LORANの日記
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2004年05月21日(金) 台風2号

驚きました。
台風2号が接近しました。この季節に台風なんて。
大きな被害がなくてよかったですね。

今ごろの気圧配置がおかしいようです。
日本上空にいるはずの高気圧がいないので、台風が接近してしまうそうです。
これも異常気象なのでしょうか?

地球はとても大きくて、数十億人の人類がいても影響しないと思われていました。
戦争で爆弾や砲弾をいくら落とそうと、影響などないと信じられていました。

今から約60年前に原爆が2発投下され、その後、水爆実験で第5福竜丸が被爆して、初めて机上の計算値より遥かに大きな原・水爆弾のエネルギーが認められました。

研究者が予想していたより巨大な破壊のエネルギーを手に入れてしまいました。
地球に対しての影響も、とてもデリケートであることがわかりました。

しかし、人類の自分勝手な生活で環境破壊や汚染が拡がっています。

炭酸ガスの温室効果などで海面温度がほんの僅か上昇するだけで、海面の水分蒸発量が増大し、集中豪雨が降り水害が発生します。他方では、雨が降らなくなり熱波で人や家畜が死亡します。旱魃で作物は枯れ、砂漠化が進行します。

その被害を最も深刻に受けるのはいつも開発途上国の貧しい人々です。
その度に数十万人もの犠牲者を出しています。

それでも、私たちは飛行機や自動車に乗ることを止めません。
エアコンを止めようとしません。深夜までテレビを見ることを止めません。

商品を売っているのだから、買って自由に使うことは当然の権利であり、他の人もやっているのだから、自分がやめる必要はないと言う理屈です。

いまの生活を楽しむことが、子孫へ地球を残すことより優先しています。
まったく、正気では考えられないことです。

いつになったら、自分の足元を見るのでしょうか?




2004年05月20日(木) 幸せになる

「自分を愛せない人は、他人を愛せない。」と言います。

自分を過少評価しかできない人は、自分を変えることはできません。
自分が無力だと思っている人は、他人や力のあるモノに依存します。
お金や会社、肩書き、権力、宗教などです。

自分が無力と信じている理由は、自己否定にあります。
子どもの頃から両親に叱られたり、誉められなかったり、否定されたりしたからです。
その結果、なにをしても認めてもらえないと信じてしまったのです。
なにをしても愛してもらえない、私は愛されないと信じてしまったのです。

親もまた、否定されて育てられてきましたから、それが当然だと思っています。
こころから愛したり愛された経験がないのでわからないのでしょう。

このような生き方を続けていると、その人のエネルギーは否定的な方向へ向かいます。

嫉妬、ねたみ、恨み、憎しみが大きくなり、いじめや差別につながります。

他人の幸せは嫉妬の原因になるだけで、自分には不幸をもたらすものになります。

それで週刊誌やテレビのワイドショーの人気があるのです。
あの有名人が非難され評判が落ちるのを快感に感じるのでしょう。

他人の幸せを望まない人が幸せになることは不可能です。
なぜなら、自分自身は幸せになることを実行せずに、不幸の仲間が増えるのを望んでいるからです。

病気になって相手の同情を求めることをやめましょう。
不幸になって相手を不幸の仲間に引きずり込むのをやめましょう。

もう、不幸でいることをやめましょう。
自分が幸せになることを自分に許しましょう。

自分の幸せを喜びましょう。
いまの自分を祝福しましょう。
いまの自分を褒め称えましょう。
いまの自分を抱きしめましょう。
いまの自分のこころの声を聞きましょう。

きっと幸せになれます。
それにはだれの力も借りる必要はありません。


2004年05月19日(水) おもちゃと商業主義

子どもはおもちゃが大好きです。
食事も忘れて夢中になって遊びます。
大きくなってテレビゲームに夢中になります。これもおもちゃです。
運転免許を取ってマイカーを手に入れます。毎日磨き上げます。これもおもちゃです。
スキーやスノボー、サーフィンやヨット。スポーツですがこれもおもちゃが必要です。

「人、酒を飲み、 酒、酒を飲み、 酒、人を飲む。」と言います。
最初は人がお酒を飲みますが、酒の勢いが強くなって酒に飲まれてしまいます。

おもちゃで遊んでいるうちに、おもちゃに遊ばれるようになります。
おもちゃなしでは遊べないようになったら、おもちゃに遊ばれています。

テレビも家もすべての商品が、実はおもちゃなのです。

おもちゃを与えておけば、人はおもちゃに夢中になります。
新しいゲームやおもちゃを手に入れるために必死で働きます。

おもちゃを手に入れることが幸せになると信じています。
おもちゃを手に入れるための「お金」があれば幸せになると信じています。

おもちゃを売ることが商業主義です。資本主義、自由主義とも言います。

イラク戦争もおもちゃの兵器を持ったアメリカ軍がイラクを攻撃しています。
兵器もまた、権力者を夢中にさせる道具=おもちゃなのです。
そのおもちゃで多くの犠牲者が本当に出るのが困ったことです。

すべてはおもちゃに夢中になっていることが原因です。
精神的に幼児性から成長できなくなっています。

テレビや新聞、雑誌などマスコミは、おもちゃに夢中になるように仕向けています。
幼児性から成長できないようにマインドコントロールしています。
テレビをつけっぱなしの生活では、抜け出すことは不可能です。

おもちゃなしで幸せに生きることが必要です。

おもちゃ放(ばな)れをするためには、精神的に成長する必要があります。

本当のおとなにならなければなりません。お金やおもちゃに依存しないのがおとなです。

テレビや新聞、雑誌などを見ないで、騒音を放れた自然の中で心豊かに暮らすことが大切です。

それができなければ、おもちゃを使いすぎて人類は滅亡します。


2004年05月18日(火) 南方熊楠

今日、5月18日は南方 熊楠(みなかた くまぐす)の誕生日です。

南方熊楠は植物学、博物学、民俗学ほか天文地理から細菌発見に至るまで、天才の名を欲しいままにした大学者です。

南方熊楠は慶応3年(1867年)、明治維新の前年に和歌山城下に生まれました。
小学校の頃、友人の家にあった和漢3才図会(図入り漢文百科)全105巻を暗記しては帰宅して5年で筆写しました。中学時代は漢訳一切経3300巻を筆写し、欧米の人類学や解剖学の原書を読みふけるという神童ぶりを発揮しました。

東京大学予備門(旧制1高)に入りましたが飽き足らず、退学して20歳でアメリカへ渡りました。ミシガン州の農学校に入学しまいたが、レベルに満足せず直ぐに退学しました。フロリダの食料品店で働きながら植物類を採集して研究する生活をしました。さらにキューバへ渡り採集と研究をしました。超人的な記憶力で、この頃には18ヶ国語に通じていたと言われます。

26歳で世界の頂点と言われた大英帝国の首都ロンドンへ渡りました。到着早々、英国の最高権威を誇る週刊科学誌「ネイチャー」が星宿構成について募集していた論文に応募しました。世界各国の天文学者や大学教授を抑えて、熊楠の論文は最優秀に輝きました。熊楠の名は世界中に知れ渡りました。

国立ロンドン大学長ディキンスは「最も博学で剛直無偏の人」と讃えました。

大英博物館でダニエルという閲覧者が、熊楠に嫌がらせを繰り返しました。東洋人蔑視があったのでしょう。日清戦争後の三国干渉で遼東半島を手放したととでからかわれた熊楠は、「祖国を侮辱することは許さない。」と言って、皮靴で蹴りを入れ顔面に頭突きをくらわせました。 勇気と正義感は誰にも負けません。

博物館の仕事をしながら寄稿をしたりして糊口をしのいでいましたが、「ボーア戦争」で国家予算が窮屈になり、大学の日本学講座の助教授の枠が無くなりました。

アメリカ在住6年、ロンドン在住8年、20歳で海を渡った熊楠は34歳になっていました。

1900年9月1日、リヴァプールを丹波丸で出発し帰国の途につきました。

開国したばかりで西洋に遅れていた日本人の中に、熊楠のように劣等感をもたず、自分自身に自信と誇りを持った大人物がいたことを知り、嬉しくなりました。

南紀熊野の豊かな自然の中で自由人として独自の学問を展開しました。
親交のあった柳田国男氏も「日本人の可能性の極限」と賞賛しました。

世界でもトップクラスの知能の所有者を当時の学会のレベルでは理解されずに埋もれさせてしまったのは、人類の進歩にとってとても残念なことでした。

熊楠のような破格の自由人が、現代の管理社会からは生まれないのが残念です。


資料抜粋 = http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h14/jog247.html


2004年05月17日(月) 懺悔

2000年3月13日、世界を驚かせたニュースがありました。

史上初めて、カトリックのヒエラルキー(位階制)の頂点にいる法王が懺悔をしたのです。

ヨハネ・パウロ2世が12日のミサで懺悔した内容は以下の通りである。
 1.歴史上、あなたがた神の子(ユダヤ人)を苦しめた行為を深く悲しみ、許しを求め、
   真の兄弟愛を誓う。
 2.(十字軍遠征、異端審問などでは)異端に対する敵意を持ち、暴力を用いた。
   これらカトリック教会の名誉を汚した行いについて謹んで許しを求める。
 3.(アフリカ、米大陸などへの布教では)人種、民族的な差別に基づいた排他的な行い
   があり、罪深いふるまいがあった。異人種の権利を迫害し、彼らの伝統的宗教や
   文化に対する侮辱的な態度を取った。(毎日新聞3月13日付けより)

世界の宗教の中でもキリスト教は最大であり、しかもその中でカトリックは最大です。
法王が2000年間の大きな罪を認めて謝罪したことは画期的な出来事でした。
しかし、それまでの歴代263人もの法王が自らの罪を認めなかったことは問題です。

人は自分を正当化して、相手の非を責める傾向があります。
信者に毎週懺悔に来ることを強要しながら、牧師が自らはしないのは一方的に過ぎます。

いつも思うのですが、アメリカ大統領が宣誓式で聖書に誓いますが、イラク戦争などの作戦で敵味方双方に多くの犠牲者を出した懺悔はどうなったのでしょうか?

その後、法王が認めた人種や民族的差別などに基づく過ちは正されたのでしょうか?

明日、1920年5月18日は、ヨハネ・パウロ2世の誕生日です。
この文章を書き終わってから、明日の暦を見て驚きました。


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