LORANの日記
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「不自然」という言葉があります。 「自然」ではない、ぎこちないという意味で使われています。
映画監督の羽仁進さんの言葉を借りれば、人間は「不自然」な存在です。 6000年以上前に農耕が始まるより昔は、人間は狩猟や採集で生きていました。
その頃は他の動物と同じように食料を得ることが目的で生きていました。 お腹いっぱい食べてゆっくり休んでいたのでしょう。もちろん獲物が少ないときもありましたが、食料にはそれほど困ってはいなかったようです。それは化石の人間がやせていないことからもわかるそうです。
当時は自然のままに生きていたようです。つまり「不自然」ではなかったのです。
農耕が始まると、秋の収穫のために寒い日も、暑い日も我慢して働かなければならなくなりました。 田畑が広くなると労働力が必要になり、家族が増えました。 すると多くなった家族の食料を収穫しなければならなくなり、さらに一層働かなければならなくなりました。人々は次第にやせていきました。
自分の利益を守るために国家ができ、軍隊ができ、役人ができました。 それを維持するために更に働かなければならなくなりました。 人々は更にやせていきました。
科学が進歩し生活が豊かになると、その恩恵を受けるためにはお金をたくさん稼がなければならなくなりました。 勤務以外に通勤や残業で、自分の時間はますます無くなっていきました。
そしてついに自然の中で自然に生きることができなくなりました。 「不自然」に生きることになったのです。
現在の社会の矛盾や障害はこれから発生しています。 人間が自然から乖離(かいり)してしまったことが原因です。
環境に最も敏感な子どもたちが悲鳴をあげています。
アトピーやアレルギーも「不自然」の産物です。 不登校やNEETも「不自然」の産物です。
もし本気で人類の存続を考えるなら、「不自然」に生きることをやめることです。 どのような生物でも「不自然」で生きていけるはずがありません。
いま私たちは大きな転機に立っています。
2005年03月27日(日) |
意識によるヒーリング |
昨日の第2回大阪すぴこんでカウンセリングとイメージ催眠を提供させていただきました。新しい試みがお客様のよい反応となって返ってくるのは楽しいです。
「意識によるヒーリング」もすぴこんで提供させていただいてもう何回にもなります。 次第に大きな反応になっていることがわかります。 もちろん個人的な違いがありますから同じ基準で評価はできませんが、感想を聞いてこちらがビックリするようなことをお話してくださいます。 お客様の歓びはヒーラーの歓びですから、よても勇気づけられます。
願わくばご自分がこの歓びを維持できればいいと思います。 さらに、ご自分が周囲の人にセッションできるようになったら、喜びは何倍にもなります。
私は、人には「信者」と「行者」の二つのタイプがあると思います。 「信者」は「行者」へお金を払って、ご利益(りやく)をいただく人です。 「行者」は自分自身が毎日ワークをすることによって高い意識になり、自分自身が健康と幸せを実現できる人です。
よく騙されたと言う人がいますが、「信者」の言う言葉です。 自分が人やお金や宗教や超能力に依存しているから騙されるのです。
「行者」は自らが高い意識になるのですから、騙されることはありません。 万一騙されても自分が未熟だったと恥じますので、人には言えないでしょう。
インドの聖者・サイババがどうやら手品師だったらしいと言われています。 「神様の降臨」とふれ回った大橋○○さん、青山○○さんほか多くのサイイババ信奉者はその責任をどうとるつもりでしょうか? もっともパンタ○○さんのように思いっきり持ち上げておいて、あわてて消火している人もいます。
このようにサイババ賞賛の本を書いた彼らもまた「信者」だったのです。 ですからサイババが偽者(にせもの)であったことには気づかなかったのでしょう。 ただ「言葉」を聞き「文字」を見ただけだったのです。中にある真実を見なかったのです。 (青山○○さんが「真実のサイババ」という本を書いたのには笑えます。)
自分自身が毎日のワークをして意識の向上に励んでいないことが失敗の原因です。 でも、彼らもまた自分は騙されたと言い訳するのでしょうね。恥ずかしいですね。 青山○○さんはあの本で相当の印税を得たはずですから、寄付でもするのでしょうか?
でもまた次の聖者が現れれば、すぐに賞賛の本を書くことでしょうね。 テーマパークやアミューズメントのように、人は騙されるのが好きですから。
そう言えばインドで新しい聖者が現れて、日本人が多数参加しているそうです。 また「信者」は新しい信仰対象を見つけて歓喜しているのでしょう。 ほんとうに「懲(こ)りない人々」ですね。
LORANでは1日リラックスワークやベイシックコースで、リラックスの方法や瞑想法を指導しています。4月から名古屋国際会議場で開催します。ご参加ください。 4月24日(日)1日リラックスワーク開催
もう10年近く以前のことです。 1週間のうち1日が移動日で、6日間セミナーを受けていたことがあります。
農家の四男だった私は、それまで土地と家のない生活を考えたこともなかったので 、ホテル住まいはとても驚きでした。
こんな生き方もいいと心から思い、同行の妻に、 「いつか旅に生きる生活にする。」 と、大見得を切ったものでした。
5年前に家屋敷と会社を処分し、ついに旅への一歩を記しました。 最初の13ヶ月間に4箇所を移転しました。
4月から毎月、名古屋国際会議場を会場にリラックスワークとベイシックコースを開催します。いままでは名古屋市公会堂を使用してきました。
明日は大阪すぴこん、4月は名古屋と福岡すぴこんへ出店します。
5月は14日が愛媛すぴこん、翌日15日は神戸すぴこんです。強行軍です。
沖縄すぴこんは募集開始から出店まで2ヶ月しかなく、5月の予定をすでに決めてありましたので今回は残念ながら断念しました。
いつの間にか毎月旅に出る生活になりました。
10年前の約束が実現しつつあります。
海外在住の日本人の方からもカウンセリングやヒーリングの依頼をいただくようになりました。
日本中、そして海外を旅しながら活動させていただく夢が、早く実現できればと思います。
いわゆる精神世界では「ワンネス=ひとつ」という活字を目にします。 「すべてはひとつ」と言っても、それを体験した人は少ないでしょう。
今回の合宿中、毎日瞑想三昧でした。 何回もみんなとひとつになり、地球と宇宙とひとつになりました。
ひとつになると自分という存在が輪郭だけを残して透明になります。 すべてとひとつであって、しかも自分自身であるという状態になります。
自分が無くなることはありませんが、圧倒的な宇宙の存在感の中では溶けて消えて しまいそうになります。
その中にいて、誰もが例えようもない優しさを感じます。 「こんなにも愛されていたのか」と涙が流れます。気持ちのいい涙です。
すべての人がこれを体験できれば、世界は平和になるでしょう。 こんなに愛されていることがわかったら、きっと自分が平和になるからです。
目の前に小学校があります。校庭の南側に並んでいる桜が5分咲きです。 桜を見ると特別な感慨になるのは日本人の文化なのでしょう。 「花は桜、人は武士」と散り際の潔さを謳ったものです。
暗く寒い冬が終わります。 光と暖かさが戻ってきました。
冬至から3ヶ月経ってやっと春が来てくれました。 自然界ではどれほどの歓びが溢れていることでしょう。
木々には樹齢数千年もの巨木がありますが、彼らはそこへ発芽して以来一歩も 動いたことがありません。 山が崩れようと、川が溢れようと、雪がどれほど積もっても、雨がどんなに 降らなくても、木々は何千年もそこへ立ち尽くしています。 3000年前にメソポタミア、エジプト、インドに文明が起こりました。 その時からずっと世界を見続けています。 私たちは数十年前までは平均寿命50年ですから、随分あわただしく巨木の 前を通り過ぎて行ったのですね。
人類に叡智があるかどうかはとても疑問です。 3000年間世界を見てきた巨木の叡智に叶うはずもありません。
山深くに聳え立つ巨木にも春が来て、やれやれと思っていることでしょう。 あわただしく生まれては去っていく人類を見て、忙しい生き物だと思って いることでしょう。
春、すべての生命が萌える季節です。 家から出て、大きく伸びをして、歩き出しましょう。 自然の大きな動きに身を任せましょう。 時は流れてあなたをどこへ運ぶのでしょう。
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