日本に帰ってきております!!
今回は、フランクフルト経由だったのですが、バカンスの季節だからか、ベルリン−フランクフルト間のちょうど良い接続便に空きがない。 なので、かなり早い便でフランクフルトまで行って、そこでちょっと観光をしていました。
ところがですねぇ。 観光して、空港へ戻ろうとしたのですが、なんだか、空港行きの電車内で、変なアナウンスが聞こえたのです。どうやら、「空港には止まりません」と・・。まあ、こういうことは良くあるので、軽く考えて、じゃあ他の電車で行けばいいや、と、空港近くの駅で待っていたのですが、空港へ行くはずの電車が来る度に、「空港には止まりません」とアナウンスが。 日本行きの飛行機の時間が迫ってくるのに、待てども待てども、空港へ行く電車が来ないのです。 いったいどうなっているんだ、と、わけのわからない顔をしている人達が、どんどんホームにあふれていく。 とうとう、ある電車の車掌の一人をつかまえて訊いてみると、どうも、空港で電気系統のトラブルが発生したらしい。 それで、電車が通れないらしい。 びっくりしましたよ。ありえないだろう、それ。 で、またタイミングが悪かったらしく、他の交通手段が手配される前に空港近くの駅まで来てしまっていた私は結局そこからタクシーを使って空港まで行くしかなく・・・。 まったく、日本への便に遅れるかと、ひやひやしてしまいました。
しかし、日本、暑い!!!!! 寒いくらいだったベルリンが、今は懐かしいです・・・。
ウィーンから帰ってきました。 夜行で帰ってきて、ほとんど寝れなかったのですが、今日は今日で、明日の帰国準備に大忙しです。
とりあえず、ウィーンでは・・・。
やっぱりHughesはすごいのです。 もう、レッスンの密度が違うの。 次々と、高度な事をすごいスピードで要求される。 もう、言っている事を理解するだけでも、大変。アップアップでした。 MDで録音しておいてよかった。 すぐに直せないようなことばかりだったから、これからこの夏、録音したMDをそばにおいて練習することになるだろう。
また、何がすごいって、やっぱり、彼自身がお手本としてちょっとだけ弾いてくれるピアノ。 もう、なんであんなに、美しいんだ!!! その、ほんの一フレーズのためだけでも、録音しておいてよかった、と、つくづく思える・・。
ああいう、感動ですよ、レッスンに必要なのは。 自分がどうあがいても届かないところにいる人と、接する事が、必要なんですよ。 少しでも近付きたいと思うのが大切なんですよ。
しかし、生ぬるいレッスンに慣れてしまっていたんだなー・・・。 自分の、気の緩みというか、「これぐらいしておけば何とかなるだろう」的な考え方を、根本から改めなければ。 自分が想像する以上に、先は長いのだ。 想像できないくらい、すごい音楽をする人たちはいっぱいいるのだ。 その、目の前にあるはずの多様な世界に気がつけるだけでも、Hughesのレッスンは価値があると思う。 頑張って、ウィーンまで行ったかいがありました。
それにしても、私にとって、ウィーンという街は、どうも相性が悪いようだ。 前回、初めて来た時も、いろいろとトラブルが続いたけれど、今回もやっぱり、事件の連続でした・・。
まず、ベルリンを出発するときから、なんとなく、目の調子が悪い。 電車に乗った頃には、右目の下に出来た「ものもらい」がチクチク痛みだして、長い間目を開けていることが出来なくなる。 仕方なく、行きの電車の中では、ほとんど寝て過ごし、たまに楽譜を読んだりしていたのだが・・・。 本当は、たまっているメールの返事などを書こうと思って、今回は本ではなくてパソコンを持っていったのですよ。 それが、なんと、一応一番速い、新幹線に近い電車だというのに、古い車両で、座席にコンセントがない!!・・・ありえない!!(ドイツではあるのが普通なのです) 使えないよ、パソコン!!(古いパソコンなので、充電してあっても2時間が限度。) ていうか、何も出来ないじゃん、私。この10時間もの旅、重いのにわざわざ持っていったパソコンなしで、何をしろと? まあ、目の調子も悪い事だし、かえって良かったのかもだけど、しかし、もったいない時間の使い方をしました。
そして、ウィーンでは友人宅に泊めてもらったのだけど、 私がシャワーを浴びているときに、シャワーの排水管が、なぜか壊れました・・・・。 いや、なんか、ずいぶん前から、少しずつ配水管の接続部分が、緩んできてはいたようなのです。それが、ちょうど運悪く、私が使っていたときに、とうとう外れてしまって、水漏れ。下の部屋の天井から、雨漏り状態。 普通なら見えない、シャワーの下の配水管の部分でそんな事が起こっているなんてつゆ知らず、私は呑気にお湯を使っていたのですが、それが全部下に流れていたのですねぇ・・・。 はあ、気持ちよかった、と、パジャマを着ているときに、ドンドンと、ドアが叩かれて、大家さんがやってきて、排水管部分を開けて見てみれば、水浸しだもの、ビックリしました。 しかし、なんにしろズサンなヨーロッパですわ。 だって、排水管、細かいいくつかのパイプが繋がっているのですが、なんていうか、掃除機のパイプと同じように、差し込んであるだけなんです。で、気休めのように接続部分にある、ゴムのパッキンが、もう、腐ってほとんど使い物にならない状態。 これじゃあ、いつか外れるわ。多分、友人がこの部屋に入る前からの積み重ねなんでしょうね。パイプが詰まり気味で、水流で逆にパイプの方が押し出されてしまっているなんて、ほんの数ヶ月住んでいてなるようなことじゃないもん。 ありえないよなぁ・・・。こういうのって、誰が責任を取るのだろう。大家だよなぁ。 「私たちは何も悪くない」と主張してはおいたけど。だって、本当に、普通にシャワー浴びてただけだし。 水を出しすぎたか、とも思ったけど、そんな、バカみたいに大量に流しっぱなしにしたわけじゃないしなぁ。 いやいや、しかし、大騒ぎでした。
月曜に、レッスンが終わってから、行こうと思っていた美術館は、月曜お休みだし(調べていかなかったのも悪いけど)、 用心して厚着していけば(ベルリンは寒いのですよ)、ウィーンは見事に真夏の陽気で、汗だくになるし、 まったく、相性が悪いですわ、やっぱり。
まあ、それでも、Hughesのためだけに、また、行くのだろうなぁ、ウィーン・・・。
明日の朝早くにベルリンを出て、ウィーンまではるばるレッスンを受けに行くっていうのに・・・。 あああ、なんだか、弾き込みが足りなくて、不安。 試験とかで忙しかったから、とか、言い訳は出来るんだけど。 でも、半年以上会っていなかった、大好きな先生に会いに行くのに、ちょっとこれは準備不足ではないか、と、心配になる。 もちろん、基本的なことは進歩していると思うんですよ。 でも、全部で何曲見てもらえるのかわからないけれど、ちゃんと弾けるのが4曲しかないのって(といっても全部で一時間ほどだけど)、きついかもー。 今日久しぶりに最初から最後まで通した曲なんて、暗譜がヤバいところが意外と出てきて、パニくっておりました・・・。 細かい練習のおかげで、細かくコントロールは出来るようになってきてるのだけど。多分。
まったく、たった数小節の中だけでも、やりたい事が次々と出てきて、キリがありません。ついこの間、人前で弾いたばかりのショパン・バラード4番ですらも、次々ともっとこうしたい、ああしたい、というのが出てくる。 自分が、やるべき事がわかっているのに、それが完璧に出来上がっていないうちにレッスンに持っていかなければならないのはつらいなぁ。 終わりがないから面白いのだろうけれど、こういうレッスン前は、キツイですー。
|