蜜白玉のひとりごと
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2009年05月31日(日) |
読んだ本≪2009年5月≫ |
4冊。そんなもんですよ。だって最近本読んでると眠くって。
佐野洋子『がんばりません』新潮文庫(図書館) 一行感想:あと少しなんだけど、その、あと少し、が全然読み終わらない。
安藤和津『オムツをはいたママ―母との愛と格闘の日々』グラフ社(図書館) 一行感想:介護の話だけではなかった。すごい体力と気力。
高山なおみ『帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ』文春文庫(自分の) 一行感想:浮遊感。ずっと床から2センチくらい浮いてる感じ。
佐野洋子『シズコさん』新潮社(図書館) 一行感想:予約84番目でずっと楽しみにしていたのに、他のエッセイとかぶる話。でもお母さんのことがメイン。
2009年05月24日(日) |
おうちのご飯はだいじ |
引き続き、怒涛の日々。連休が明けてからも頻繁に実家へ行く。入院中からの慢性的なひどい便秘、尿閉(おしっこが出ない!)で夜間に訪問看護師さんを呼んだり、突然の原因不明の高熱、と気の休まる暇がない。父もしんどければ、母の心労も相当のものだろう。それでもなんとかふたりで協力してやってくれれば、と願うものの、人間関係というものは一朝一夕に改善されるものでもないから、ややこしい。
そうそう、31歳になった。これと言って別に何も変わらない。ここまでくればもう、1も2も3も一緒だ。これはこれで気楽だし、うれしい。
知花くららが薦めていたメイベリンのミネラルファンデーション(ブラシでつけるやつ)と、同じくメイベリンの何とかっていうグニャグニャのゴム素材のブラシのマスカラが大変よい。毎朝のお化粧が楽になっただけでなく、値段以上の優秀な仕上がりに驚く。重力に逆らうまつ毛はひさしぶりだ。
実家への行き帰り、品川で新幹線に乗車して席を確保したら、まず手帳とノートにこれからの予定とここ数日の実家の様子をまとめる。ケアマネさんと話したこと、往診の先生や看護師さんからの指示、母との電話、父の様子、体調、出来事、気になることなど、日が経つと細かいことは忘れてしまうので、覚えているうちにメモしておく。あとは母の負担をできるだけ減らすように、妹とうまく日程を調整するべく予定を書きつける。連絡することがあれば、ここで妹にメールを送信する。
書き終わる頃にはすでに新横浜を出ている。新横浜から小田原までは少しまとまった時間がある。ここで本を読めばいいのだろうが、鞄をひざに抱えなおすと、すーっと寝入ってしまうことが多い。寝ながらもなんとなく実家のことを考えている。減速すると自然に目が覚める癖があるのでまず乗り過ごすことはないけれど、到着3分前のアナウンスに邪魔されて2度寝をしたときには焦った。
寝てしまうとは言え、鞄に本が入っていないのはつまらないので、駅の売店の文庫本を物色すると、高山なおみ著『帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。』の文庫が出ていた。ふくう食堂の日々ごはんの更新が止まってから、しばらく高山さんの文章を読むことがなかったので、懐かしく思い、買う。高山さんの若い頃(30代?)のエッセイだ。すごくギラギラ生きていて、ああ高山さんてこんな人だったんだ、とちょっと意外な気がした。表題作は亡くなる直前の入院中のお父様の話で、あら、まただ、と思う。こういう話を読むと勇気をもらう。何となく求めているものが自然と寄ってくるときって、ある。確実に、ある。本とか、話とか、出会いとか。
高山さん、最近はどうしてるんだろう、と思ってふくう食堂をのぞいてみたら、日々ごはんがいつの間にか週1で復活していた。また読もう。5月には新刊(チクタク食卓)も出るみたいだ。飾らない気取らない、いつものおうちのご飯がだいじなのはしみじみよくわかる。
簡単でもいいからちゃんとご飯作ろう。この頃実家に泊まることが多くて、泊まらなくても帰りが遅かったりで、相方とおうちでご飯を食べる回数が少なくなっている。最近相方が調子悪いのはそのせいもあるのかもしれない。せめて私がいるときはちゃんと毎回作るから。
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