2004年06月24日(木) |
教授との諍い、to do list |
疲れがピークでございます。 朝、7時に起きて(いつもこうやって書いてしまうのは、朝早く起きるという事が私にとってはものすごく大変だからなのです・・)、ライプツィヒヘ。
レッスン。 はー、やっぱり私は、教授のことが好きになれないみたいです。残念なことに。 今、私は、ショパンのソナタ、この夏の終わりに、実は一つコンクールに出てみようかと思っているので、それに向けてもう一度やり直しているわけですよ。 昔一度弾いた曲だからこそ、もう一度ゆっくりと細かいところを新しい視点で見直し、頭に入れなおしている作業中なのです。夏の終わりまではまだかなり時間があるし、焦って今、速く弾かなくてもいいと思っているのです。 その、私のペースってモノを、全然理解してくれない。 説明しているんですよ、今は、まだ全体を通しての事じゃなくて、細かく部分的なことを重点的に練習しているんだ、と。でも、彼は、それが気に食わないらしいです。 「自分のレッスンには、完成した状態で持ってこい」ってわけです。 「昔弾いていたあの状態で何が悪い」と。 あのねー、一年前と同じ演奏なんてしたくないですよ、こっちは。 もちろん、一年前の演奏が悪かったとは言いません。でも、成長するべきでしょうが。解釈だって、変わるものでしょうが。
まったく、彼は、自分のレッスンでは、生徒はスラスラ、スピーディーに弾くべきだ、全体さえ形作れればそれでいいとでも思っているのでしょうか。
夏のイタリアでの講習会でも、「今までやった曲は持ってくるな、時間はたくさんあるだろう、新しい曲を持ってこい」と。 ・・・あのー、私、コンクール前の最終チェックをしてもらうために講習会に行こうと思っているのに、本番で弾く曲を見てくれないっていうんですか。 もちろん、新しい曲もやらなくてはいけないけれど、ちょっと待ってよ、私、何曲弾くと思ってるんですか。6曲ですよ。トータル約2時間ですよ。
もう、いいかげん、頭にきました。 いいですよ、やってやろうじゃないか。 コンクール用の曲も、ばっちりに準備して、その上、新しい曲もやろうじゃないですか。 文句言わせないわよ。ちくしょー、ホント、あったまくる。
ムカツキまくって、疲れも倍増。 レッスン後は友人たちと軽く食事しながらお喋りして鬱憤を晴らしましたが。
ライプツィヒの友人関係も、様変わりしていきます。 今学期、もうすぐ終わるのですが、それとともに、帰国などでライプツィヒから離れていく友人が結構いるのです。 ずっと親しくしていて、室内楽の授業でもお世話になっているファゴットの友人も、とうとう帰国するとのこと。 しばらく会えなくなるんだねー。なんて、感傷に浸ってみたりして。 ドイツでは、7月は、別れの季節でもあるのですね・・。
そういう私も、来月7日には日本行きの飛行機に乗ります。 それまでにやらなくちゃいけないことが結構あるぞ。 4日から5日、6日まではウィーンだし。
・イタリアでの宿の手配 ・講習会への最終登録 ・ウィーンへのチケットの手配 ・日本へのチケットの受け取り ・来学期の授業登録 ・室内楽の試験のプログラム作成・共演者へのお礼 ・ウィーンへのお土産、日本へのお土産 ・留守中に私の家を借りる方(作家さん)への鍵などの受け渡し ・他にも会っておかなくてはならない人、返すべきものがある人がちらほら・・
げー、時間ない〜。
2004年06月23日(水) |
ヨーロッパ選手権とフィルハーモニカー |
ドイツが負けてしまいました。 サッカー。ヨーロッパ選手権。
ちょうど、試合のとき、私はベルリンフィルを聴きにフィルハーモニーにいたのですが、演奏会の前半が終わり休憩に入った途端、いつもと違ってすごい速さで舞台裏に引っ込んでいく団員さんたち。思わず笑ってしまいました。 いつもはないはずの大型テレビが、サッカーのために設置されているのです。舞台裏に(笑)。 そう言われれば、今日はお客さんも、この時期にしてはわりと少ない?さすがのベルリンフィルも、ドイツ人のサッカー熱には負けるのか・・・。
私も舞台裏を覗きに行くと、ちょうどドイツが一点先取。 でも、そのすぐ後に一点取られて、同点のまま、演奏会は後半へ突入。 おかげで、なんとなく、なんとなく、演奏に集中できず・・。 いい演奏だったのですが。
終演後も、舞台裏は大変な事になっていました。 いつもなら、さっさと帰っていく団員さんたちが、ワイワイとテレビの前でビール片手に観戦。 私の大好きなチェロ奏者さん(超上手いんですよ〜)が、私のすぐ隣にいて、もう、ドッキドキでした。サッカーそっちのけの私。写真隠し撮りしてしまった。しかも、目が合ってしまった。キャー。
結局、ドイツは負けてしまったわけですが、なかなか楽しかったわ。 「ベルリンフィルのメンバーと一緒に観戦」なんて、あんまり出来ない経験だもんなー(笑)。
その後、大好きなビオラ奏者である清水直子さんとも軽くお喋りして、一緒にフィルハーモニーを出たのは終演から1時間半後。 そこに、直子さんのファンの方がやってきて、サインをお願いしていかれまして。 一時間半も、外で待っていたんだなー。すごいなー。 そして、そんなすごい人である直子さんと、気軽にお喋りさせていただいているこの状況に、感謝感謝の私なのでした。
試験やなんやでゴタゴタしていて、実はそれどころではなかったのですが、またしてもお食事パーティーでございます。 美味しいフォアグラを、打楽器奏者さんが買ってきてくださったので、彼が日本に帰る前にお名残惜しむ意味も兼ねて。 いやいや、またしても美味しかったです。 写真は、もう旬も終わりの白アスパラのサーモン添え。 そして、甘い白ワインを片手に、フォアグラをそのまま、トーストに塗ったり、野菜と食べたりしました。
少人数で飲む楽しみ。 酔っ払うと、議論の論点がどんどんずれていって、収拾つかなくなったりもするけれど、少人数だからこその暖かさがあって良いですね。 私は今日もわりとローペースで飲んでいたので、友人がどんどん壊れていく(笑)のを見て楽しんでいたのですが。 酔っ払ったときの思考の飛び方って、おもしろいですねー。 結構真面目な話を議論していたんだけど、ちょっと覚めた目で見ると、酔っ払ってなきゃたいしたことないテーマだったりして、そしてそれを熱心に話している自分が面白かったりもして。 自分と考え方が似ている人と話すのも楽しいものだけど、こうやって全然違う視点を持っている人と話すのも、ある意味おもしろい、というか、「そうくるか、おい」的な驚きがあって新鮮ですね。 と、少人数での飲み会の良さを再確認したのでありました。
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