Deckard's Movie Diary
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2003年10月31日(金)  死ぬまでにしたい10のこと

女性客が圧倒的に多い『死ぬまでにしたい10のこと』。あのペドロ・アルモドバルが全面プロデュースだそうです。17歳で知り合った旦那とそのまま結婚、23歳にして2児の母。アンは突然病魔に襲われ、余命2ヶ月と宣告される。で、死ぬまでにしたい10のコト!ってワケです。この映画は観る年代、性別によってかなり評価が変わってくる映画かもしれません。まぁ、個人的には全く魅力の無い作品でした(苦笑)。宣伝コピーに“宣告され、初めて生きる喜びを知った女性の感動の物語”とか書いてあるんですけど、何処に感動するのか全くわかりませんでした。だいたい、ストーリーが都合良過ぎますよ。まぁ、トウのたった少女の御伽噺って感じです。あ、ブロンディで一世を風靡した歌姫、あのデボラ・ハリーがお祖母ちゃん役で出演していたのにはビックリでした!

後日友人の女性が観てきて「そんなに悪くなかったですよ・・・」と言われちゃったんですが・・・っつーコトはやっぱりアモちゃん菌だったのかなぁf(^-^; ポリポリ どちらにせよヒロインに感情移入が出来るかどうかですね(⌒o⌒;A


2003年10月30日(木)  アイデンティティー

『17歳のカルテ』で一躍脚光を浴びたジェームズ・マンゴールドの新作は『アイデンティティー』。これは書くのは難しいなぁ・・・何を書いてもネタバレですしねぇ(じゃ、書くなよ!そ、そ、そんなぁ・・・!Σ( ̄□ ̄;))とにかくストーリーアイデアが秀逸でした。ただ、ラストは賛否の分かれるところでしょう。あの着地にするのなら、もう少し描き方があったような・・・“狙う”あまりに、ちょっと安っぽい印象を観ているモノに与えてしまったような気がします。あ、未見の方には何を言っているのかサッパリわかりませんわな。わからなくてイイんですけどね。観て損はない映画であることは間違いありません。以上!


2003年10月28日(火)  ティアーズ・オブ・ザ・サン キル・ビルvol.1

『ティアーズ・オブ・ザ・サン』は、例によって“フグ刺し一気喰い!”のようなブルースの映画でした(笑)。でも、そんなに悪い映画ではありませんよ(まぁ、オイラは『ジャスティス』もけっこう好きでしたしね!Σ( ̄□ ̄;))。予告編通りの内容です。ベッタベタなストーリー展開ですけど、迫力もありますし十分観賞に耐えます。で、問題(問題にしちゃうの?)はですねぇ、ブルース演じる主人公のウォーターズ大尉の心変わりの原因が不明なコトです。いくつもの修羅場をくぐって、成功率100%を誇っている大尉が何故に命令違反をしたのか?映画の核となる部分に説得力が全くありません。余命いくばくも無いコトが判って公園を作った人間が居たように、それまでの自分と違う行動をとる時には、何かしらの要因があると思うのですが・・・。初恋の人に似てるとか、上司とケンカしたとか、三日間ウ○コが出ないとか・・・あ、汚くてすいません!何でもいいんですが、急にヒューマニズムに目覚めるのなら、何かしらキッカケが欲しいってモンです。その辺りがナイガシロですからねぇ。涙腺の弱いオイラは直ぐに泣いてしまいますが、別に感動しているワケではありませんので悪しからず(苦笑)。

さてさて大噂で大仰に始まった『キル・ビルvol.1』です。いやぁ、参りましたわ(苦笑)。タランティーノは今頃、馴染みの舞妓の膝枕で耳たぶでも玩ばれながら「タラはん、けったいなシャシンを撮りはりましたなぁ〜カカカ(笑)アチキは好きどすえぇ〜カカカ(笑)」とか言われて鼻の下をボヨヨ〜〜〜ンと伸ばしてるんじゃないですか(笑)。ただ、この映画は年配集に評判が宜しくて若い衆にはイマイチらしいですから、タラはんの好みは栗山千明(良かったですねぇ!)より風祭ゆき(まさか出てるとは!)ってとこでしょうか(笑)。で、肝心の内容ですが基本はタランティーノですから、様々な映画からのオマージュ、リスペクト、パクリで構築されております。それはもうウンザリするくらいなのですが、このエンターテインメント性は見習うべきモノだと思います。「面白ければ何でもアリ!」という言葉を耳にするコトがありますが、多くの場合は作り手や演じ手の勝手な解釈ばかりが目立つ(実際には全く面白くなかったり、単にデタラメだったり)場合が多いのですが、この作品は「面白ければ何でもアリ!」というのはこういうコトだ!と、正々堂々と真正面から観客に提示してみせます。その強引な手腕の天晴れぶりは賞賛に値します。その何でもアリ!状態をしっかり支え、進行するセリフは無駄な言葉が一切無く、実に巧みです。だけんどもしかし!観終わって感じるのは、面白いのにどうにもバランスが悪い!元々は1本だったモノを、作り出したら長くなり過ぎたので2本に分ける(興行的にも美味しいから)という処置がとられたと聞きます。おそらく脚本段階では1本の映画だったのでしょう。その前半だけのこの作品は明らかに全体のバランスが悪く、異常に和風モードばかりが目立ってしまい、ともすればキワモノの映画に見えなくもないです。しかし、vol.2で描かれる後半部分を加えれば、ひょっとすると前代未聞のカルト・ムービーが誕生するのかもしれません。予告編で使用されたのにvol.1に登場しなかったカットや、ビルの生い立ちなどを考え合わせるとvol.2にも、それなりに和風モードが登場するとは思いますが、vol.1ほど派手な舞台が日本で行われるとは考えづらいです。そう予測すると、おそらく1、2が一緒になったDC版(たぶん2年後くらいの発売か?)が最高に面白い作品になる可能性をタップリと秘めています。エンディングでかかった名曲はどういうワケかvol.1のサントラには未収録です。・・・ひょっとしたら、1、2が一緒だった時からのエンディング・テーマだったのかもしれません。もし、そういう事だったのなら、ちょっともったいなかったかも・・・。それとも2ではさらなる仕掛けがあるのでしょうか?何れにしても、普通に1本の映画を観に行った人間にとっては、どうにも中途半端な作品であるのは間違いないです。まぁ、濃い映画ファンにはそんなコトは関係ないですけどね(笑)。それにしてもユマ・サーマンのバットを振り回しているような力一杯の殺陣は、もう少しどうにかならなかったんですかね・・・ボソ。


2003年10月21日(火)  リーグ・オブ・レジェンド サンダー・パンツ

『リーグ・オブ・レジェンド』は予告編を観て想像した通りの映画でした。紛れも無くハリウッドのコテコテ娯楽大作です(笑)。映画の完成度もこんなモンでしょう。それなりに興味深い部分もありましたよ。本当のネモ船長はインド人だったとか(原作ではインド人らしいです)、ハイド氏はハルクだったとか(笑)。伝説のヒーロー集結という発想は面白いんですけど、悪役がなぁ・・・っつーか、このメンバーを相手にしてもヒケをとらないキャラを考え出さないと話しになりませんよ。しかしまぁ、ウンザリするほど全編ヴィジュアル・エフェクトだらけです。でもって、ところどころマット・ペインティングがかなりヤバイです。まぁ、これだけエフェクトだらけじゃ、水準に達しない部分も出てくるってコトでしょう。ILMの上杉氏の名前がありましたが、彼が担当したパートではないと思いますが・・・。あ、プロダクト・デザインはかっこ良かったですよ。ちょいとファイナル・ファンタジー風でしたが(苦笑)。

このピーター・ヒューイットという監督(前作『ハロルド・スミスに何が起こったか?』は未見)はコメディ・センスがあるとは思えないですねぇ。『サンダー・パンツ』は全く笑えない映画でした。“オナラが地球を救う”という下ネタ・コメディなんですが、テンポが悪い上に全てが中途半端なので、登場人物がどいつもこいつも間が悪くキャラも薄っぺらです。というワケで、オイラはイライラしどうしで、ノロいクルマの後ろを走っているような気分になってしまいました。すぐ後ろの席で外人カップル(独断推定年齢30代半ば)が観ていたのですが、彼らもほとんど笑っていませんでした。う〜ん・・・本当にイギリスで大ヒットしたんですかねぇ?怪しいなぁ・・・ボソ


2003年10月20日(月)  フレディvsジェイソン 巌流島

『フレディvsジェイソン』これは親切な映画です。親切過ぎて思わず「(・_・)ヾ(^o^;) オイオイこんなんでイイのかぁ?」と心配になってしまいます。実に生真面目なホラー映画とでも言うのでしょうか、正に看板に偽りなし(笑)。身体障害者をぶっ殺すコトもしませんし、うら若き美女をゴキブリ塗れにもしません(笑)ひょえ〜!っと言える様な描写はほとんど無く『フレディvsジェイソン』に終始します。つまりこの映画は“ホラー映画”と言うより“怪物対決映画”と言ったほうが正しいでしょう。そういう意味では十分楽しめるアクション映画?になってます(笑)

『巌流島』なんともまぁ!お粗末な映画ですなぁ(笑)。な〜にが、武蔵神話崩壊!だよ!映画が崩壊してる!っつーの!まるで中学生が考えたようなストーリーを大真面目に作ってるコト自体が大爆笑のショッボい映画でした。“宮本武蔵は実はサイテー人間だった!”という設定は悪くないのに、ストーリーに全く魅力がありません!だいたい脚本読めば「つまらねぇ〜!」ってコトくらい分かるだろうに(笑)。いまどきコントでもやらないようなネタで話を展開させていきますからねぇ(爆)。小手先の編集テクニックもお寒い限りで、恥ずかしいったらありゃしない!しかし、邦画は『踊る〜』にしてもそうですが、いつからこんなにも幼稚になってしまったんでしょうか?情けないなぁ・・・あ、本木雅弘は良かったですよ。反対に西村雅彦はダメダメでしたわ。つーか、演出のせいもあるでしょうけどね。


2003年10月14日(火)  インファナル・アフェア

香港フィルム・アワード主要7部門受賞!史上最高額でハリウッドに買われた脚本!ブラッド・ピットでリメイク!等、鳴り物入りで公開された『インファナル・アフェア』。この作品は前記の言葉も当然だろう!とハッキリ言える素晴らしい映画でした。とても良く出来た脚本で、この手の映画にありがちな「おいおい、それはないだろ!」という破綻がほとんどありません。おそらくここに描かれている時間(長い年月の上に成り立っている話しなんですが、それを妙に引きずると破綻すると思います)だけに集中したのが良い結果を生んだのでしょう。無理に泣かせようとしていなかったのも好感触でした。主演の二人アンディ・ラウとトニー・レオンの極めつけの演技合戦も見応え十分!また、このようなストーリーだとラストでどっちらけ!になる可能性が大きいのですが、この映画は原題の『無間道』の意味を巧妙に取り入れながら、これ以上は考えられない完璧な着地を決めていました。う〜ん、素晴らしい!強いて欠点を探せば、女性陣が絡むところがかなり甘い出来なのですが、それはこの際目をつむるコトにしました(苦笑)。監督はアンドリュー・ラウとアラン・マック、どちらかというとアラン・マックのお手柄なんでしょうか・・・?どうなんでしょう・・・詳しい方教えて下さい。それにしても良く出来た脚本だなぁ・・・『踊る大捜査線』とは大違いだわ(爆)邦画・・・頑張れよ〜トホホ。


2003年10月10日(金)  蛇イチゴ

今日で終わっちゃう『蛇イチゴ』・・・とうとう観てきました。監督・脚本はこれがデビュー作になる西川美和。同じ是枝プロデュースの『カクト』は全くそそられませんでしたが、こちらは予告編からちょっと気になってました。ベテランで堅物のサラリーマンの父(平泉成)、痴呆の祖父の世話をしながらも明るい母(大谷直子)、そして真面目一方の妹(つみきみほ)。そこへ十年前にインチキな生活態度から勘当されて家を出ている兄(宮迫博之)が舞い戻ってきて・・・という、所謂ホーム・コメディです。前半、一家の暮らしぶりにそれぞれの隠し事や悩みを絡め、ひょんなコトから兄が颯爽と登場するシーンまでテンポも良く、とても新人とは思えない芸達者ぶりでちょっとビックリ!で、兄の登場から物語は急にスローダウンするのですが、それもテーマの確信に入っていく雰囲気で悪くない。さぁ、どーなるんだ?と待っていると・・・な〜んもない!(爆)つーか、それだけかいー!とツッコミを入れたくなるアッサリ加減なんです。もったいない!(もったいない!とか、惜しい!とかそんなコトばかり言ってるなぁ・・・)ここはもうひとつ踏ん張って家族再生の方向をキッチリと描いて欲しかったですね。コメディに徹するのか?シリアスな方向へ持っていくのか?どちらとも取れず中途半端に終わってしまいました。結局、最後はその芸達者ぶりが足を引っ張ったような映画でしょうか。それでもこの監督はまだ28歳!次回作に期待します。あんまり好きな役者ではありませんが、つみきみほ・・・上手かったです。


2003年10月09日(木)  陰陽師��

前作がその年の興行成績No.1だった野村萬斎主演『陰陽師�供戮任后A虻遒聾矯遒歴橘ヲ樺粥覆靴�し鬱陶しい漢字だなぁ・・・)とした世界観を尊重したストーリーだったと記憶しているのですが、今作は神話の世界が下敷きにあり、非常に分かり易い話しになっています。ちょっと『帝都大戦』や『魔界転生』を思い出してしまいました。しかし、どういうワケか(苦笑)全般にテンポが悪く話しが一向に盛り上がりません。映画を支えるキャラクターであるはずの“鬼”もまたあまりにもチープな表現なので泣きたくなります。予算がナイんでしょうねぇ・・・。あ、予算に関係のないユーモアのセンスもいただけません(笑)。天野喜孝ビジュアルデザインのラスト・シークエンスの映像もかなりヤバいです。っつーか、恥ずかしい!・・・監督にこの手の映像センスがあるとは思えないんですけどねぇ・・・。それにしても!邦画の必要以上に明るいライティングはいい加減にして欲しいモンです。こんなライティングでは美術さんがどんなに頑張っても、全てが軽く見えてしまって興醒めです。とまぁ、色々言いましたが、個人的には前作よりは好きです。それは前作のような世界観ではどうしても監督の滝田洋二郎の手に余る(つまり、もっと若い監督が遊び心一杯で作って欲しかった)展開だったのですが、今回は多少なりとも彼のフィールドに近い話になっていたので作品としては納まって見えたのでしょう。野村萬斎は相変わらず魅力的だったんですが、ラストで引きました(>_<)アチャ!


2003年10月07日(火)  マッチスティック・メン アララトの聖母

リドリー・スコット最新作にして公開前にしてそこそこ評判が宜しい『マッチスティック・メン』・・・でしたが、普通でした(笑)。つまらなくはないけど、別に面白くもありませんでした。リドリー・スコットらしい巧妙でマニアックな画面作りも相変わらず冴えているのですが、想像していたより中身が薄くて拍子抜けでした。途中までとてもイイ感じなんですけどねぇ・・・。見た目は綺麗で美味しそうなのに、食べてみたら味はあるのに全くダシが利いてない!っつー感じです。中途半端な映画でしたわ。最後の最後もお手軽なんだよなぁ・・・というコトでニコラス・ケイジの“オーバーアクトだろ!だけんどもOK!”演技でも楽しみましょう!ところで、潔癖症って煙草の灰は気にならないんですかねぇ・・・ボソ。


あちらこちらで評価の高い『スイート・ヒア・アフター』のアトム・エゴヤン作品『アララトの聖母』。1915年に起きたトルコによるアルメニア人の大量虐殺が下敷きになっているのですが、3つの時代を跨っている上に、劇中劇が絡んでいるので非常に話しが入り組んでいます。さらに!登場人物や家族が複雑な背景を抱えているので、もうナニがナニやら!もちろんひとつとして無駄なモノは無いのですが、もう少し整理してくれないと小生の気持ちを何処に注いでいいのかわかりません。コッチを描くのならアッチも、それならソッチも・・・ええ〜い!こうなりゃドッチもナッチもグッチも!という感じなんでしょうけどねぇ。決して出来の悪い映画ではありませんし、大きなテーマで人間の絆を描こうとしたその意欲も賞賛に値するでしょうが、いかんせんオイラのオツムでは整理不能。だからと言って、何度も観てキッチリ把握したくなるほどの魅力も感じられませんでした。正直なところ、睡魔との闘いでした・・・ボソ。まぁ、個人的にはダメでしたが、おそらく絶賛する方もいらっしゃる映画だと思います。では!


2003年10月03日(金)  S.W.A.T. ビタースウィート

中学1年生が無料!という画期的なサービスを提供している『S.W.A.T』です。というワケで、オイラが観た回も上映を待っていたら6人連れの中坊がゾロゾロ入ってきました(苦笑)。映画は普通でした。もっとイケイケドンドンの映画なのかと思ったら、意外と丁寧でした。娯楽映画としては及第点でしょう。この手のハリウッド映画でこれ以上を期待するのは酷ってもんです。まぁ、もう少し演出にキレがあると良かったんですけどねぇ・・・。

映画仲間の女性二人が「観ないと後悔するぞ〜(笑)」とやたらと薦めるので、騙されたつもりで観てきました(笑)。だって予告編では全くそそられませんでしたから・・・はい、すみませんでしたm(_ _)m 騙されて良かったです。面白かったですよ(苦笑)。近年のガールズ・ムービーでも上位に入る秀作でしょう。この手の映画の多くはボヤ〜っとした空気感や曖昧な表情だけで終わってしまうのが多いのですが、この映画の良いところはしっかりと物語が構築されているところです。ストーリーはベタですし、二人のヒロイン性格もステレオ・タイプですが、納得させられるとても良く出来た脚本でした。逆に言えばベタだろうが、ステレオ・タイプだろうが、良い脚本に的確な演出がなされれば秀作になるという手本のような作品です。ただ、抑揚の効いた演出は好感が持てるものの、空間(例えば、映画でしか描けないようなロング・ショット等。彼女達が存在している世界を広く見せるコトによって疎外感がもっと深くなると思うのですが・・・)のとらえ方や、ラスト近辺の粘りが甘く、ちょっとTVドラマっぽいところが惜しいです。それでもこの映画は観て損はありません。二人のヒロインは全く好みではありませんでしたが、見終わる頃にはカティ(アンナ・マリア・ミューエ)がメチャメチャ可愛く見えました(笑)。“17歳の必需品。ぬいぐるみ、コンドーム、そして本当の友達”というコピーもダサダサですけど、邦題『ビター・スウィート』ってのもなぁ・・・原題は何て言うんですかねぇ・・・ドイツ語なんでわかりません!誰か教えて下さい。


2003年10月01日(水)  クジラの島の少女 キリクと魔女 リード・マイ・リップス

本日は映画の日!頑張るぞ〜!(って、なんなの!)

何故か優秀な映画人を輩出続けるニュージーランド。トロント、サンダンス、ロッテルダムと高い評価を受けてきたニュージーランド映画『クジラの島の少女』は紛れも無い秀作でした。そしてこの映画の成功はヒロインを演じたケイシャ・キャッスル=ヒューズの存在なくしてあり得なかったでしょう。物語は非常にシンプルなのですが彼女の演技が素晴らしく、説得力があるので観る者の心に響いてきます。チラシに「ニュージーランド版『風の谷のナウシカ』」とか書いてありましたが、上手い表現だと思いました。マオリ族というと数年前に流行った「頑張って!頑張って!」というドリンク剤のCMを思い浮かべてしまう程度の知識しかありませんでしたが、これからは『風の谷のナウシカ』と対にして『鯨の島のパイケア』という物語も記憶にとどめたいと思います。それにしてもあのクジラは良く出来てたなぁ・・・ボソ

ジブリが提供する洋画アニメ『キリクと魔女』。このアニメの感想文は友人の女性が書いた文章があまりに素晴らしいので引用させていただきます。

「お母さん、魔女はどうしていじわるなの?」
「魔女だけじゃないからね・・・」
キリクの母親は知っている。
人間を知っている。人生の不公平さを知っている。
だから、全てを諦め、不幸も幸福も同じ物として受け止めている。
そう、人間は暗黒面や弱点を持っている。
その残虐さや狡猾さや臆病さは、時には他人を滅ぼし、我が身をも滅ぼしてしまうだろう。
しかし、それでも希望がある。どんな世にも、英雄は必ず生まれるのだから。
英雄とは悪魔を退治する者ではなく、流言に惑わされる事なく、真実を見ようとする者だ。
英雄とは、人を妬んだり恨んだりせずに平穏な心を持った者だ。
英雄とは、自分に他人に誠実な人間だ。
英雄は、私達の中に居る。

小生には、これだけ簡潔にこの映画の真髄を表した文章は書けません。だから具体的なコトだけ付け加えます。色使いが素晴らしい!浅野温子の吹き替えが素晴らしい!ユッスー・ンドゥールの音楽が素晴らしい!そしてこの寓話は今の時代に一番必要としている説話なのかもしれません。

『アメリ』のオドレイ・トトゥを押さえてエマニュエル・ドゥヴォスがセザール賞・主演女優賞を獲得した『リード・マイ・リップス』。かなりJUST MY TYPE!(古いなぁ・・・っつーか、わかんねぇーよ!ヒントはキャンディス・バーゲンが出てました)の映画でした。この映画では読唇術がキイになっているのですが、想像していたより“クライム&サスペンス”の匂いが消えていたのは個人的には好感触でした。しかし、あまりにリアルなヒロインの行動が観る人を不快な気分にさせるかもしれません。神経質なシーンや盗み見するようなシーン、細かく構築されたストーリー、音や画作りの緩急のつけかたも上手いです。ただ、その丁寧な積み重ねがちょっと散文的過ぎるので、最後にカタルシスを昇華するところまではイかず、欲求不満が残るところが残念でした。個人的には好きなタイプなので全く問題ありませんでしたが(苦笑)。とにかく、すっげぇ地味な映画です。前髪を下ろした相手役のヴァンサン・カッセルもヘタレなチンピラ役が似合ってました。邦画だったら往年の伊佐山ひろ子とジョニー大倉辺りでしょうか(古いよ!っつーか、マジで地味!)しかし、意味不明なサイドストーリーは一体なんだったんだ?


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