LORANの日記
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本を読んでも人の話しを聞いても、どうしてこんなに「言葉あそび」が多いのでしょう。
例えば、大阪すぴこんのテーマは「ワンネス」でした。 「ワンネス」は文字通り「すべては一つ」という意味なのでしょう。 では、「すべては一つ」を実行している人は幾人いたのでしょう。 現実には人種、民族、地位、家柄、性別などたくさんの差別があり、それを黙認して生活しています。
「すべては愛である」とどの本にも書いてありますし、口々に言ってもいます。 では、その愛をいかに毎日の生活の中で実現しているのでしょうか? 愛の意味は人によってそれぞれ違います。どの愛を指して言っているのでしょうか?
私はこれを「言葉あそび」と名づけています。 「言葉あそび」とは、言葉に酔って、言葉に支配されていることです。
「右の頬を打たれたら、左の頬を差し出せ」という言葉がありますが、そう説教している本人でさえ、突然殴られたら自分を守るに決まっています。自分の生命や安全を守るのは自己防衛本能ですから否定できません。
もう「言葉あそび」はやめましょう。 「言葉あそび」からはなにも生まれてこないからです。「言葉あそび」は宗教の教義によく使われていますが、実現はほとんど困難です。
それよりも先ず、自分のことから始めましょう。 自分を愛すること。自分を信じること。自分の人生を楽しむこと。
これがすべての基本です。 他人(自分以外の人)を気にしてばかりいたら、自分の人生ではなくなります。
1日24時間のうち、自分のために何時間を使っているのでしょうか?
家族の団欒と称して、テレビを深夜まで見続けて、自分の時間がないとはあきれ果てます。
テレビを消して食事中に新聞を見なければ、家族はお互いの話に耳を傾けるでしょう。
自分と家族のお互いに感謝しましょう。それだけで家庭は平和になります。
18日(土)早朝に大阪へ行き、天満橋の「大阪すぴこん」でショップをオープンしました。 会場はとても手狭で、落ち着いていただけなかったのが心残りでした。 でも、精一杯のカウンセリングとヒーリングをさせていただき、手応えを感じました。 大きな荷物を一つ会場へ宅急便で届けましたが、帰りは三つを自宅へ送り返しました。 吹田市のホテルで一泊して、19日大阪・伊丹空港から札幌へ行きました。
朝、8:15のフライトでしたが、ジャンボ機747-400は満席でした。 赤ちゃんが離陸時からむずがって泣いていましたが、10,000mの安定飛行になると 安心したのか泣き止みました。本当は誰でも不安と重力の加圧で苦しいのでしょうが あかちゃんのように泣くことができないのだと思いました。
札幌・千歳空港には息子夫婦が迎えに来てくれていました。 1年1ヶ月ぶりで会いました。息子は2年前まで6年間中国へ留学していましたが、 半年毎に帰国していましたから、こんなに長く会わなかったのは初めてでした。
先日の台風18号の風速50mの強風で、大きな木が数多く倒れていました。
札幌の自宅で一服してから、近くの時計台や大通り公園へ散歩に行きました。 公園の広さにビックリしました。公園の外れにとてもお洒落な資料館がありました。 昔の裁判所の建物を利用した広大で風格がある貴重な建物でした。
その中に漫画家の「おおば比呂志さん」の資料室がありました。 彼はこの町の出身だったのでした。私は彼の画のファンでしたから、嬉しくなって詳細に見て回りました。飄々としたタッチながら、細心で暖かい画風は彼の人柄そのものであったことがわかりました。彼の画が額に入って飾られていましたが、今度はこの画の何枚かを買うことを心に決めました。
帰りに大倉山スキー場へ立ち寄りました。 標高300mの展望台から見る札幌の景観はとても見事でした。 私は展望台の左手にある「三角山」にひかれていました。
翌日7:50に息子の家を出て空港へ向かいました。 10:00の777-300機で羽田へ向かい、PM 1:45富士市の自宅へ着きました。
1日足らずの札幌でしたが、とても嬉しい旅行でした。
2004年09月14日(火) |
アメリカ大統領選挙の選挙人 |
来年早々の大統領就任式を控え、今年年末の一般選挙に向かってアメリカでは選挙人の選出が大詰めを迎えています。
民主党と共和党のどちらかがその州のすべての選挙人を獲得するという方式は数々の問題を起こし批判されながら、未だに旧態依然として実施されています。
米国憲法は、一七八七年に制定された、世界で最も寿命の長い成文憲法です。ところが、これには、国民の選挙権を明文で保障した条項はありません。人種や肌の色で投票権が制限されない(修正一五条)などの間接的な規定があるだけです。憲法二条は「各州はその州議会で定める方法により…選挙人を選任する」と定めています。連邦制のもとで、大統領選には各州が責任を負うことになっています。
では、なぜ「選挙人」による間接選挙なのでしょうか。
米エール大学のロバート・ダール名誉教授は、この制度の立案者が、「人民は手に負えない暴徒」だから「人民による支配に抗する憲法上の障壁」がいるという愚民思想を抱いていたと指摘しています(『アメリカ憲法は民主的か』)。
政治に疎い一般国民に直接選挙権を与えると、どんな結果になるか分からない。だから分別のある大統領選挙人を選ばせる間接選挙にしたというのです。こうして「アメリカ版の選出された君主」(同書)である米大統領の選挙方法が決まります。
その後、二百年以上がたち、比例代表制の導入など選挙制度の改革が世界で進んだのに、米国は自国の政治モデルに固執したまま、今日に至っているというわけです。
選挙投票をするためには、事前にその選挙に投票する登録手続きが必要です。 日本のように有権者へ自動的に投票所の入場券が送られてくることはありません。
アメリカの庶民と大統領の間は想像以上に遥かに遠いことが理解できます。
「ネオコン」つまり「ネオ・コンサーバティヴ=neo-conservative」のことで、「新保守主義」と略されるアメリカ政治の形態をいいます。
ネオコンの主張によると、従来のアメリカは世界の安定を重視するあまり、世界各地の独裁政権に対して甘い態度を採る「現実主義者」(中道派)が主導してきましたが、その結果、フセインや金正日といった危険な政権がのさばる状態になっています。この悪しき現実を改めて、イラク侵攻を皮切りに世界を民主化するのだ、というのがネオコンの考えで、ブッシュ大統領はこれに感化されてイラク侵攻に踏み切った、とされています。
この考え方には重大な誤りがあります。アメリカは植民地支配や帝国主義支配という過去の歴史からなにも学んでいないことになります。
西欧の植民地支配は、キリスト教以外の邪教を信じている未開の人々の魂を救うためであると理由付けられていました。したがって、宗教を広めるという大義のために未開地へ進出し略奪と破壊を行い、住民数千万人を奴隷として売買したのです。
2000年3月13日、カトリックの法王ヨハネ・パウロ2世が下記の懺悔をしました。
「(アフリカ、米大陸などへの布教では)人種、民族的な差別に基づいた排他的な行いがあり、罪深いふるまいがあった。異人種の権利を迫害し、彼らの伝統的宗教や文化に対する侮辱的な態度を取った。」
このような反省をネオコンは無視しています。 今度はキリスト教ではなく、民主化という名前で制覇しようとしています。
つまり、大義名分はなんでもいいのです。アメリカは世界制覇さえできれば。
このような時代錯誤で荒唐無稽で手前勝手な論理を振り回しているアメリカの次元の低さに呆れてしまいます。また、それに唯々諾々とついていく日本の為政者の識見の無さには情けなくて涙も出ません。
このような幼稚で危険極まる勢力を放置しておくことはとても危険です。
皆様の識見がいま、問われています。
ニューヨークの世界貿易センターと国防総省へ旅客機が激突して3年経ちました。 ブッシュ米大統領はテロとの戦いを強調しています。
テロはいけないことは誰でも知っています。 しかし、どうしてテロが発生するのかという原因については説明がありません。
アフガ二スタンのタリバンという勢力は「神学生」という意味です。まじめに神を 信仰し、神の言葉・コーランを守って生きています。それ以前の権力志向の連中よ りもずっとまじめな人々です。彼らをテロ活動へ追い込んだのは、他ならぬアメリ カなのです。
テロをせざるをえない状況を作っておきながら、テロを徹底的に弾圧するのは大国のエゴ以外ではありません。
アメリカの世界戦略に従わない国家に対して露骨な経済制裁を加えています。
イラクはもう何十年も経済制裁を受け、乳幼児や老人が数百万人も死亡しました。 この制裁には日本も加担しています。
アメリカは唯一の超大国として世界経済を支配しています。 低開発国はアメリカの支配下にある世界銀行の傘下へ入ることを強要されています。
アメリカは貿易収支や財政収支で巨額の赤字を出していますが、世界の総軍事費の40%という巨大な軍事費で世界中に軍隊を派遣し、にらみを効かせています。 日本にも約300ヶ所の米軍施設があり、3万人の米軍が駐留しています。
このような20世紀型の支配は終わらなければなりません。
武力やカネの支配を信じるのは、時代遅れの考えかたです。
私たちはこの世になにを求め、なにを実現したいと思っているのでしょうか?
一人ひとりが自分の中になにかを見つけたとき、世界の平和は実現します。
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