二人 - 2003年05月31日(土) 人間の繊細さに時々驚くことがある その心は本人さえもコントロールできないの だから、どうしようもない よく言われる二人の自分がいるというのは 本当に近い事実だろうか 二人の俺はいつもせめぎあっていて、 どっかで折り合いをつけようとする しかし、弱っている時、片方の俺が 目から精気をうばい、酒浸りにし、 睡眠を奪い、手足の力も奪い、 すべてを持ち去ろうとする。 大暴れもいいところだ。 そして、もう一人の俺は、いつも遅れてやってくる。 何やってるんだ。 さあ片付けをはじめるぞ。 まずはその足元のごみをかたづけろよ。 そんな感じでやってくる。 俺は、その通りに、最初はごみ拾いから はじめていく。 それはいつもゆっくりとしたペースだ。 俺の天使は、かなりののんびり屋だと思う。 - 直感 - 2003年05月29日(木) 野性はいろんなところで まるで魔法のように あらわれる その不可思議さをとくことは難しく、 野性をそのままに育てることも 難しい 俺は、目の前に広げられた色とりどりの 果物をじっとながめ、何分かつったった ままだ 何を食べたいのか 何が好きなのかがわからない あざやかなステップで、一瞬のうちに オレンジをつかんでレジへ向かったこともあった 俺は自分の直感が駆け出していくあの感覚を思いだ せないでいる 俺の野性はどこをうろつきまわっているのだろうか - うそつき - 2003年05月27日(火) 俺の得意技は嘘で 天下一の嘘つきで いくつもの嘘をついてきて 今でもその嘘を貫いてたりする それは我慢といってもいいかもしれない 処世術とかも言うかもしれない たくさんの嘘をついているうちに 俺はどれが真実だったのかが わからなくなってしまった そんな生活からは一刻も早く抜け出すべきだと 俺はまやかしの暮らしの中で思う お前とまっすぐに話す日のことを思う お前のまぬけな悪気のない嘘に笑い転げる日を思う - 住みか - 2003年05月24日(土) からだ一つで暮らしていけたら どうだろう つまりは、大地が住みかのように 気ままに 足のむくままに 世界を歩く いつでも旅立ちの日々 とにかく、 流れていく者の住みかを見つけるのは 大変だ - 約束 - 2003年05月23日(金) どこかで流れているメロディ 俺が忙しくしていても 何かにかまけていても 道に迷っていても まだそこにいてくれるだろうか 俺はすぐに思い出せるだろうか すれ違ったとき 人ごみにまぎれてしまったとき 約束させてほしい きっと見つけ出すことを -
|
|