LORANの日記
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2006年05月30日(火) |
なぜ破滅へ向かうのですか??? |
生物の本能は「生存」に基づきます。「生殖」はそのためです。
ですからすべての生物は、「生存」と「生殖」のために生きているように見えます。
人間も生物ですから他の生物と同じです。
ただ「自我意識」があるので、自他の比較を通して自分を位置づけています。
自他の比較によって優劣を決定し、ある者は尊大になり、他方は自分を卑下します。
こうして支配する者とされる者が分かれていきます。
力による支配は富による支配に変わりましたが、富は貨幣になり、貨幣が支配するようになりました。
貨幣が支配者になることで、貨幣を持つことが権力であり、財力であり、人生の目的になりました。
100年前は90%もいた農民は、いつの間にか多くが農村を捨てて都市生活者になり減りました。
自給自足の生活はできなくなり、時間を売ってお金得る人間の社会が出来上がりました。
物を作って売ることが工場の仕事になり、資源やエネルギーを浪費し、公害を増加させました。
人間はできた製品を購入し、古い製品を捨て、ごみを増加させています。
つまり、時間と資源、エネルギーをどんどん消費し、公害とごみを増加させるシステムを作りました。
その結果、アトピー、アレルギーの新入生が半分以上という異常な状態を引き起こしました。
花粉症の人は20%に達しています。「うつ」も20%です。
国民医療費は1人24万円にも達しています。
さらに清潔志向が無菌をめざしているので、体内に抗体ができにくくなりました。
その結果、免疫力が低下してしまいました。
自動車社会で歩く機会が減少しましたので、筋肉の衰えが目立ちます。
お菓子を多く食べたうえ運動不足ですから、カルシュームが不足して骨折する子が目立ちます。
バブル崩壊から景気が低迷し、リストラが相次ぎました。自殺者は7年間連続3万人を越えました。
この危機感は血糖値を上昇させ、糖尿病患者が増加しました。
出生率は1974年以来低下を続け、1.29になりました。2.07で人口維持が可能です。
このように人間社会は人口減少をはじめ、滅亡へ向かっているように見えます。
これは他の生物が、「生存」と「生殖」を最優先しているのと反対です。
人類の機能は壊れるか、狂ってしまったのでしょうか?
2006年05月29日(月) |
お金に使われてもいいのですか??? |
「なんのために勉強するのですか?」と問えば、
「いい学校へ進学するため。」
それは「いい勤務先、一流企業や官公庁へ入社するため。」
では、「なんのためにそこへ入社したいのですか?」と問えば、
「給料が多くて、安定しているため。」
「なんのために働くのですか?」と問えば、
「お金のため」と答える人が多いでしょう。
それでは、「幸せになるためにはなにが必要ですか?」と問えば、
「お金と健康と愛」と多くの人が答えるでしょう。
なにを聞いても、大切なものの第1位は「お金」です。
「愛があっても、やっぱりお金がなければ・・・」と答える人が多いでしょう。
お金の前では愛はカタナシです。まるで昼間の街灯同然です。
つまり有っても無くても同じようで、存在感がありません。
「え〜!私は恋に命をかけているから、お金なんて関係ないよ。」と言う人もいます。
それも数年が経ち、子どもが生まれると、「お金が・・・」と言い出すことが多いのです。
誰の目にも、こんな状態は異常に見えるでしょう。
テレビや新聞、雑誌などのマスコミは、新商品を買え、買えと繰り返しています。
サラ金、街金のコマーシャルや広告が町を覆いつくしています。
政府の景気対策の金は、銀行からサラ金、街金に流れています。
その結果、もう7年間も自殺者数は3万人を超えています。世界一です。
お金を払えない人は、生きていく道も断たれてしまいます。
あなたはこのままでいいと思いますか?
あなたの子どもたちが生きていく世界が、お金に支配されていてもいいのですか?
「でも私になんか・・・」と弱気なのですね。
そうです。あなたの「弱気=お金に対して無力」が、現在の世界を作っています。
お金はお金に過ぎません。
このお金にこんな力を与えたのは、他ならぬあなたなのです。
ですから、お金から自分の力を取り戻すことが必要です。
そのためには、お金に頼らない生活を心がけることです。
あなたが毅然とすれば、あなたはお金を使うことができます。
そうでなければ、あなたは一生お金に使われてしまうでしょう。
2006年05月28日(日) |
頭の中を空(から)にしていますか??? |
「人間は考える葦である。」と言ったのはパスカルです。
彼の著書、「パンセ」の一節にこうあります。
「人間は自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である。」
ソクラテス以来の哲学から始まり、確かに人間は科学を発達させ、医療など様々な部門が進歩してきた
ことは事実です。現在の私たちの生活は、その大きな恩恵に浴しています。
「考える」ことは、自分の頭の中にあるデータを探し、組み立てる作業でしょう。
頭を「パソコン」とすれば、入力されているデータをソフトによって編集することに似ています。
頭はこのようにパソコンと同じ機能であると言えます。
1000億個の脳細胞がパソコンの機能を果たしています。
しかしパソコンは壊れます。
5年間使えるパソコンは稀ではないでしょうか。
「フリーズ」と呼ばれる画面の停止状態が起こります。「凍りついた」状態ということでしょう。
ワープロ機能で文字だけを打っていればいいのでしょうが、画像にメモリーをくわれます。
応答が遅くなり、終には「フリーズ」を繰り返すようになります。
そしてパソコンは壊れてしまいます。
人間の頭=頭脳も同じように壊れてしまいます。
単純な機能だけで生きていれば、壊れることはありません。
しかし「考える」ことを続けると、頭脳は「フリーズ」するようです。
この状態を「うつ」と呼んでもいいでしょう。
「うつ」という「フリーズ」=「凍りついた」状態を続けると、頭脳は壊れてしまいます。
日本人は4〜5人に一人が「うつ」を経験するという世界一の「うつ」大国です。
これは日本人の精神的風土に原因があると思います。
「努力は不可能を可能にする。」などと、まったく科学的でないことを信じています。
「努力」と「根性」、「忍耐」は日本人の好きな言葉です。
60年前の戦争でも、大国アメリカ、イギリス、フランスを敵にして、勝てると鼓舞したのは
軍人や政治家、教育者でした。勝てるはずがないから無条件降伏という屈辱を受けました。
でもまだまだ、「なせばなる・・・」式の発想が支配しています。
可能か不可能か分からないのでは、指導者は失格です。
孫子は、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず 」と言っています。
日本人の感情的、情緒的な思考パターンは、とても危険と思います。
このような思考パターンで「考える」作業を続けると、間違いなく「うつ」になるでしょう。
パソコンに入力されていないデータを毎日探し続けるからです。
メモリーはすぐに一杯になり、「フリーズ」してしまうでしょう。
「パソコン」なら、もしデータが無ければ、情報のCD−ROMを購入してセットすれば使えるように
なります。それでも間に合わなければ、インターネットで必要な情報を検索し、インストールします。
しかし頭の中は「困った、困った・・」と目一杯ですから、他の選択肢に気づきません。
その間にどんどんメモリーが壊れていき、フリーズを繰り返します。
こうならないためには、頭を完全に止めることです。
「もう止めた。」と宣言して、仕事、学校や家事などから手を引くのです。
そして期間(1〜2年間)を決めて、全く自分が知らない土地で暮らすことです。
できれば仕事もしないで、テレビ、新聞、雑誌などのマスコミを遠ざけて、自分だけの世界で暮らす
ことがベストです。
そうして自分以外の人のことを忘れ、自分だけのエネルギーでいれば、自分に戻ることができます。
私はこの作業に8ヶ月間かかりました。
頭の中に静寂が戻ってきます。驚くほど静かな世界があります。
頭の中が空(から)になって、ようやくインスピレーションが入ってきます。
インスピレーションはいつも送られていたのでしょうが、微細な信号ですから聞き落としてしまいます。
頭の中はインスピレーションの受信装置です。
ですからいつも静寂を保たなければなりません。
それで仙人や隠者は人里離れた山中などで暮らしていたのでしょう。
あなたがもし自分の人生を本当に生きたいのなら、インスピレーションを大切にしなければなりません。
これを受信できなければ、自分の道を歩くことはとても困難でしょう。
インスピレーションは、あなたへのメッセージだからです。
2006年05月27日(土) |
見えないもの???(1) |
「見えないものは信じない」と言う人がいます。
どのように思っても自由ですが、それではすぐに行き詰るか、諦めるかです。
多くの人は多分、諦める方を選んでいるのでしょう。
「見えないもの」の代表は「時間」でしょう。
「時間」そのものは、私たちに危害を加えることはなくても、「時間」の中にあるエネルギーは
無害とは言えません。
「時間の中にエネルギーがあるのか?」って。
実は「過去」は時間です。そして「現在」は「過去」の表面です。
シャボン玉を想像してください。
シャボン玉の表面が現在であり、シャボン玉を膨らませている空気が「過去」です。
ですから現在の状態を改善しようと思ったら、過去を改善しなければならないのです。
「過去を改善できるのですか?」と疑問に思うでしょうね。
もちろんできます。
過去を皆さまは記録と思っています。
この過去の記録を書き換えることはできません。
「やっぱり過去を改善できないのではないか。」と思うでしょうね。
しかし過去の記録は単なる記録に過ぎません。ですからこのままでいいのです。
つまり大昔の壁面へ彫られた象形文字のように、記号が並んでいるようなものですから。
私たちが改善したい現実は、自分ではどうにもならないことにあります。
自分の力でどうにかなるのでしたら、なにも苦労はありません。
「自分ではどうにもならないこと」の原因が、過去にあることが多いと申し上げたいのです。
その過去とは記録ではなく、エネルギーのことです。
「過去のエネルギーがそんなに問題ですか?」と疑問に思うでしょうね。
「エネルギー不滅の法則」をご存知ですよね。ですからとても厄介なのです。
例えば、あなたが亡くなったとします。
あなたは「光の存在」のお迎えを受けて、天国とやらへ旅立ちます。
そして肉体は地球上に残ります。これは「魂の地球用宇宙服」ですから、焼却処分(火葬)になります。
しかしあなたの「感情のエネルギー」はそのまま残ります。
この「感情のエネルギー」は寂しさ、悲しみ、怒り、苦しみ、憎しみ、恨み、呪いなどです。
うれしい、楽しいの感情はその場限りですから、残ることはありません。
「感情のエネルギー」が強ければ、敏感な人はそれを亡霊のように見ることができます。
しかも「感情のエネルギー」は集まって巨大化します。それで霊的なスポットができます。
魂が転生するとき、魂は肉体の最も内側の感情に、ラップのように包まれて行くそうです。
その薄い感情に前世記憶があるので、催眠療法により思い出すことができます。
また、前世・過去生の感情はエネルギーですから、増えることでシャボン玉のようになります。
それで現在はシャボン玉の表面であると言えるのです。
シャボン玉の中にある「感情のエネルギー」は、ある程度は減らすことができます。
「感情のエネルギー」が減れば、それに比例して現実は確実に改善されます。
見えない世界のほんの一部が見える世界です。
見えない世界の探検は始まったばかりです。
もう何回も感情については書きましたが、まだよく理解できないようですので、「怒り」について書きます。
「怒り」が感情であることは分かりますね。
でも、中には「怒り」が教えられたものと思っている人もいます。
それは「怒り」の反応の仕方であり、「バカにされたら怒れ」と教えられただけです。
怒りは感情ですから、自然の感情です。ですから抑える必要はありません。
また抑えれば怒りのエネルギーは蓄積され、いつか爆発し、制御不能になり暴走します。
些細なことで蓄積された怒りのエネルギーに引火し、相手を殺してしまうこともあります。
また抑圧された民衆の怒りが爆発し、暴動が起こり、一国を滅ぼすこともあります。
昭和25年7月2日、金閣寺が21歳の徒弟の放火により全焼しました。
三島由紀夫さんが「金閣寺炎上」という小説を書き、市川雷蔵主演で映画化もされましたが、
放火の原因は「怒り」だったのでしょう。
このように「怒り」の炎はすべての功徳を焼き尽くしてしまいます。
ですから仏教では、「怒り」を最も持ってはならないものと位置付けています。
しかし「怒り」は自然な感情です。
「怒り」に対して私たちは、どのように対処したらいいのでしょう?
「怒り」には原因があります。
些細な「怒り」、例えば足を踏まれたとか、暴言を吐かれたという「怒り」は突発ですから省きます。
大きな「怒り」の背後というか、基底には「深い悲しみ」があります。
「親にわかってもらえない。愛してもらえない。」というように、永年に亘り蓄積された「深い悲しみ」
があります。
この悲しみの基底に「友人や恋人、会社の同僚、上司・・・にわかってもらえない悲しみ」が重ねられ
蓄積されていきます。
この蓄積された「深い悲しみ」が、行き場のない怒りに変わるのは当然の成り行きです。
それが自分ではどうにもならない「怒り」となり、些細なことで引火し爆発します。
ですから、「怒り」だけを無くすことは不可能です。
基底にある「深い悲しみ」を無くさなければ、「怒り」は消えません。
永年に亘り蓄積された「深い悲しみ」は、実は自分の思い違いが原因だったことがよくあります。
「両親に愛されて育てられなかった」と子ども心に思っていても、アルバムを見たり、兄弟や叔父、
叔母と話したり、催眠療法で幼児期へ退行催眠で戻ってみると、普通の親であることが殆どです。
ただ、幼心に寂しかった思いをした記憶が鮮明で、それがすべてであるように感じてしまったのです。
このように理解すると、たちまち基底にあった「深い悲しみ」は消えてしまいます。
そして蓄積された「怒り」も次第に消えていきます。
いま世界は蓄積された感情に支配された人々が、お互いを敵視し戦っています。
蓄積された感情=「深い悲しみ」を解消することが、平和を実現する早道と思います。
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