を歩く。 城は現在博物館兼映画館として使われている。 ちなみに明日の上映は「千と千尋の神隠し」。 宮崎アニメも、つくづく国際的になったもんだ。
森林公園には、ギリシャの神々や、アレクサンダー大王の神殿がいっぱい。 戦争で焼けてしまったそうだが、 かつては中国風・日本風の東屋などもあったらしい。 当時にしてみれば、それはちょっとしたテーマパーク。 しかし、庶民がそれらを利用できたことはなく、 無断で森に入った者は、黄金製の「風の神殿」で絞首刑になったのだそうだ。 従者だけ連れて、たった一人で森を歩く独裁者の心の中には、 一体何があったのだろう。
どうやら東洋人がめちゃくちゃ珍しかったらしく、 R市以上に人々の熱い視線が注がれるのを感じたコージ苑達である。 中学生ぐらいの男の子がすれ違い様に、 「カワサキ!カワサキ!」と声をかけてきたので、 「ヤマハ!ホンダ!」と、(聞こえないように)言ってやった。 また誤解を助長するようなことをしてしまったコージ苑、 職業は日本語教師。←失格?
郊外にある野外博物館は、残念ながらもう閉館していた。 土曜日は開館時間が短いのね。 せっかくなので小屋の外観を見ながらぐるっと一周。 夏至祭は、この町で行われるらしい。 さぞかし雰囲気が出ることだろう。 ああ行きたかった。
帰りに、現在韓国滞在中のローラちゃんの故郷に寄ってみる。 彼女曰く「とてもとてもとてもきれいな」町。 町の中心に教会があり、 街灯一本を中心にしたロータリーの周りには、 数軒の商店とカフェが並んでいる。 少し離れたところには郵便局。 町を流れる小さな川にかかる小さな橋。 それだけの町。 それでも花がこぼれんばかりに咲いていて、畑を耕す人がいて。 日本で会ったらローラに見せてやろうと、写真を数枚撮った。
一日たっぷり見て歩いた、という気分で帰宅。 都会を観光するのも良いけれど、 小さい町をただ歩くのも悪くない、どころか楽しい。 田舎町をぶらつくのにも良い季節になりました。
蚊には悩まされるけど。←今年初さされ
修学旅行生の市内観光2日目。 水曜日とは違う班についてまわったコージ苑。 占領博物館では、感極まって泣き出した女の子などもいて、 中々「濃い」半日だったような。
午後は、こちらの学生と彼らの交流会である。 担当の生徒は、かなり頑張って準備をしてきたらしく、 「日本クイズ」「漢字大会」「百人一首」と、 双方に面白いゲームを提供してくれた。
その後で彼らが披露したのは、合唱と踊り。 ソーラン節なんかは、練習がかなり大変だったのではあるまいか。 それでも、日本でよくある「恥かしがりつつ踊り」と違って、 真剣さが見ていて気持ちよかった。 大学生たちも大喜び。 「あれを踊ってみたい」とまで言い出す始末だったが、 残念ながらコージ苑は教えられないぞ。
また夜行に乗ってモスクワへ帰る彼らを見送って、 今回の大仕事はおしまい。 どちらもお疲れ様でした。
過日注文していたCDが届き、 今日はTMN(etwork)ばっかり聴いていた。 青春だなー。
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ジョルジュ・カステラン『クロアチア』文庫クセジュ 同著者による『スロヴェニア』を読んでいるので、 ユーゴ時代あたりの事情はある程度理解できた。 南スラブの文学にはあまりお目にかからないが、 日本でどの程度出版されているんだろうか。 こういう興味の持ち方は勢いが大切なので、 ここで読んでおかないと、もう永久に手にとることは無い気がする。 かといって、原書で読んでやるという気概もないんだよ。 なんて中途半端。
遠くモスクワから、日本人学校が修学旅行に来る。 大学生達は、彼らの市内観光のお手伝い。 本当にできるのか?という不安をよそに、その日はやってきた。
昼過ぎ、集合場所に着いてみると、 ちっちゃい日本人の男の子女の子がわらわら。 中学生って、こんなに小さかったっけ。
彼らは各班ごとに観光ルートを設定しているので、 午後の4時間は別行動。 大学生は、それぞれのグループについてガイドをする。
ガイドのペアは、あらかじめ決めてあった。 Y先生とコージ苑としては、各ペアの質がなるべく均等になるよう、 学生たちの会話力だの、積極性だのを考慮してふりわけたつもりだった。 しかし、大学生と引き合わされた中学生の表情を見てはっと気づく。
エバ(身長180cm以上)とスシ(坊主頭に目の上ピアス)担当の班。 …怯えとる。
最初はともかく、今となっては皆がかわいい私達。 ファーストインパクトの点までは考えていなかった。
しかし、その後のガイドでエバは「頼れるお姉さん」を印象付け、 スシは女の子(ただいま思春期真っ盛り)の憧れの的に。 他の学生も、程度の差はあれ、そこそこ懐かれたようだ。
中学生は前日からの強行軍で疲れてはいるようだが、 さすがの若さでまだまだ元気。 逆に「日本語で観光案内」という緊張状態が続いた大学生の方が、 げっそりした顔をしていた。
そしてもっとげっそりしていたのは(既にお分かりだろうが)、 子供を預かって気の休まるひまも無い先生方と、 「日本語で観光案内」をする大学生を見ていた私達だった。
筋肉痛の薬を忘れたという教頭先生のことが心配でたまらない。 学生に、そんな薬があるかどうか聞いてもポカンとしている。 じゃあ筋肉痛の時にどうするんだと尋ねると、 「放っといたら治る」という答が返ってきた。
若さは無意識の傲慢だ(そりゃコージ苑も数年前まではねー…)。
別に、タガが外れた散財してるわけじゃないんだけどね。
スロベニアに、部屋探しを兼ねて6月末から滞在することになった。 期間は3週間ほど。 ちなみにその時期、L国では「夏至祭」「歌の祭典」と、 一年で最も盛り上がる催し目白押し。 …コージ苑のL国って…(がくり)
気を取り直して、航空券を探しに行きましょう。 旧市街にある、エンジェル先生お勧めの旅行代理店。 老舗ホテルの1階に陣取っているだけあって、 さすがに立派な店構え。 店員も全員が英語ばっちり。 助かるわ、本当にこういうところ。 お高い手数料は、この国で貴重なサービス料だと思えば、 別段腹も立たない。
ついでに日本行きのチケットも探してもらったのだが、 こちらは一番安いのが、2度も乗り継がなければならない。 今まで一回で済んでいただけに、これはちょっとつらい。 一応キープしておいて、後日改めて探すことに。
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旧市街をぶらついていた時、ふと目に止まった一枚の絵。 海から見たR市を描いた水彩画。 審美眼があまりないコージ苑からしても、 それは特に上手というわけでもなかったが、 妙に気に入って買ってしまった。 見るからに「売れない絵描き」といった風情のお兄さんに、 サインを入れてくれ、とねだると、 彼はボールペンでぎこちなく自分の名を書いた。
君の絵は、スロベニアまで飛ぶんだぞ〜。 (彼本人は、アジアまで飛ぶのだと思っているかもしれない。すまないね)
この国で通常手に入るキャベツの、 その固さといったらまるでメディシンボールである。 いっそ室伏選手あたりに投げて欲しい。 (食べ物で遊んじゃいけませんよコージ苑)
春を通り越して、一気に夏めいてきたL国のとあるスーパー。 コージ苑はいつもの通り、夕食の買物をしていた。 ああ、目の前にキャベツのワゴンがあるよ、 と、ネコ的思考を展開していたのが、 ある事に気づいて脳の回路が一気に人間仕様に。
いつもより緑が濃くて、柔らかそうじゃない?
品名プレートには「新キャベツ」の文字。 うきうきして買い込み、今日のメニューは春キャベツのパスタ。
春が来たって素晴らしい。 相変わらず安い幸せのコージ苑でした。
本日晴天。 窓の外側にくっつけてある温度計は30度をさしていた。
…絶対ウソだからね、これ。(性能悪いかも)
※※※※※
普段、友人に付き合っていると、中々自分の買物ができない。 それはそれで楽しいのだけれど、欲しい物がいくつか出てきた。 で、久しぶりに自分のためのお買物ツアー。
ターゲットは夏のサンダルとTシャツ。 さすがの北国も暖かくなりきって、 冬物のブーツやセーターで町を歩いていると、 「あほか」と言わんばかりの目で見られる昨今である。
コージ苑、背丈の割に足が小さめなので、 日本ですらサイズを探すのに苦労をする。 ましてや欧州をや。 踵側がちゃんとある靴を探そうとすると、子供コーナーに行くしかない。 しかし、チューリップやパチモンのピカ○ュウ付きでは、 いくら足にジャストフィットでも切ないものがある。
駄菓子菓子(○Cグリーンウッド)、 サンダルなら多少のサイズのずれはOKだろう。 大人のコーナーで品物を探せる喜びは、 ラムレーズンのアイスが解禁になった日のことを彷彿とさせる。 まあ、どうせ「それなり」の品なら安いものを、 と選んだのは合皮素材の、黒の6cmヒール。 有体に言えば「つっかけ」だな。
Tシャツについては、徹底的に安さを追求。 一枚1000円以上は絶対に出したくなかったコージ苑である。 5割引の値札を発見、ぎりぎり1000円でモノも悪くない。 レジに持っていったら、その値段からさらに5割引。 おぉ、「倍率ドン、さらに倍!」っていう巨泉さんの声が聞こえたぜ。
ついでに、PRATA VETRAのニューアルバム。 (英語名はbrainstormというらしい) 先日のユーロビジョンで司会をやっていたボーカルが、 ちょっと自分の好みな感じだったので。 …というと七味屋氏が「それ、ジャケ買いと大差ないじゃない」 と突っ込んだ。 そ、そうかな。
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帰宅途中、洗車に行った。 その店では全てが手作業なので、大変美しく仕上がる由。 しかし、頼む時に車のキーも渡さないので、 どうやって移動させるんだ?と思っていたら、
ドアを開けて、
サイドブレーキを下げ、
肩を入れて、
押してた。
その店では、「全て」が手作業なのです。
L国ではかなりの盛り上がりを見せているユーロビジョン。 大掛かりな割には、日本では全く知られていない。 そればかりか、欧州においてすら、その知名度は危うい。 そんなイベント、ユーロビジョン。
簡単に言えば、これは「各国対抗歌合戦」である。 東はロシア・トルコから西はポルトガル・アイスランドまで、 「欧州」各国の代表が歌を披露し、点を争うのだ。 前年に優勝者を出した国が、次の年の開催国となる。 従って、今年の会場はL国なのである。
会場となるホールに行くという選択肢もあったのだが、 「現場」にそこまでの価値を見出していないので、 バタヤン宅に集合して、ガイド片手にテレビ観戦。
出演する歌手は、国内ではともかく、 欧州全土では決して有名ではないので、 このイベントは、いわゆる登竜門的な意味合いも持っているらしい。 今回、国際的に知名度の高いのは、 ロシア代表の「タトゥー」だけだった。 そのせいか、本人かなりやる気の無い感じで歌ってたけど、 まあ、それは後の話。 女性歌手は皆、気合い入れまくりの化粧をしている。 遠目なら映えるんだろうが、 テレビで見ると、はっきり言って怖い。
大会の公用語が決まっているらしく、 L国人の司会者はL国語ではなく、英仏2ヶ国語で喋る。 セリフは事前に全て決められており、 アドリブは不可なのだそうだ。 何だか変なの。
さて、アイスランドをトップバッターに、 いよいよ歌が始まると、見えてくるのは各国のカラー。 イスラエルやギリシャは演歌系、 ゲルマンはやっぱり野暮ったくて、 フランス・ベルギーはちょっと前衛的に。 曲自体は「どこかで聴いたことのある様な」、 言い換えれば個性もひねりも無い「ポップス」だったけれど、 演出や歌手本人に、隠しようもないお国柄が表れていた。 (もっとも、わざと出していたという可能性もある)
26カ国全てが歌い終わった後は、電話による一般投票。 自分の国には入れてはいけないルールになっている。 各国で得票数を計算して、 上位10位までに点数を与える。 中継で各国のキャスターが発表するので、 1位から26位まで、キビシクわかってしまうのだ。
各国の発表する順位を聞いているうちに、あることに気づく。 どの国がどこに投票するのか、段々読めてくるのだ。 例えば、ポルトガルはスペインを1位にする。 ノルウェーはアイスランドやスウェーデンに、 ロシアはウクライナやバルト諸国に。 イスラエルはドイツには投票せず、 ギリシャはトルコに低い点を与える。
地理的に近いから、歌の趣味が似通っているのだといえば、 それはそれで納得できる話。 はたまた、国民感情は政治に反映されるものだといえば、 それも深〜く頷ける説明。 …にしてもちょっと引っかかるものが。 スウェーデンが1位を発表する時に、 「1位には、我らが愛すべき隣人のノルウェーを」と言ったのが、 妙に耳に残ったりして。 ケンタロウ氏の説によると、 「政治色が強いんや、ユーロビジョンは」ということだが、 果たして本当のところはどうなのか。
優勝はトルコ。 開催国である我らがL国は、北隣E国が入れてくれた5点だけ。 それでも0点のイングランドよりは…ね(苦笑)。 (個人的にイングランドには同情するコージ苑)
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ジョルジュ・カステラン『スロヴェニア』文庫クセジュ 自分が住むことになる国について何か知っておこう。 旅行した時に、『歩き方』は読んだので、もう一歩突っ込んだところを。 …と思ったはいいが、 歴史文化その他、いくら初歩とはいえ一度に覚えられるわけもない。 というわけで、この本は買うことにしたコージ苑である。
週末にあるユーロビジョンのせいだろう、 R市の人口は一時的に2割増。 旧市街はまるでお祭り。
聖ぺテル教会の前には、普段から土産物を売るワゴンが並んでいる。 しかしこれもユーロビジョンのために、 昨日からワゴンも一時的に20割増。 まさにお祭り。
用事で近くまで出ていて、偶然これを発見したコージ苑。 団体観光客にまぎれて、何か掘り出し物はないかと物色していた。 毎日ワゴンを出しているおじちゃんおばちゃんは、 「何だ、いつもの(見るだけで買ったことがない)日本人か」 とばかりに、コージ苑を一瞥してシカトこいている。
だが、この週末だけ出店している人達にとって、 日本だか中国だか、はたまた韓国だかの区別はついていないものの、 コージ苑は見るからに「金持ち東洋人観光客」。 あちこちから声がかかるのだ。 そうされると、こっちもご期待に応えようかという気分になって、 ちょっとだけL国初体験の観光客っぷりをかましてみた。 いかにもたどたどしいL国語で、 「こんにちは」「ありがとう」とか言ってみたり。 (たどたどしいのは別に「ふり」ではない。念のため。)
でも、結局何も買わなかったんだけど。
…いやいやおじさんおばさん。 明日。明日出直しますから。 今日は目星つけただけなんだから。 ちゃんと買いますから。
たぶん。
| 2003年05月22日(木) |
今夜はパーティーだぜ |
七味屋氏が日本からCDを取り寄せるらしい。
「何か聴きたいもの」と言われて、 爆風スランプの「I.B.W.」を真っ先にあげたコージ苑は、 もしかしてバカ野郎ですか。
国立バレエ団の、今シーズン最後の定期公演。 コージ苑、最後の1席をかろうじて確保。 演目はもちろん、「白鳥の湖」。
キャストはいわゆる「2軍」だったが、 今日は何といっても、会場の盛り上がりがすごい。 あちこちでフラッシュ光らす阿呆も多かったけど。 幕が下りた後は拍手の嵐。 ダンサー達も、ホッと一息、といった表情だった。
今さら、話の筋についてどうこう言うまい。 でも、一つだけ基本的な質問してもいい?
ロットバルト(魔王)ってさ、
あんなに大勢の女集めて白鳥にして、
……何がしたかったの? (キジも鳴かずば撃たれまい、ってね)
massive attackのライブチケット購入。
今日はこれに尽きるな、うん。
コージ苑が今いる国、L国にはチーズがたくさん。 コージ苑が今度行く国、スロベニアにもチーズがたくさん。 だからというわけではなく、 3年に1度の割合でやってくる発作的向上心から、 チーズ克服計画を試みている今日この頃である。
夕食は外食。 旧市街にある、ニンニク料理専門店。 コージ苑は、ここに来るといつもパスタを頼む。 メニューは2種類。 「トマトクリームソースとチーズのタリアテッレ」と、 「サーモンのクリームソーススパゲッティ」。 通常なら当然、後者をオーダーするところだが、 今日の私はひと味違うのよ、とばかりにタリアテッレを頼んだ。
トマトよりチーズの方が多いじゃん―――――――!!
フォークを手に取った瞬間は、まさに特攻隊の心境。 最初のうちは無理に笑って「大丈夫」などと言う余裕があったものの、 後半戦に入ると、目が虚空を泳ぎ始めた。 それでも、何とか全部食べきった。
ああ… ああ、きっと、今のコージ苑の胃壁には、 溶けたチーズが全面に張り付いている。
日曜日。 雨です。思いっきり雨です。
だからといって、帰るわけにもいかない。 ピンポイントで市内観光。 こう天気が悪いと、写真も上手く撮れない。 (上手く撮った事が無いヤツに限って天気のせいにしたりするのだ)
道すがら、土産物屋に寄ってみるのだが、 何故かショーケース一面に並べられたマトリョーシカ。 店員が勧めてくるのも、マトリョーシカ。 ここはロシアじゃなかったはずだが。 「E国っぽいのが欲しいんだけど」と聞くと、 小さい国旗を指差す店員。 …面白いじゃないか。 一瞬買っちゃおうかと思ったコージ苑だった。
ガイドブックにも掲載され、Aさんにも勧められた超有名レストラン。 中世の建物を模した店内に、民族衣装を着たウェイター・ウェイトレス達。 夜は予約が必要とのことだったが、 ランチはそうでもないらしく、難なく座る事が出来た。 雨で冷えたしおなかもすいたし、とりあえず注文。 運転を控えた七味屋氏はアルコール無しビール、 コージ苑はスパイスをきかせた赤ワイン。 あったまるねえ。 料理も楽しみだねえ。
↓ (1時間経過) ↓ 来ないよ、何も。 来たのは英語が話せる笑顔のお姉ちゃん。 「後4分で来るから」だって。 どうせ忘れてたんだろ。 コージ苑マクドでやってたからよく知ってるぞ、その表情。
↓ (30分経過) ↓ やっぱり来ないよ、何も。 E国を離れる予定の時間をかなり過ぎている。 これ以上遅れると、帰り着くのが深夜になってしまう。 隣のアメリカ人のおっちゃんが、 「来ないのか、忘れられたのか、ひどいもんだ」と同情してくれる。 日本人の私達は、弱々しい笑顔で答えるしかなかった。 ひどい以前に、このすきっ腹をどうにかしてくれ。
飲み物代だけ払って、空腹のまま店を後にする。 ばりばり買物するはずだった「STOCKMAN」(北欧系デパート)だが、 コージ苑はすっかり購買意欲を失っていた。 結局、食料品売り場で「小ダコの醤油づけ」の缶詰を買っただけ。 E国くんだりまで来て、何やってんだ自分。 七味屋氏はもうちょっとがんばって、この国のビールを10本程購入。 デパートのデリで、サンドイッチとコーヒーを頼んで、それが昼食。 やれやれ。
遅くなったけどさあ帰ろうか、という時になって、 晴れ始めちゃうんだよなあ、やっぱり。 ぱあっと明るくなった空の下のT市は、悔しいほど綺麗に見えた。
途中、海岸などに寄ったりして順調にいったかに思えた帰り道。 昨日の工事は「悪夢だけど、夢じゃなかった」(元ネタ知ってます?)。 2つの工事現場近くで起こった、東京並みの渋滞。 やけくそで歌ってみても、車は進まない。 運転する彼に悪いとは思いつつも、もう口を動かす元気もないのだ。
R市にたどり着いたのは、もう10時近かった。 食べ損ねた「民族料理」(国が違うけど)のレストランに入る。 ビールを注文。 1分で出てきた。 料理を注文。 スープとサラダは5分程度。 それを食べ終わった頃を見計らって、メインが出される。 ええ、おいしかったですとも。
もう、ね、 L国最高(笑)。
週末を使って、北隣のE国へ。 それが名づけて「サンザン旅行」の始まりだった。
※※※※※
目が覚めると、いい天気。 一泊だけの話だし、なんと言っても車だし、 身支度もお気軽に、手荷物もお手軽に。 で、さあ出発。
首都同士をつなぐ道は、当然国道。 R市を抜けるその通りを北へ向かって一直線… …? 「通行止め」表示が見えますが。 しかもご丁寧に「全面通行止め」なんですが。
あのなあ…国一番の大通りだよ、週末だよ? こういう事しちゃう人たちの気が知れないぜ。 理由を聞いて「ユーロビジョンのため」とか抜かしたら、 問答無用で鼻の穴に唐辛子つめちゃる。
しょうがないので、迂回する。 ロス20分。 やれやれ、やっと本道に入ったぞ、と思ったら、 そこがまた通行止め。 もう何も言えない。唐辛子も品切れだし。 地図を広げて、またまた迂回。 ロス1時間半。 出発して2時間近く、まだL国を出られない。
そして北に向かうにつれ、曇ってゆく春の空。 というより、明らかに気温が違う。 みるみる下がってゆく車内温度計。 そして目にも明らかな、周りの風景の違い。 E国、まだ冬でした。 よかったよ、念のためにコート持っといて。
運転する七味屋氏のHPが尽きる頃、やっとE国T市に到着。 まずはホテル探し。 予定を大幅に過ぎ、夜になってからの宿探しは結構つらい。 どこも「満室」とそっけない返事。 「北欧の洗練されたサービス」も、こういう時には無情に冷たく聞こえる。
やっとのことで見つけたのは、中心部から6キロほど離れたホテル。 着いてみれば、思いっきり「ソ連式」アパートを改装した建物で、 お世辞にも「素敵」じゃなかったけど、 疲れたコージ苑達には、じゅうぶん暖かい場所だった。 ついでに言えば、お値段も暖かかった。ブラボー。
もう市街地まで戻る気力も体力も無く、 ホテルのレストランで夕食。 この国のビールを頼んだら、「キャンペーン中」とかで、 もう1杯おまけについてきた。 わあい、ラッキー…(そんなにたくさん飲めないんですが)
今日は、とっとと寝ましょう。
谷川健一『日本の神々』岩波新書 大学1年生の時に受講した「民俗学」のニオイ。 印象に残ったのは、南方のある地方に今も続く、巫女のお話。
彼女達は、神に近づくまでに地獄を見るらしい。
まず、俗世への未練を断ち切るために、 神は彼女の家庭内に不幸を撒き散らす。 家族の死や貧困、病、飢えなど、あらゆるものが彼女を苦しめる。
疲労から来る錯乱状態の中で、 彼女はあるいは邪神の誘惑に負け、 自らの命を絶ってしまうかもしれない。 この状態を乗り切ることが、神に近づく必須の条件なんだそうだ。
「宗教」に「修行」はつきものだとはいえ、 これはつらいな。 神様はこの「修行」の対象者を、 どうやって決めるんだろう。 素質?それとも彼女達自身の意思?
※※※※※
ファンタジーや少女ヒロインものによくある話。 ごく普通の女の子のもとに、ある日突然、異世界からの使者がやってくる。 「あなたには、特別な力がある」 そして彼女は、正義のヒロインになったり、違う世界へ連れて行かれたり。 その場合、彼女本人の意思は半ば無視される。 世界を救うためだ、つべこべ言うんじゃない。
最近は、その力ゆえに苦悩するヒロイン像もあるが、 彼女達の多くは、さしたる疑問も持たずに、 面倒きわまりない役どころを引き受けているようだ。
…なんで?
※※※※※
なんていう事をね、 ちょっと考えたりしたのよコージ苑は。 どうして考えたかっていうとね、 考える時間ができたのよ。
翻訳の仕事、やっと終了しました。 ああ長かった。
バタヤンと二人、盛り上がって行ったは良いが、 二人とも話の筋を覚えていなかった。 コージ苑に至っては「アイーダはスーダンの王女様だ」とか言う始末。 (正解はエチオピア) 一幕が終わった後、慌ててパンフレットを購入。
「アイーダ」は、エジプトを舞台にした悲劇である。 主人公は、エチオピアの王女アイーダ。 彼女は現在、エジプトで奴隷の身分。 彼女とエジプトの軍団隊長、エジプト貴族の女性の三人が、 スケールのでかい三角関係を繰り広げる。 (そればっかりじゃないんだけど) 何て言ったって最後は死んじゃうんだもんな、 アイーダと隊長殿は。 しかも地下牢で。
ここの国立オペラは、どちらかというと現代演劇風。 華やかな世界を求めて来る向きには、物足りないかもしれない。 しかし、この「アイーダ」だけは別である。 クラシック調をぎりぎり保ちつつ、 斬新さを前面に出そうという試みが成功している。
途中、奴隷達の踊りが何箇所か入るのだが、 踊っているのは国立バレエ団のダンサー達。 当然レベルは高いわけで、従ってその場面の見ごたえは十分。 同じ劇場がオペラとバレエを持つっていうのは、 こういう時に生きてくるよな。
※※※※※
ただ、やっぱりオペラを観に行く時は、 事前にストーリーを把握しておいた方が良いだろう。
何でって、
知らないと自分で勝手にセリフ作って、 勝手に話作っちゃうんだもん。 (コージ苑、1幕の間に危うくアイーダを誤解するところでした)
仕事が洒落にならない程テンパっている今週に限って、 どうして3連チャンで観劇入ってるんだろう。 入れたのは自分なんだけど。
※※※※※
Sleeping Beautyという演目に逆らわず、 同行の七味屋氏は、1幕途中まですやすやと眠っていた。 彼は素直な人間なのである。
3幕構成のこのバレエ、有名な民話をベースにしているのは2幕まで。 3幕目は、めでたく結ばれた王子と王女の結婚式に、 全く関係のない民話の主人公達がお祝いにかけつける。 長靴を履いた猫とか、赤ずきんとか、青い鳥とか。 まさに何でもあり、という感じで、 赤ずきんちゃんに至っては、最後には狼に連れ去られてしまった。 いいのかそれ。
今日のコージ苑的注目株は、オーロラ姫に呪いをかけた魔女。 この役を男性ダンサーが演じたのは、はっきりいって大当たりだ。 魔女の動きというものが、よく出ていた。
しーかーし。 キミ弱すぎ。
結局魔女を倒したのは、 お姫様の幻を見てすっかりその気になった、 ロマンチストでのんき者の王子様ではなく、 妖精の女王様じゃないのか? コージ苑にはそう見えましたが。 王子様は、彼女を横抱きにして、 まるでマシンガンのごとく魔女に突き出しただけだったぞ。
まあいいんだけど。
100歳の差が、結婚生活にどう響くのかっていう問題に比べれば。
案外、魔女の嫌がらせが成功するのは、二人の結婚後かもしれない。
いかにもおフレンチなバレエ、観てきました。
※※※※※
前評判は上々の、CASTAFIORE(フランスのバレエ団)公演。 演出家が自分達のダンスを評するに、 「観客を飽きさせず、しかし商業主義ではない」のだそうだ。
1時間にわたって繰り広げられた彼らのパフォーマンスは、 一言で言えば「ザッツ・フランス」。 抽象的だが、決して地味一辺倒に陥らない視覚効果。 「シュール」と言って済ませてしまえば楽だけど、 それにしては単純に面白がれる演出。
一場ごとのダンスが表す意味について、 最初は懸命に考えようとするのだが、 段々どうでもよくなってきて、最後は踊りそのものに見入ってしまう。 そんなバレエだった。
一つだけ。 ある場面で、舞台左上方にぶら下がっていた看板。 「アデランス ヘアチェック大作戦」って、 彼らは意味を分った上で、あの日本語を選んだのだろうか。 (一部日本人に大受け)
昨日に引き続き、外食ネタ。
L国に、LIDOというレストラングループがある。 その意味するところは「飛ぶ」とか、まあその辺の言葉なのだが、 名前の通り、企業成長は国内で一、二を争うとか争わないとか。
彼らが経営するレストランの形態は、 簡単に言えば、学食の巨大版。 客は広い店内を巡り、目の前で作られる様々な料理から、 自分の好きなものを選び、店員に盛ってもらう。 メニューは多岐に渡り、あれもこれもおいしそうに見えるため、 観光客を含め、初めての客は大抵料理を取りすぎる。
とにかく、安くて早くてそこそこの味、とくれば、 一般大衆のちょっとした外食にはうってつけ。 しかも、郊外にある本店は、 店の外に子供が遊べるアトラクションも設置しており、 遠くから見ると、まるで遊園地のようだ。 これじゃ、休日に家族連れが殺到するのも当然である。 このグループ、完全に客のニーズを読んでいる。
彼らの経営上手は、これに留まらない。 R市の人口のうち、約半数はロシア系住民だ。 彼らはL国の文化風俗に慣れつつも、自らの民族習慣も捨てていない。 食文化ももちろん、それに含まれるわけで、 LIDOはそこに目をつけた。 その結果、人々のいわゆる「ロシアのリド」が生まれたというわけ。
コージ苑、以前から勧められていたのが、 遂に本日初体験。 本店から少し奥まった場所にあるその店は、 まず外装からして思いっきりロシア風。 店内でもそれは徹底しており、 店員の服装から生演奏の歌、料理や飲み物に至るまで、 ロシア通のケンタロウ氏が感激するほどだった。
それにしても、昨日ウクライナ、今日ロシア。 そろそろ和食が恋しくなってきたコージ苑である。
日本に住んでいると、「ちょっとランチを外で」という時に、 どんな店に入るだろう。 超お手軽にファミレスでも良いし、 回転寿司もまた結構。 トマトがたっぷりのパスタも、 XO醤なんかを使った中華も捨て難い。 夜に比べて、低めの予算で出かける昼食も、 日本ならよりどりみどりの多国籍軍である。
ここL国にいると、その選択肢はがらりと変わる。 ミリオネアのような単語4択と、 世界ふしぎ発見の、マコト君達の自由回答ぐらい違う。 ファミレスなんてあるわけないし、 中華料理は高級なこの国だ。 しかしその代わり、日本でちょっと選択肢に入らない料理を食べられる。
というわけで、本日のランチはウクライナ料理。
コージ苑のお気に入りは、 トマト味のロールキャベルとか、 パプリカの米・ひき肉づめとか、 キエフカツ(鶏肉を巻いて、中にバターとハーブをつめて揚げたもの)とか。
あ、それからウクライナビールとか。 酒じゃん。 (そうです、昼間っから飲んだコージ苑です)
伝説の英雄「ラーチプレイシス」の作者の博物館へ日帰り旅行。
博物館は、R市からD川沿いに1時間程行った所にある。 ここ数日、急に春めいてきたL国の風景を楽しみつつ進む。 天気も良くて、今日は本当にドライブ日和。
博物館の前で、年配の女性二人が笑顔で待っていた。 白髪のおばあちゃんは博物館員、 もう一人の、少し若めの女性は通訳。 外を歩きながら、伝説の舞台となった様々な物について、 思い入れたっぷりに解説をしてくれた。
英雄ラーチプレイシスの物語は、 L国のみならず、欧州を中心として、世界各国に知られている。 何と、以前日本でも本が出版されていたそうだ。 出版元は講○社で、子供のための文学全集物の一冊。 博物館には、今は相当の貴重品となったその本が納められている。 今回、特別に読ませてもらった。
何せ時間がなかったので、その本を流し読みしたのと、 D川を見下ろす絶好の場所で、 博物館員のおばあちゃんが物語ってくれたところから知った、 英雄の物語はこんなもの。
※※※※※
英雄ラーチプレイシスは、熊を母に持つ、いわゆる「半クマ半人」。 この設定だけで、北国の物語のニオイがする。 彼は母親ゆずりの怪力を持つ青年に育った。 ある日、素手で暴れ熊と戦い、 その口を真っ二つに引き裂いている彼を目撃した男性によって、 ラーチプレイシスは人間の社会へとやって来る。
世界に無数ある「怪力の英雄」譚と多少違うのは、 彼が文武両道を追求しつづけたという点。 L国を狙う輩と、その怪力で戦いつつも、 彼は古代から伝わる知識を自分のものにしようと、日々勉学に励む。 つまり、バカ力だけの阿呆ではなかったということだ。
知性を重要視するラーチプレイシスの性格は、 妻となる女性の選択にも表れる。 この物語に登場する女性は、主に2人。 一人はこの上ない美貌を持ち、 しかしそれ故に悪事に染まってしまう女性。 もう一人は、幼少の頃から最高の教育を受け、 知的な美しさを身に付けた女性。 前者は後に改心するし、 知性もゼロというわけではなさそうなのだが、 ラーチプレイシスが伴侶に選んだのは、 後者のインテリ派女性だった。
長い物語の中で、彼は様々な人間と出会い、戦うわけだが、 その詳細はここでは省略するとして、 彼の最期はこんな感じ。
ドイツの十字軍がL国にやって来る。 この国を征服しようとする彼らにとって、 怪力の英雄の存在は、当然目の上の瘤。 彼らは、何とかしてラーチプレイシスを排除しようと、 彼の城にやってくる。
「聞けばとんでもない怪力だと言うが、その証拠を見せろ」 と、十字軍は彼らの中で一番の武闘派「黒い騎士」と、 ラーチプレイシスとの試合を申し込む。 最初は断った英雄だが、 嘘つき呼ばわりされると、しぶしぶ試合を受ける。
実は十字軍(この物語の中では相当の悪役)、 事前にラーチプレイシスの弱点を掴んでいたのだ。 英雄は母熊から怪力を受け継いだが、 その力の源は、これも母親似の「耳」。 (ちなみにL国人、ホッケーの試合を応援する時などに、 この「クマ耳」を模した帽子をかぶるそうだ。) そしてその耳を切られると、彼の力は半減する。
黒い騎士は、英雄の片方の耳を切ることに成功する。 これで、本来ならば勝つはずの戦いが、互角になってしまう。 戦いの中でもう一方の耳も切られながらも、 ラーチプレイシスは黒い騎士もろとも、D川へと沈んでいった。 今でも、夜に船で川を渡っていると、 永遠に戦いを続ける彼らの幻が見えるそうだ。
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そんなわけで今日一日、この物語にかぶれてしまった日本人は、 その日の遅い昼食で、 英雄の名のついたビールを飲んだのだ。
転売されてきたチケットを手に、バタヤンと二人でバレエ鑑賞。 「白鳥の湖」だと思っていたら、 (チケットにそう書いてあった) もぎり嬢ならぬもぎり君が、 「今日は『海賊』ですがよろしいですか」と言う。 良いも何も、わざわざめかし込んで来てるんだし、ねえ。
ということで、「海賊」再挑戦。 さすがに2回目になると話の筋は覚えていて、 その分細かい所に目が行くのだ。 群舞の中でも上手い下手があるとか、 このマイムにはこういう意味があったのか、とか。 2回目の今日も、海賊は女に踊らされ、結局船はタイタニック。 いいのか、海の男がそんなことで。
惜しむらくは、突然の演目変更のせいか、 観客のノリが今いちだったこと。 しかもだめ押しのように、群舞で一人転んでしまった。 カーテンコール無しっていうの、初めて。 シビア〜。
今更なんですが、 L国語で「Please」は、日本人には「どうぞ」って聞こえます。 本当です。
それだけです。
今日は何も無い日でした。 はい。
まだ翻訳終わってないけどさ。 むきー。
ソ連がL国を占領していた時代を扱う博物館がある。 その名も「占領博物館」。 昨日のデパート同様ひねりが無い、とか言っちゃだめだよそこの人。
先日から、その博物館の写真解説を日本語訳している。 40ページぐらい。多いのよこれが。 当然内容は徹底的に「占領」の悲惨な歴史。 大切なことではあるが、やっているうちに暗くなる。
頭の中は、ネガティブな英単語でぎっしり。 占領とか。 検閲とか。 囚人とか。 抵抗とか。 連行とか。 護送とか。 監禁とか。 牢獄とか。 拷問とか。 銃殺とか。 収容所とか。 政治犯とか。
ちょっとだけポジティブなのは、 独立かな。←それだけかよ
旧市街に、その名も「センター」というデパートがある。 (何のひねりもないそのネーミングセンスに脱力しないように) そこの4階に突如出現した、日本食レストラン「カンパイ」。 レストランというには、売り場の通路を思いっきり分断するその配置。 (つまり店の外枠がないのである) カウンターバーの奥に並ぶラムやジンやウォッカの瓶。 日本の地方デパートで4月頃良く見る、作り物の桜(っぽい木)のディスプレイ。 …アヤシイ。 でも行ってみたいのが人間の好奇心ってもんじゃない?
ということで、本日ランチにて挑戦。 まず店員の制服チェック。 一見作務衣風。 黒サテン生地に、極彩色のチョウチョ柄刺繍。 …。 嫌な予感がしてきた。
座席チェック。 テーブルに並べられたランチョンマット代わりの紙。 「Kampai」と綴られた店名の上に、 思いっきり弁髪の中国人が麺を食ってる図。 ……。 限りなく黒に近いグレーゾーン進入。
半ば自虐的にメニューチェック。 巻き寿司8コ、一番安い「syakemaki」が300円程度。 ふんふん、思ったよりお手ごろ。 寿司は握りと巻きのセットもあるのね。 「Tokio」東京ね。とくれば次は「Osaka」だ。やっぱり。 で、 「Kioto」
…間違いとは言わないけど。分るけど。
チェック終り。 結論。 コージ苑、何だかんだ言ってまた来るんだろうな。 結局のところ、こういうの嫌いじゃないのよ。
追記:味はまあまあ。 外国で食べるお寿司だし、こんなもんかなという感じでした。
コージ苑、ついに無差別級乱読選手権への出場を決意。 …別に理由はたいしたことでもなく、 この国を離れるにあたって、 大使館所蔵の本を、少しでも多く読んでやろうとしているだけである。 とりあえず、最上段最右端にこの本があったので、借りてみた。 (著者に超失礼)
尾藤正英『日本文化の歴史』岩波新書 主に宗教思想について書かれているが、 仏教が渡来した時、天皇が「仏像のあまりの美しさに感動して」拝むようになった、 っていうのは、どうやら作り話なんだそうで。 というか、コージ苑たら、せっかく有意義な知識が盛りだくさんのこの本で、 唯一覚えているのがこんな豆知識的内容だなんて。 (著者に超々失礼)
| 2003年05月04日(日) |
お世話になったあの人へ |
スロベニア旅行でお世話になったヘレンに、 何かお礼の贈り物をしようということになり、 七味屋氏と、休日の町に出かける。
色々と歩きまわった結果、 ヘレンにはコハクのブレスレットを。 マシューにはL国の民族音楽が収録されたCDを。 ヘレン一家には、民族模様が織り込まれた大判の布を。 包みのひもを解いた時、彼らが喜んで笑ってくれるといいな。
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「晩御飯はヘルシーなもの」とか言ってたくせに、 コージ苑は突如として、唐揚げが食べたくなってしまった。 しかしここで意外な事実が判明するのだ。 コージ苑、揚げ物苦手。←意外でも何でもない 一人暮らしが長いと、揚げ物を作らなくなってしまうのだ。 だって、油もったいないし、 一人分作る手間と出来上がりの美味しさを考えると、断然総菜屋。
ということで、「唐揚げって確かこんな感じ」的ノリで作ることに。
結果から言うと、多分まあまあ。 味は確かに唐揚げだった。 しかし、片栗粉ではなく、小麦粉を使ってしまった。 (どちらにしても、片栗粉はその場に存在しなかったのだが) ついでに、二度揚げというものを行わなかった。
とかいう知識をどこで得たかというと、 「キュー○ー3分クッキング」のHP。 インターネットって、便利ねえ。
だったら最初から見ろよ。
正確には、映画じゃなくてDVDなんですけど。 (と、予め自分で突っ込んでおく)
�.戰鵝Ε蓮�
幼少の頃母に見せられ、何となく覚えている映画の一つである。 さあ、3〜4回は見てるかなあ。 その割に細部をきれいに忘れているのよコージ苑は。 DVDでありがたいのは、色々と「おまけ」がついていることで、 今回は映画のメイキング映像つき。 その中に、オーディションの様子を撮った映像があったのだが、 メッサラ役の候補の、名前を見て驚いた。 レスリー・ニールセンだよ。 コージ苑の記憶に間違いが無ければ、「裸のガン…」の彼。 公開が確か1959年だから、まあ不可能ではないけど。 それにしても彼は若かった。面影0.5%。 いやあまいった。
��運動靴と赤い金魚
日本公開当時、見逃した映画。 小さい兄妹の感動物語、とくれば、ハンカチ準備OK。 ああ、きっと最後には「感動したー!」って鼻水すすってんだろうなあ、 と思っていたコージ苑は、アサハカ者だったようだ。 これ、すごい映画。 貧しい一家がいる。 彼らは正直で信心深くて、子供はいい子で出来が良い。 アル中の父親も、ヤク中の母親も、すさんだ家庭もそこにはない。 それでも、彼らは自分達の貧しさをどうにもできない。 「がんばれば報われる」という公理は、彼らには当てはまらない。 妹のために、マラソン大会で3番になりたかった兄。 しかし、やっぱり思いどおりにはいかなかった。 ラストシーンは強烈なやるせなさが、鮮やかな色彩の印象と共に残る。 監督によると、最後に父親が靴を買っているシーンは、 観客にあまりに声援を受けたため、 後から付け足したんだそうだ。 …そうか、あのシーンすらなかったのか、最初は。 うわー、やり切れねえ。
あえて誤解を恐れずに言えば、 古今東西悪いヤツの話を、自分と関わりの無いところで聞くのは楽しい。 いや、楽しい、というと語弊がある。 嫌悪感を持ちつつ指の隙間から見てしまう、 グログロのスプラッタを見る時の感情に、それは似ている。 某歴史クイズや某人物紹介番組でも時々特集が組まれるが、 「悪いヤツ」の中でも「悪女」というのは、どうも喜ばれるネタであるようだ。 コージ苑が思うに(思わんでも)、 悪女という言葉から、普通想起されるのは、次の2つのタイプ。 一つは、権力をフルに使って「悪い事」をした女性。 もう一つは、美貌をフルに使って「悪い事(男性限定)」をした女性。
で、この本である。
三枝和子『ギリシア神話の悪女達』集英社新書 ギリシア神話において「悪女」と呼ばれる女性達を取り上げ、 そのエピソードを紹介しつつ、考察を加える。 著者が分析する彼女らの「悪女」っぷりは、 上述のどちらのタイプに属するものでもなく、 人間社会が母系から父系へと移行してゆく際の、 女たち(旧権力)の反感と抵抗、あるいは怒りを象徴するものである。 そこに目をつけながら読んでいくと、 男性劇作家の「悪女」の取り扱い方から、様々なものが見えて面白い。
一夜明けてコージ苑、また一つ年をとってしまった。 いくつになったかっていうとね、 原田宗典の某小説タイトルの、最初の方の数(ここ強調)とかね、 二人組の某バンド(…?)名の数とかね、 あれよりも10コ足した年なの。
あああああああああ〜あ。 昨夜のあの、ケーキにロウソクが林立した様はすごかったぜ。 それでも数が足りなかったけど。 まあ、実際あれ以上立てたら、間違いなく火災が発生してたね。
それでもお祝いしてもらうと嬉しいもので、昨日に引き続き、 何と今日の晩飯は「うなぎ」なのさ「うなぎ」。 レトルトのにおいぷんぷんだったけどな。 いいのよそれで。 外国で食べるっていう、それだけで十二分に贅沢さ。 王様みたいな気分。
とにもかくにも29歳、良い一年を。←自分でばらしてやんの
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