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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2004年04月06日(火)
Vol.460 わがままバースディ

おはようございます。りょうちんです。

先週の土曜日、3日は俺の誕生日。めでたく32歳になった。Happy Birthday to Me! メールやカキコをしてくれた人、どうもありがとう。やっぱり誕生日はいくつになってもうれしいもの。だけど、誕生日を迎えるにあたってのけじめとか気持ちの心構えみたいなものが、今年はあんまりなかった気がした。日々の忙しさの中で、なんとなくいつのまにか誕生日がやってきちゃったってカンジ。でもそんなぼんやりとした意識の中で、たったひとつだけココロに決めたこと。31歳のうちにできなかったことを、32歳で全部やってやるぞ!
さて、誕生日の日。週末だというのに誕生日休暇と勝手に銘打って仕事を休み、俺の計画したわがままバースディプランが実行された。協力してくれた相方にはこんな迷惑極まりない計画に付き合ってくれてマジで感謝なのだが、誕生日くらい俺の好きにやらせてもらうことにした。
朝は早くから起きて、近くのレストランへ。モーニングバイキングで昼までガッツリ食べまくる。腹が満たされたら、今度は海までドライブ。もちろん運転は相方に任せて、助手席でゴキゲンな俺はリコーダーやハーモニカで気の向くままにひとり演奏会。窓は全開、道行くおばさんが俺の奏でる不協和音に振り向いてもおかまいなし。海に着き、浜辺ではカイトやフリスビーやなわとびでカラダを動かす。時々波と戯れてみたが、春の海はまだ冷たかった。その後、夕暮れの湖畔の遊歩道を散歩したあと、城址公園で夜桜見物。ライトアップされた満開の桜が風に揺れるたびに花吹雪が舞って、今年の桜も俺の誕生日を祝ってくれてるんだなぁと実感する。夕食は某ファミレスで。デザートのみを片っ端から注文する。ケーキやらパフェやらクレープやら白玉だんごに至るまで、甘いものばかり計10品を食べ尽くした。
ココロもおなかも満たされて、大満足の俺。32歳のスタートは、幸先良く切れたかな。



2004年04月01日(木)
Vol.459 物騒な世の中

おはようございます。りょうちんです。

店に泥棒が入ってから数日が過ぎた。泥棒の後始末など予定外の仕事であわただしかったけれど、いつも通りの営業に徐々に戻ってきた。事件直後は犯人に対してとても腹の立っていた俺だったが、時がたつにつれて恐ろしい出来事だったんだなと思うようになってきている。
改めて考えてみると、本当に怖いことだ。あの夜、俺は12時半まで店にいた。最後に鍵を閉めて帰ってから約3時間後、異常侵入のセンサーが鳴る。犯人は店の正面のドアをバールでこじ開けて、鍵を壊したドアごとそっくり取っ払い、店内へ侵入した。そして事務所からひとりでは持ち上げることが不可能なくらいの重さ数十キロもある大きな金庫を、ずるずる引きずりながら裏口から逃げたようだ。
センサーが働いてからわずか9分後。お巡りさんが到着した時はすでに店はもぬけの殻。ぶち破られたドア、いろんなものが散乱する店内、重い金庫を引きずった床の傷。犯人が残していったそれらの跡だけが、無残に残っていた。お巡りさんいわく、プロによる複数犯の仕業らしい。
「日曜の深夜、泥棒に入られてさ…」。パートさんやバイトくんにそう告げると、誰もが決まって驚くのだが。泥棒がやってきたのが誰もいない真夜中で、むしろ良かったのかもしれない。誰かが店にいる時間に、ひょっとするとまだ店が営業中に、泥棒ではなく強盗がやってきて、ナイフを突きつけて「金を出せ!」なんてやられることだって考えられる。運が悪ければ犯人の突きつけたナイフでグサリなんてこともあるかもしれないし、そうなったらお金を奪われるなんていう被害だけでなく、ケガ人までもが出てしまう。ケガだけで済めばいいけれど、万が一命までも奪われたら…。なんて、悪い方へと考えたらキリがない。やっぱ、ここはケガ人が誰ひとり出なかっただけ良かったと思うしかないのかもしれない。
いろんな事件が至るところで起こる、物騒な世の中だと言われるけれど。身近に起こった今回の事件で、本当に物騒なんだということが痛いほどわかった気がする。



2004年03月29日(月)
Vol.458 全部返せ!

おはようございます。りょうちんです。

実はね、こっそり企んでたんすよ。甲子園に行こうと思ってたの。怒涛の8日間連続勤務が終わったら、連休を使ってセンバツを見に行こうとね。夜行バスの時間も調べちゃったり、生ダルビッシュをこの目で見てやるんだなんて、昨日の夜はひとりでウキウキしてたんだけれど。でも、行けなかったんすよ。しょぼん。
昨日の真夜中。店に泥棒が入りまして。俺はひとりごとを書き終えたあとすぐに眠りにつき、それからものの5分もしないうちにっすよ。不法侵入のセンサーが働いたと警備会社からの電話で叩き起こされまして。飛び起きた俺はあわてて店に向かったんすけど、時すでに遅し。俺が着いた時には、もう警察の方がいろいろと検証をされているところでした。
奪われたものは、大きな大きな金庫とその中に入っていたお金と銀行のカード。幸い、前日の売り上げ金は別の場所に保管してあるんで無事だったんすけどね。でも、いつもあるべきところにあるはずの大きな金庫が影もカタチもきれいになくっていて、その豪快な手口に俺は度肝を抜かれちゃいました。
結局、警察の検証は盗難届の作成やらも含めて、たっぷり朝までかかり。それに立ち会っていた俺は、一睡もできないままで。お巡りさんが帰っても、壊された扉の修理依頼をお願いしたり、新しい金庫の調達をしたり、保険の手続きを進めたり。それでも店はいつものようにお客様がやってくるから、通常業務もこなしながらかなりあわただしい一日を過ごすことになっちゃいました。さすがに夜は、いつもより早めに帰ってきちゃったけど。でも明日の休日も、事後処理等で午前中はつぶれちゃいそう。もう、睡眠不足と疲れと精神的ダメージで、完全にへとへとっす。
泥棒にひとこと言わせろ! 持ってった金庫やお金や銀行のカードよりも、大切な俺の睡眠時間と久しぶりの連休と楽しみにしていたセンバツ観戦甲子園ツアーを、全部返せ!



2004年03月28日(日)
Vol.457 トイレのドアが開かなくなった

おはようございます。りょうちんです。

せっかくの休日だというのに、店から電話が入った。トイレのドアが開かなくなったという。どうやら内側から鍵をロックしたままドアを閉めてしまったらしい。押しても引いてもうんともすんともいわなくなってしまったドアを前に、用を足したくてもどうすることもできずに途方に暮れてしまったようだ。
しかしあいにく俺は遠出をしている時で、すぐに店に飛んで行って様子を見ることができない。コインやドライバーを使ってなんとかドアを壊さず鍵を開けられないかと電話越しに指示してみたのだが、やっぱりどうも上手くいかない。目に見えない状況を電話越しに指示する俺も相当もどかしかったが、トイレを目の前にして用を足すことができないバイトくんの方がよっぽどもどかしいに決まっている。がまんの限界を超えたバイトくんは、結局近くのコンビニにトイレを借りに行った。
翌朝、出勤した俺はまず最初にトイレのドアの様子を見てみる。案の定、内側からしっかり鍵がかけられた状態になっている。「ホントに中には誰もいませんよね? もしかして、トイレの中で具合が悪くなって倒れちゃったお客さんとかいたりして?」、なんてパートさんが脅かすもんだから、一刻も早くドアを開けて中を確かめたくなった。まるで誰もいない家に忍び込むピッキング泥棒になったかのように、俺は鍵のかかったドアを必死で開けようと死闘を繰り広げる。ドアの隙間に細い針金を挿入して奮闘すること15分。カチャリという音とともにドアは見事に開いてくれた。トイレの中には倒れたお客さんがいることもなく、いつものように便器とトイレットペーパーがこっちを向いて微笑んでいた。うれしさのあまり、特にしたくもなかったが用を足してみる俺。
「りょうちん、すごい!」と、パートさんは誉めてくれたけど。よく考えてみれば、それってホントにすごいことなのか? 鍵のかかってるドアを針金1本で開けられちゃうなんて、犯罪にだって使えちゃうんだぞ。今の仕事がクビになったら、これで食っていこうかな。なんちって。



2004年03月25日(木)
Vol.456 エイプリルフールにはまだ早い

おはようございます。りょうちんです。

大学時代の友人Yくんからメールが来た。「事後報告になっちゃったけど、結婚しちゃいました!」と。え? マジっすか? なんとすでに大安吉日の昨日、入籍済みなのだそうだ。そういや去年の秋、みんなで新潟に旅行に行った時、彼からはまもなく結婚しそうな幸せなオーラがあふれていたっけ。あれから半年。それにしてもちょっと急過ぎる展開だ。エイプリルフールにはまだ早いけれど、これが本当の話なら、いろんなことをねほりはほり質問しなくては。
大学時代の彼は、真の遊び人だった。彼が学校でマジメに授業を聞いている姿なんて、俺の記憶の中にはまったくない。賭け事が好きな彼は、徹夜でマージャンに明け暮れたり、朝から晩までパチンコに熱を上げたり、先輩や後輩たちとゲームセンターに入り浸ったり。ずっとそんな生活を送っていた。そのせいか、彼はいつも金欠だった。サークル費が払えないと言って、会計だった俺に泣きつくことも幾度もあった。授業もろくに出ていなかったため単位を取るのもままならず、結局俺らと一緒に卒業することができなかった彼。俺らと一緒に企画していた卒業旅行も行けずじまいで、予定よりも1年長い大学生活を送っていた。
この先彼は就職してちゃんとやっていけるのだろうかと、誰もが心配していたのだが。そんな不安を見事に裏切り、彼は5年間通った大学をすっぱりやめたあと、実家の茨城に帰り就職先で一生懸命働き出したというウワサが流れてきた。週末も休日返上で仕事に精を出しがんばっている彼が、大学時代の彼とは別人のように思えた。もしかして彼は、就職したらマジメに働くということを前提の上で、あの頃あれほどまでに遊んでばかりいたのかもしれない。彼のあまりの変わりっぷりにみんな驚き、俺も彼を見直し尊敬した。
結婚おめでとうのメールを返したあと、俺はふと考えた。仕事で知り合ったらしい彼女は、Yくんの仕事熱心なところに惹かれたのだろうか。そのあたりも含めて、聞きたいことは山ほどある。よし、来月飲むぞ!



2004年03月24日(水)
Vol.455 桜の花の咲く頃に

おはようございます。りょうちんです。

東京で桜が開花宣言された日を境に、再び寒さが返ってきた。いわゆる寒の戻り。桜の花の咲く頃になると、一時的に真冬のような寒さがやってくるなんてことはそんなに珍しいことではない。今日も鉛色の重たい雲から落ちてくる3月の冷たい雨が、桜よりもひと足先に満開になった真っ白なこぶしの花を濡らしていた。
ここんとこ俺がなんとなく気分がすぐれずユウウツなのは、暖かな本当の春がなかなかやってこなくてじらされているからだけではない。時間が足りないのは今に始まったことじゃないけれど、やらなくちゃならないことも考えなくちゃならないことも山のようにあって、もう何から手をつけて良いかさえわからなくなりそうになる。こんなこと、コトバにしたってなんにも解決しないのだけれど。
深呼吸をしてみる。天井を見上げてみる。お茶を口に含んでみる。真夜中の静寂に耳をそばだててみる。気がつけば無意識のうちに、自分の感覚をフル稼働して少しでもラクな方へと身を委ねようとする俺がいた。もがいてばかりいるんじゃなく、一瞬だけ力を抜いて流れに任せると、見えなかったものが見えてきた気がした。
垣根に咲いた沈丁花から、むせるくらいに甘い香りが立ち込める。ひと雨ごとに暖かくなるなんて言うけれど、この雨があがったら本当にまた少しだけ暖かくなっていくのだろうか。うららかなひざしも満開の桜の花も、ココロから待ち望んでいる俺だけれど。今はまだもう少しだけ、この冷たい雨に打たれていよう。季節が巡れば、やがて俺のところにももうじき本当の春がやってくるのだから。



2004年03月19日(金)
Vol.454 青く染まったスタジアム

おはようございます。りょうちんです。

サッカーを見に行ってきた。アテネ五輪出場をかけたアジア代表決定戦、日本vsレバノン戦。野球なら数え切れないほど観戦経験がある俺だが、実はサッカー観戦はこれが初めてなのである。別にサッカーが嫌いなわけじゃないが、野球に比べるとどうしてもとっつきにくく、イマイチ熱くなれないと思っていたのだけれど。オリンピック出場がかかっているとなると、話は別だ。
少し前、新聞の人物紹介欄で平山相太くんの記事が載っていた。高校生にしてものすごく超越したワザを持っている彼がサッカー界で騒がれていることは知っていたが、予想に反した彼のあまりにもしっかりした考え方に俺も一気にファンになった。あかぬけない純朴な顔つきも、サッカー選手らしくなくて魅力的だ。そんな彼も、この試合に出場するのだという。ミーハーゴコロも手伝って、俺は初めてのサッカー観戦を期待せずにはいられなかった。
5万人を超える観客を集めた国立競技場は、ジャパンブルーの青一色だった。俺もサポーターたちにまぎれて、入場の時に手渡された青いシートを頭上に掲げたり、青いタオルを振り回したり、大声で叫んだりウェーブをしたり。応援の熱気は試合が始まる前から満ち溢れていた。やがてキックオフ。TVで観戦するのと違いピッチ全体が見渡せるので、試合の流れがよくわかり、目を離す暇もないほど熱くなって観戦している俺がいた。それは野球観戦の時と何も変わらない俺だった。やっぱり生でのスポーツ観戦は、何でもおもしろいということか。
チャンスが来たりピンチが来たりするたびに、声をあげて一喜一憂する。阿部選手のゴールも大久保選手のゴールも、俺はしっかりこの目で見届けた。日本がゴールを決めるたびに、青く染まったスタジアムは歓声で響き渡る。そしてついに、日本は2−1でレバノンに見事勝利を収めた。
さらにその2日後にはUAEにも快勝し、日本チームは夢のオリンピック出場を手にした。さぁ、今年のオリンピックはサッカーも目が離せなくなるかもしれない。



2004年03月18日(木)
Vol.453 激しく燃える炎

おはようございます。りょうちんです。

真夜中に目が覚めて、父はいちばん下の弟の部屋からぱちぱちと不審な音がしているのを聞く。ドアを開けると部屋の中は真っ黒な煙が充満し、すでに燃えあがった炎は手のつけられない状態だったという。大声で弟の名前を呼んだが、返事は返ってこない。父はこの時、部屋に取り残された弟はもう煙に巻かれてしまったと思ったらしい。父の叫び声を聞いた母も飛び起きて、取るものも取らずあわてて階下へと逃げる。すると自分の部屋で眠っているはずの弟が居間から寝ぼけまなこで出てきて、何が起こったのかわからないまま3人は外へと逃げた。
3番目の弟は隣の部屋が炎に包まれているのにもかかわらず、ベッドの上で少しの間考えたあと、当時彼のいちばんの宝物だった野球のユニフォームとグローブを抱えて、窓から物置の屋根伝いに家の裏手へと逃げた。
家の前で家族4人がそれぞれ無事であることを確かめると、我が家はまるで映画のワンシーンを見ているかのようにいとも簡単に火の海に包まれていった。少しの風も吹いていなかったこの夜、赤々と燃える炎はまっすぐに夜空へと向かって燃えあがり、思い出と一緒に灰になっていく我が家を4人は道路越しにただ身を寄せ合って見ているしかなかったそうだ。誰も声を出さず、家が燃えていくことが悲しいとか恐ろしいとかいう感覚もなく、まるで他人事のように4人は立っていた。3月とはいえまだ相当寒かったにもかかわらず、パジャマ姿でもまったく寒さを感じなかったのは、激しく燃える炎のそばにいたからではないだろう。消防車が来て消火作業が終わり、俺のところに連絡が来たのはもう夜が明けてからのことだった。
実家が全焼してから、もう6年。あの時のことは、父も母も弟ももう思い出したくない過去だという。火事のニュースを聞くたびに胸が痛くなるが、その現場に居合わせた父や母や弟は俺以上に胸が締めつけられるのかもしれない。火の用心を、忘れずに。



2004年03月13日(土)
Vol.452 真夜中の肉体労働

おはようございます。りょうちんです。

相方から、荷物を運びに来てほしいとオファーがあった。普段使わないものや衣類など、最近相方の部屋に増えた荷物を俺の家に置かせてほしいとのこと。都内に住む相方の家まではいつも電車を使って行っていたのだが、荷物を運ぶとなると俺の車を出動させなくてはならない。都心の渋滞にはまるのもイヤだしお互いのスケジュールも合わなかったりで、そのタイミングを俺らはずっと見計らっていた。
週末の夜も更けた頃、俺は相方の家をめざして車を出した。午前0時の国道はやっぱりすいていて、予定通りに俺は相方の家までたどり着くことができた。それなのに。相方の部屋に入ると、肝心の荷造りがほとんど終わってなかった。んもう、本当ならばすぐに荷物を積んで、そのままとんぼ返りで俺の家まで戻るつもりだったのに。仕方なく、俺も一緒になって荷造りを手伝い始める。
大きなダンボールや袋を完成したものから少しずつ運んでいると、相方のアパートの住人に出会った。こんな真夜中に大荷物を運んでいる俺のことを、彼は不審に思ったのかしれない。ちらりと横目で俺のことを見たあとで、ぎゅうぎゅうに荷物を積めこんだ俺の車ものぞいていた。いえいえ、夜逃げなんかじゃないっすよ。
バックミラーも見えないくらいに荷物を詰め込んだ俺の車は、来た道を再び引き返した。俺の家に着いたのは深夜というよりはもう早朝と呼べる時間で、それから持って来た荷物を俺の部屋までさらに運ぶという作業に取りかかる。明日も俺は仕事があるっていうのに、大きな重い荷物を抱えて階段を何度も上ったり下りたりする真夜中の肉体労働は、さすがにつらいですって。
ひととおり荷物を運び終えると、ダンボールやら何やらで俺の部屋は相方の荷物に占領されたようだった。足の踏み場もないくらいの荷物、どうやって片付けていこうか。とにかく明日は俺が仕事に行っている間、相方にはこの荷物の整理をしっかりやってもらわなくっちゃ。



2004年03月12日(金)
Vol.451 結婚を決めた弟へ

おはようございます。りょうちんです。

拝啓、結婚を決めた弟へ。
婚約、おめでとう。ココロから祝福します。お前の口から正式に結婚するということを聞いて、俺は本当にうれしく思います。
実はね、ちょっと前にお前が結婚することになりそうだということを、母から聞かされていたからさ。いつお前の口からその話題が出てくるのか、俺は内心ずっと待っていたんだよ。やっぱりちょっと照れくさかったかな。昨日、家族全員が集まり、それまでの深刻で重い話題を一蹴するかのように、「そういえばさ…」なんて結婚の話題に突然踏み切るもんだから。俺もなんだかお祝いのコトバを言うタイミングを逃しちゃってさ。あとから取ってつけたような「おめでとう!」になっちゃったけれど、それは俺のココロからの祝辞なんだよ。
一昨年の夏、お前と一晩中語り明かしたあの夜。「2年たったら俺は結婚する」と言った時。俺は「人生なんて波乱万丈だから計画通り上手くいくもんでもないよ」と、お前のまだ若すぎる考えを笑っちゃったけれど。あの日の予告通り、結婚までの計画をこつこつ進めてきたことをすごいと思うよ。行き当たりばったりで生きている俺とは違って、お前は人生の計画をしっかり立てられる人だからね。この結婚はあくまでもゴールなんかじゃなく、これから始まるふたりのスタートだということを胸に焼きつけて、さらに続く道をひとつずつ確実に歩んでいってください。
今までいろいろ苦労してきた分、お前には本当に幸せになってもらいたいんだ。結婚して家族が増えていくということは、命を賭けてでも大切にしたいと思える人が増えていくということ。それを実感できるなんて、この上ない喜びだよ。俺は当分結婚する予定なんてないから、その喜びを感じることはまだできないけどね。
お前のために何もしてあげられない頼りのない兄貴だけれど、いつだって俺はお前の味方です。だから。どうか、どうか幸せになってください。