2005年04月27日(水)
wish on a green bottle
苦しみを緩和してくれる道具を探す
痛みを掬ってくれる音楽に乗る
醜さを包む温度に安心したくて泣く
切実な願いを叶えて欲しい彼女と私
薄明かりの元
ただ報われないとだけ嘆いたあと
寄り添って眠る
2005年04月26日(火)
喫茶店にて
全て過去のことだから
とやかく言っても仕方ないよ
必要なのは前を
これから先を
良くするために
じっくり考えることだよ
と
あなたは珈琲を視線でかきまぜながら言う
私の顔は見ずに
私の話を聞いて
すぐに
一方的に
単調に
用意されたような
思い遣りのない
低い声で
あなたの唇は動く
隣に座った浮浪者がこちらに二度目配せをした
どういう意味か分からない
暫く続く沈黙
あなたは
煙草がないから
と
言って店を出た
同じ銘柄を吸っている私を置いて
浮浪者は店員に追い出される
私は煙草を解して
男の珈琲に入れるので精一杯だった