えー、本日、今年の夏、富山最終日でございました。 明日の朝、東京へ飛んで、そのままドイツ行きです。
そんな最終日。 午前中は、合唱の練習に参加してきました。 この夏、何度かこの合唱団の練習には参加してきたのですが、私はほとんどピアノとしてのみの参加でした。でも、今日は特別強化練習ということで、合唱団ほとんどのメンバーが揃い、私が弾くステージ以外の曲も練習。 なので、私も合唱の方に飛び入りさせてもらいました。 ドイツに帰る前に、どうしても歌いたくて。
久しぶりに歌うと、本当に気持ちが良い。 しかも、この合唱団、とにかく声の美しい人が多くて、一緒に歌うと心地よくて、心も身体も明るくのびのびしてくるのです。 指導していらっしゃる先生の人柄のおかげ、そして集まっているメンバーの健やかな笑顔のおかげ。 2時間半が、あっという間でした。 いやー、歌はいい。 なんていうか、鬱々した気分が吹っ飛びますね。前向きになれる。 帰りの車の中でも、もちろん歌いながらの運転です。毎日歌おうかなー。ドイツでも。 そういえば、ベルリン合唱団結成の話はどこに行ってしまったのでしょう。
午後からは、荷造りです。 明日ベルリンへ帰るなんて、なんだか現実味が無いなぁ。 もう、一年後の完全帰国も念頭においているので、日本から持っていくのは、食料品ばかり。 なんだか、荷造りといっても、そんなにすることなくて、ラクなもんです。
イタリアには17日に飛ぶ予定。それまでの時間の使い方を、ちゃんと計画しなくちゃ・・・。
日本ピアノ教育連盟北陸支部が主催する、公開講座に行ってきました。 テーマは、「ショパンの歌唱法について」。 講師は、国立音大助教授の、加藤一郎氏です。
一週間前に、自分がコンサートを開催したのと、同じホール。 なにやら、遠い昔の事のように思えてしまう・・。 嵐のようだったなぁ。
講座は、なかなか面白いものでした。 一応、事前に渡された資料に沿って話は進んだんだけど、むしろ、「ちょっと、さわりだけ・・・」なんて言いながら、わき道にそれていった話のほうが、興味をそそられ・・。 こうやって、事前準備をせずとも、自然ににじみ出てくる、彼の、音楽が好きで好きでしょうがないといった風情に、好感を持ちました。
・・・私も、こうやって気負わずにやれば良かったんだけどね(時すでに遅し)。
ショパンのフレージングと歌との関連性や、 和声の話や(ちょっと触れただけだったけどこれが面白かった)、指使いの話。 個人的にレッスン受ければ、知識が増えて面白いだろうな。 いろいろと、参考になりました。
講座と公開レッスンの間の休憩に、ちょっと楽屋を訪ねると、偶然にも運良く加藤氏とお話できまして。 ライプツィヒ音大に通っている、と話すと、ライプツィヒのある先生(日本人)とお知り合いらしく、ちょっと盛り上がってしまいました。なんとなく嬉しい。
夜、自分のコンサートを録画したものを、ようやく、重い腰を上げて勇気を出して(笑)見てみました。 ブラームスに、ショックー。思っていた以上に、ヴィオラに反応できてなくて、もう、自分で「へたくそー!!」と、地団太を踏んでしまいました。 私は、ブラームスのように、一瞬一瞬を、ゆっくりゆったり味わいながらも、とうとうと流れていくのが、どうも下手らしい。 余裕が無いんですな。 だから、やっつけ仕事みたいになってしまう。ソロでも、同じ傾向が多々。 なんていうか、全体ばかり見て、細部がダメ。器用貧乏の典型ですね。
くそー。性格改善からしなくちゃいけないかもなぁ。
今日は、昔習っていた先生の、ピアノの発表会に、ゲスト出演させていただきました。 弾いたのは、ラヴェルの水の戯れと、ショパンのバラード4番。 4日のコンサートに比べれば、もう、気持ち的にラクでラクで(笑)。
演奏する前に、私のことを紹介するアナウンスが流れたのですが 「今日は素敵なピアニストをお迎えしております・・・」 ・・・!! ピアニストですって!! うひょひょ。(喜んでないで、気を引き締めろ、って感じですが)
変に緊張もせず、演奏時間も15分ちょっとなので、パワーもセーブする必要なく、気持ちよく弾けました。 ・・・でも、それでもねぇ。 やっぱり、本番ってヤツは難しいですわ。完璧に弾けることなんて、あるのでしょうかねぇ。いつもいつも、完全に満足は出来ないのですよね・・。
ま、満足しちゃったらおしまい そう思えば、いいか。
こうやって、気持ち的にラクに演奏できる、その許容量が少しずつ増えていくと良いなぁ。 弾かせていただいて、ありがたかったです。感謝。
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