イレコミ音楽
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2002年06月30日(日) |
「レイニー・ステイション」鈴木茂 |
「レイニー・ステイション」鈴木茂 1978年
軽快なリズム、澄みきった空気感、素直にのびてゆく声、ラジオから流れるドラマチックな曲にくぎづけになりました。そうそう、あれは1978の頃・・。
最初に感じたのは「え?あのギターリスト鈴木茂さんって歌うの!」という驚きでした。当時ユーミンのバックバンド“キャラメル・ママ”〜“ティン・パン・アレー”で、ギターを弾いてたイメージしかなかった鈴木茂さん、まさか?歌うとは想像できなかったのです。でも、この曲を聞いた時、驚きと共になんだか引き込まれてしまいました。ユーミンと同じ音楽性でとても聞きやすかったこともあるし、ニューミュージックなんだけど、ちらっと歌謡曲のアイドルのようにも感じられたのです。
14年後、再び聞いてみると・・・やはりワクワク♪してしまいました(笑)う〜たまらん。鈴木さんのまっすぐにのびたボーカルは新鮮なままだし、やはりラブリーな仕上がりなのは松本隆さんのロマンティックな歌詞のせいかもしれません。曲や歌詞が鈴木さんを王子様に仕立ててるように思えるんですが・・・とても女性的な見方ですネ。とにかく女心をクスグられる物語のような曲なのでした。
「レイニー・ステイション♪悩んでる君に 気付けなくて どじな僕さ♪」などと歌われたら、イチコロですよ♪(笑)鈴木さんのイメージはあのときのまま、カッコよくて、寡黙で、繊細な少年のような男性(ひと)♪
この曲聞いてると、爽やかだったあの時代がヒシヒシと蘇ってきます。
〈参考アルバム〉 「ニューミュージック・メモリアル」CRCP-28096
2002年06月25日(火) |
「ピンクの戦車」はしだのりひことシュ−ベルツ |
「ピンクの戦車」はしだのりひことシュ−ベルツ 1965
久々に大きな街に出て大型CD店へ行きました。しばらく来ない間に、すっかり様変わりしている新宿南口の街並み。ウッドデッキの橋で強い風を感じながら・・・やっぱここは港町かも!?なんて思ったりして・・(笑)せっかく大きな店へ来たのだから、前々から聞いてみたかったある曲を探してみることにしました。
すると、あるじゃん!一体どんな曲なのか?視聴してみると・・いっぺんに気に入ってしまいました!実はこの曲、ダンナが幼い頃に“ピンポンパン”なる幼児向け番組で見て聞いた「ピンクの戦車」という曲なのでした。発見できてホクホク!
帰宅してダンナと聞いてみると・・・当時直接聞いたものではないけれど同じ曲だそうでした。いやはや、段々私まで聞いた事あるような気になってきました(笑)きっとどこかで聞いてたかもしれません。それにしても、軽快な楽しい曲で、子供達にはウケソウな曲ですね。特に男の子にはたまらん魅力があるのかもしれません。
デキシーランド・ジャズのムードで、なんとなく「明日があるさ」と同じリズムです。そして皆ノリノリで楽しそうに歌ってるんですよね。歌詞もシンプルで「ピンクの戦車はゆくよ〜♪坊やの夢乗せて〜♪」とね!これが2番になると関西弁になるので「お前ものらへんけ〜〜♪」と面白いんです(笑)
あくまでも推測なのですが、この曲が出来た1965年はベトナム戦争が終わった年でもあるので、もしかしたら?深い意味で反戦と関係あるのかもしれないな〜なんて思いました。幸せを込めた子供向けソングかもな〜。
曲の中の「ピンクの戦車」はおもちゃのプラスチック製、想像するとなぜか楽しそう♪これが走ってたらウレシイような♪ちょっと見てみたい気もしてきます。
〈参考アルバム〉 「未完成」はしだのりひことシューベルツ TOCT-10126 1993
2002年06月14日(金) |
「むかでの錦三」上田正樹&サウス・トゥ・サウス |
「むかでの錦三」上田正樹&サウス・トゥ・サウス
あれはいつやったろ?夏の暑い晩やった〜(「とったらあかん」の冒頭台詞)←いやいや、あれは小学生の頃でした。“上田正樹&サウス・トゥ・サウス”のR&Bをヘッドフォーンで首を小刻みに降りながら、熱心に聞きいっていたものです(笑)その辺にあるテープ、レコードなどなどを片っ端から聞いた中でも“上田正樹&サウス・トゥ・サウス”だけは妙に覚えているんです。
先日、久々に聞きたくなりテープを探してみても・・・ない(困)きっと引越しのドサクサで捨ててしまったらしい、そこで早速通販でアルバムを注文してみることに、ところが1ヵ月しても届かない。終いには品切れ♪(呆)半分諦めつつも、再びH○Vで注文すると・・・・届きましたヨ!も〜〜〜感涙です!やった〜やった〜やったーまん。(紅白旗ふりふり)
なにしろ、ファンキーなんですよ。R&Bで最初に影響を受けた日本のミュージシャンはこの方々です。「我が心のジョージア」や「お前を離さない」知らない間にレイ・チャールズやサム&ディブをここから学んでたようで、後で知ってびっくらしたものです。それだけではない“サウス・トゥ・サウス”のオープニングはかなりかっこいい!今聞いてみても実もグ〜です。JBのようなラッパも入ってて、いけてます。「最終電車」もファンキーでいいんだな〜これが。
その中でも「むかでの錦三」はかなり印象的な曲です。極道お兄さんの歌で、小学生には反ってわかりやすかったのかもしれません。「こわいもの知らずのおれだが、女の涙にゃ弱い〜♪」なんて歌詞がリフレーンしちゃうんですょ。音的にはR&B、歌詞的には近所の話題になりそな話の内容なのよね。そんな取り合わせが妙に好きになってしまった理由なのかもしれません。有山じゅんじさんとのアルバム『ぼちぼちいこか』とも歌詞の感覚がダブリますネ〜。それにしてもかなり懐かしくってワクワクしちゃいました!
あ、ちなみに上田正樹さんはこの頃からのファンで、彼が私と同じ誕生日であることはつい最近になって気が付きました。ぎょ!っとしましたよ、うれしい一致でむふふふ♪とファン心を刺激されたのですが、上田正樹さんの話はまだまだあるので、ソロになってからのこともそのうちまた書くことにいたしましょう。今夜はこのアルバムに浸ってR&Bナイトだな〜♪
〈参考アルバム〉 「この熱い魂を伝えたいんや」上田正樹&サウス・トゥ・サウス TKCA-71789 1975 「8.8 ROCK DAYの軌跡〜ソウル・R&B篇」25JC-422 1989
2002年06月13日(木) |
「エイリアンズ」キリンジ |
「エイリアンズ」キリンジ 2000
この曲を聞きぬいて・・かれこれ2週間以上(笑)まぁ、そのくらいひさびさにイレコンで聞いておりま〜す。兄弟でやってるユニット、古い言い方だとデュオ!?の“キリンジ”の歌う「エイリアンズ」は聞かせてくれるんですょ。実に胸を打つサウンドなんです・・くくぅ〜。
何回も繰り返し同じ曲を聞いてたら普通は飽きるんですが、コノ曲は飽きないのでした。なぜ?って曲にベタボレ状態だから・・・(赤面中)昨日待望のアルバムが届いて大喜びしておりました。あけてびっくり!ジャケットの強烈さはジョージ・ベンソンの目張りに匹敵するほどだったのです。兄弟真顔ドアップなため・・一瞬引きそうになりましたが(笑)アルバムを聞いてみると、やはり私の好みのサウンドなので、益々興味をそそられてました。“キリンジ”は今後も全アルバム聞いて追求する予定です。
さてこの曲、イントロのアコースチックのギターのせつないメロディが実にグーなのです。そして、弟・堀込泰行さんの高い声がすぅ〜っと心に響いてきます。歌詞も微妙に感覚的で不思議でコレマタいいんですよ、意味などあるようでなくてネ。声も曲の感じもやさしくて、ハーモニーも解け合い、曲の完成度はかなり高いものと思われます。
この曲を聞いてると、せつなくてきゅんとなるのだけど、決して落ち込むことなく、曲に含まれたポジティブな気持ちと、ユラユラとした非常に心地よい感覚に襲われます。空虚な世の中、暗いニュース、生きてるだけでも空しく悲しい・・・だけど「キミが好きだよ〜♪」っていう気持ちや愛が、悲しいものを全て救ってしまう感じがします。なんたって彼等が哀愁を残しながら、さらりとクールに歌いきってしまっているところも魅力です。
この曲はいろいろな要素が重なってできているようでして、聞き手の心をよく写す鏡なのかもと思いました。悲しければ、思いっきり泣けるラブソングになり、元気になりたきゃ励ましソングになったり、癒されたいのなら癒しの音楽に聞こえたり、異星人を想像すれば、そのようなストーリーの歌に聞こえたり・・・とね。(笑)
でも、なんと言っても「愛のポジティブ感」があるのがミソです。そして安らぎも得られる・・・まるで「うーん、寝てみたい〜by.三船」(笑)と唸りたくなる、そんな感じネ。
〈参考アルバム〉 「北青山的13曲1000円」WPC6-10149 2001 「キリンジ★3」キリンジ WPC6-10109 2000
2002年06月06日(木) |
「祭りばやしが聞こえる」のテーマ/柳ジョージ |
「祭りばやしが聞こえる」のテーマ/柳ジョージ 1977
とくかくかっこいいんですよ〜、聞いたとたん好きになってました。ドラマ「祭りばやしが聞こえる」では、ショーケン(萩原健一さん)が朴訥な競輪選手を演じてて、その姿とこの曲と重なってとても印象的でした。
この曲、柳ジョージさんの渋い歌声もさることながら、歌の旋律を引き立てるキーボードのサブ・メロディが実にグ〜でして、ベースもほどほど主張してるし・・なんて〜のかしら、シンプルなのに全体的にゆったりしてて、じっくり聞かせてくれる〜って感じなのです。なんか雰囲気かっちょいいのよね。そして歌詞は「しあわせとはお前のことさ、おーベィベェ」ときちゃうんだもの(笑)「幸せ=おまえ」ということで究極のラブソングなのかもしれませんよ。作詞作曲は柳ジョージさんではないんですが、ドラマために作られ、その背景にもぴたりと合ってた気がします。
今でもこの曲を聞くと、1本道の遥か彼方から競輪選手のショーケンが必死にペダルをこいで近付いてくる、というイメージが浮かんできます。負傷し心まで傷付いた競輪選手が田舎の鉱泉旅館へ一人やって来て、再起をかけてリハビリに励みながら、旅館の女将に恋をして癒されてゆく・・・という地味な物語りでしたが、なぜかこの曲と共によーくその場面場面が思い出されてしまうんです。青々とした道路傍の草〜♪なんて感じまでも・・・。
柳ジョージさんの曲では「雨に泣いている」も泣く程好きなんですが、その他にも「酔って候」などの名曲が数々あるんですよね。でも、個人的には彼の歌う、サム・クックの「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」や「ツイストで踊りあかそう」のカバー曲がもの凄く好みでして、決してサム・クックに負けてない歌唱力とハスキーな声が魅力なのでした。なんか柳さんって感性が日本人離れしてる気がしちゃうんですよね。
やっぱ、彼の曲には辛目のバ−ボンが似合うのかな・・・しぶぅ。
〈参考アルバム〉 柳ジョージ&レイニーウッド「軌跡1」30BTC-163
2002年06月03日(月) |
「愛のためいき」ロバータ・フラック VS ジョージ・ベンソン |
「愛のためいき」ロバータ・フラック VS ジョージ・ベンソン
「Feel Like Making Love」Roberta Flack 1974 「Feel Like Making Love」George Benson 1983
この曲を最初に知ったのは、ジョージ・ベンソンの歌う「Feel Like Making Love」でした。ラジオ番組に応募してもらったLP『ユア・アイズ』の1曲目だったこともあり、とびっきり印象に残っていたのです。てっきり彼の曲と思い込んでいたのですが、ある日流れてきた曲にびっくるぅ!?あれ?どーして・・? そーなんです、実は10年も前にロバータ・フラックが「愛のためいき」なる邦題でヒットさせていたんですね。全くの無知でした(大汗)
この曲を比較するとすごいのですが、ロバータ・フラックは、ささやくように、穏やかにしっとりと歌い上げていて、スローな中にも気品と色気を感じさせてしまうのです。やはり名曲ですネ〜、ちょっとエコー掛かり過ぎでないかしらん♪と思わせる魅惑の世界なのです。
片や、ジョージ・ベンソンは、これでもか!と端切れよく、小気味よく、リズムを刻んで踊れそうなほどに(笑)全く別種類のアレンジ。力強い色気で、はじけきってしまってるんです。アップテンポのわりに演奏時間がロバータより1分半も長いのは、例のハモリ♪(笑)そーなんです、間奏部分でギターの旋律に添ってハモってるんですネ。実にすんばらしい!自分の曲(モノ)にしちゃってますよ、グレイト!こんなに違ってたら、反ってどちらも好きになりますよ、Qoo〜。
余談ですが、1991年頃にソウルをレゲエで歌う特集CDがありまして、レゲエなこの曲を聞くことができるのですが、ま、これはとっても変な感じの短調に仕上がってしまってます。雰囲気はもわ〜っと暑い地方に来た感じ・・・(笑)余談デシタ。
ロバータ・フラックは、1972年に「やさしく歌って」をヒットさせ、ネスカフェのCMソングで有名でした。彼女はクラシックの勉強をしていたこともあり、あまりR&Bのミュージシャンぽくないのかもしれませんが、正統派歌手(アーティスト)の貫禄はたっぷり。日本では「やさしく歌って」の方がずっと有名ですけど、聞込むと「愛のためいき」もナカナカどーしてクールでグ〜です。それにジョージ・ベンソンとの比較も面白いので、時間とお金と余裕のある方は是非聞き比べてみてネ。
〈参考アルバム〉 『IN YOUR EYES』George Benson P-11265(1983) 『Midnight Moods』George Benson WPCP-4577(1991) 『SUPER SOUL VOL,5 Female』FCD-05 『I Shall Sing(ソウルをレゲエで)』CDTRL 289(1991)
2002年06月02日(日) |
「風に乗って」岡崎友紀 |
「風に乗って」岡崎友紀 1973年
おてんば少女はドラマ好き♪ってことで、幼い頃の私は、そこいら中飛び回って路地裏で缶蹴りしたり、50歩100歩を真剣に取り組んでいたのでした。そして夜になるとドラマを見ながら夢見てたんですネ・・・。当時から相当なお気楽者だったようです(笑)
70年代初頭にはラブ・コメディドラマが盛んで、岡崎友紀さんの、『おくさまは18歳』『なんたって18歳』『小さな恋のものがたり』『ママはライバル』『ラブラブ・ライバル』・・・などをワクワクドキドキしながらよーく見入っておりました。
その中でも『ラブラブ・ライバル』の主題歌である「風に乗って」は特に大好きな1曲でした。実はこの曲、フィフス・ディメンションの「Up-Up And Away」のイントロにクリソツ!?なんですが、もっともっと明るくアップテンポにした感じで、歌詞の内容はまさにギラギラに明るい夢見る少女の世界でした。
最近、手に入れたCDの中にこの曲が入ってて、ほぼ30年ぶりに聞いたのですが、そりゃもぅ〜飛び上がるほどの歓喜なのでした!当時の少女漫画の女の子の如く、首を15℃ほど傾けてしてキラキラな目になってますよぅ(笑)
とにかくドラマもドタバタで明るく楽しいものでした。なので、今でもこの曲を聞くだけでかなり高揚してしまいます。気持ちはすっかり小学生に逆戻りしてウキウキしてしまう♪遠足でうれしいのとおんなじ感じがするのでした(笑) さあ飛びましょ〜!いくぞ〜って感じナノネン。
〈参考アルバム〉 「70'sTVヒッツ・コレクション〜ステージ101〜」TECD-25464 2002
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