初日 最新 目次 MAIL HOME


りょうちんのひとりごと
りょうちん
MAIL
HOME

My追加

2004年11月14日(日)
Vol.520 占いなんて信じない

おはようございます。りょうちんです。

俺は占いなんて信じない。占いに興味がないわけじゃないけれど、毎朝TVでやってる占いコーナーを見ても、ラッキーアイテムはスカートとヘアブラシなんて言われちゃった日には、俺はどうしていいかわからない。おまけに占いを見たところで、その数秒後には内容なんてすっかり忘れちゃっている俺だし。
その夜もなにげに占いを見たら、翌日のおひつじ座の運勢はあんまり良いことが書かれていなかった。恋愛運も金運もマークはひとつだけだし、総合運には「気長に待つことを覚悟して!」なんて書かれている。そんな良くない内容にさっと目を通しても全然気にさえ止めなかった俺は、いつものように数秒後には占いを見たことさえすっかり忘れていた。
翌日。友達との約束のため、待ち合わせの場所へと向かう。時間には正確だなんて言いきれるほど俺も人のことは言えないが、この日会うはずの5人全員が定刻どおり集まるはずがないと思っていた。案の定、いちばん時間に正確だと思っていた彼からは早朝に電話があって、寝坊しちゃったんでちょっとだけ遅れますと連絡が入っていた。俺は待ち合わせの場所に着き、他の友達はどこにいるのかと連絡をすると。他の友達も、続々と遅れてくることが発覚。結局、待ち合わせ時間になっても、そこにいるのは俺だけだった。その時になって初めて、前日の「気長に待つことを覚悟して!」と書いてあった占いを改めて思い出した俺。そうか、こういうことだったのか。あの占いも、まんざらはずれちゃいなかったんだな。
だからって、だけど俺は占いなんて信じない。今回はたまたまこういうことが偶然重なっちゃっただけの話に過ぎない。TVや雑誌や新聞の占いコーナーにはこれからも目が行っちゃうのは仕方のないことで、良いことが書いてあれば喜ぶし悪いことなら文句を言うのは今後も変わらないとは思うけど、でも俺はそれを真に受けたりはしない。だって俺の人生、そんな占いごときで左右されたくはないもんね。



2004年11月11日(木)
Vol.519 消火器の後始末

おはようございます。りょうちんです。

いつもより早めに仕事を終わらせて、家でまったりしていた午後10時過ぎ。閉店までの業務をバイトくんたちに任せておいたはずの店から、ケータイに電話が入った。店から電話が入るなんてコトは、しょっちゅうだ。今夜も何か仕事上でわからないことやちょっとしたトラブルがあったのだろう。そんな気軽な気持ちで電話に出ると。「あの、消火器をぶちまけちゃったんすけど・・・」。
店では仕事上火を使うため、消火器が置いてある。万が一のことを考えて消火器はいつだって手の届く目立つ場所に設置してあって、もしも火が出ちゃった時はこの消火器を使い速やかに消火活動をしろとさんざん言ってあるのだ。幸い、今まで消火器を使わなきゃならない場面には出くわしてないのだが。でも消火器をぶちまけたってことは今回は緊急事態だったのかと、内心ひやひやしながら事情を聞くと。なんてことはない、掃除の際に誤って消火器のレバーを強く押してしまったらしいのだ。ほっとしたのも束の間、「でも店内がすごいことになっちゃって・・・」としょんぼり声のバイトくん。俺はとりあえずあわてて店へと戻ることにした。
閉店時間もまもなくの店に着くと、彼らは一生懸命掃除をしていた。見回せば、至るところに消火器から噴出したと思われる薄いピンク色の粉が。「これでもがんばって掃除したんすけど、一時はピンクの粉が店中に広がっちゃって・・・」と、すまなそうに話してくれた。集中的に噴射したと思われる壁や床にはまだピンク色の粉がどっさり積もっていて、俺もバイトくんたちと一緒になって掃除に取り掛かるしかなかった。床を水で流したり、壁は雑巾で拭き取ったり。しかしこの粉、非常にむせる。みんなでゴホゴホ咳き込みながら、たっぷり1時間以上かかってぶちまけた消火器の後始末に手を追われた。
それにしても、ずいぶん長い間この仕事をしているけれど、こんなハプニングは初めてだ。おりしも、今は秋の火災予防週間の真っ最中。みなさん、火の取り扱いはもちろんだけど、消火器の取り扱いにも十分注意しましょう!



2004年11月09日(火)
Vol.518 ドキドキしたピュアな気持ち

おはようございます。りょうちんです。

♪いくつも恋して順序も覚えてキスも上手くなったけど 初めて電話する時にはいつも震える♪ 俺が高校生の時にヒットした曲のこの歌詞に、俺はとても共感させられた。今でこそメールという最新兵器を誰もが簡単に使う時代になったが、当時は好きな女の子とコンタクトを取るには電話という方法を忘れてはならなかった。
朝の通学路で好きな女の子とすれ違ったとか、目が合ったとか、「おはよう」と言ってくれたとか、それだけで有頂天になっていた17の俺は、ついに抑え切れなくなった募る想いを彼女に告げると決心した。今考えると本当にあさはかで無防備な告白大作戦だが、「ちょっと話したいことがあるので、今度会ってくれますか?」というコトバを伝えるためだけに、俺はひとり電話の前で悪戦苦闘していた。
電話のやりとりがすんなり進むよう、まず台本を作りセリフも考えた。受話器を取るのが彼女本人とは限らない。彼女のお父さんが突然、「うちの娘とはどんな関係かね?」なんて聞いてくるかもしれない。そんなのでビビっちゃだめだ。ひょっとして彼女が不在だって可能性もある。俺は考えられるさまざまな場面を想定し、いくつもシュミレーションしてみた。次に、電話をするタイミングにも気を使った。7時は夕食の時間か。9時はお風呂に入ってるかもな。10時は遅すぎて問題外だ。やっぱり8時がベストかな。でもきっかり時報とともにコールするのも、計画的と思われちゃうかも。5回呼び出して出なかったら、今日はやめようか。なんて、本当にくだらないことにまで気を回して俺は奮闘した。受話器を取っては置き何度もダイヤルをためらいながら、そして七転八倒の末、どうにか俺は彼女と会う約束をするまでにこぎつけることができた。
しかし結局。俺の告白大作戦は見事に失敗に終わった。高校2年生で経験した初恋は、こっぱみじんに玉砕した。彼女の乗った電車を見送ったあと、木枯らしの吹く11月の夕暮れの中、俺は自転車のペダルを思いきり漕いで家路に急いだのだった。
あの恋は実らなかったけれど。電話するだけでドキドキしたピュアな気持ちを、ちょっと懐かしく感じることがある。俺はあの気持ちを、ずっと忘れないでいたい。



2004年11月08日(月)
Vol.517 風邪には注意

おはようございます。りょうちんです。

相方から、風邪を引いたとメールが来た。せっかく秋晴れが広がった土曜日に予定していたBBQも見送って、週末は家でしっかり休養していたらしいのに。咳と鼻水が止まらない、熱っぽい、関節が痛い、食欲がないの4拍子そろった症状は週が明けても治る気配がなく、月曜日の今日は仕事さえ休んでしまったとのことだった。
ひとり暮らしの身で、病気になるほど怖いことはない。普段はなんでもなく過ごせていても、病魔が襲いカラダの自由を奪われた途端、そのひとつひとつの動作に苦労がつきまとうことになる。食事をするのも薬を飲むのも大変に感じて、横になってただ症状が良くなることだけを待ち望むのが精一杯。朦朧とした意識の中で精神的にも不安定になり、かといって看病してくれる人がいなかったりすると、もう絶望的な気持ちを抱え込むしかないのだ。
幸いなことに、俺はひとり暮らしを始めてからもうずいぶんたつけれど、風邪気味だったことはあっても起き上がれないくらい体調が悪くなったことはない。5年前のちょうど今頃、風邪を引いて40℃以上もの高熱が下がらず、4日間も仕事を休んでしまったことがあった。でもその時はまだ実家で暮らしていて、母に看病されたことを思い出した。あの時は立って歩くのさえままならず、階段も這って移動するしかないほどつらい状態だった。もしも今、あの症状が俺の身に起こったら。生きていくことが困難に思えてくる。
たまたま休みだった今日、俺は午後からの予定を全部後に回して相方の家まで向かった。会ってみると予測どおりぐったりとしていたが、なんとか病院に行って薬をもらってきたらしい。これで少しは良くなってくれるはずだ。相方が寝ている間、俺は買い出しに行ったり部屋の掃除をしたり。もしかしたらすでに風邪のウイルスまでもらっちゃって手遅れかもしれないけれど、俺だって風邪には注意しなくっちゃね。



2004年11月07日(日)
Vol.516 俺がサイトを閉じなかった理由

おはようございます。りょうちんです。

ちょっと前まで、実は半ば本気でこのサイトを閉じようかなんて考えていた。パソコンが壊れてしまったため「ひとりごと」の更新もろくにできなくなり、でも逆の考え方としてサイトをやめるには良いきっかけなのかもしれないと思っていた。
ちょうど、掲示板へのレスも滞ったままになっていた。レスをするなんてそんなに時間もいらないのに、億劫になっていたというのもなかったわけではない。やり残した夏休みの宿題が新学期直前までほったらかしにされるように、ココロの片隅にはやらなくちゃという強迫観念を抱きながら、でも何も実行に移さない俺がいた。相方や友人からは、「早くレスしなよ〜」と催促された。だがそのままパソコンは壊れ、何もしないまま空白の時間を迎える。そして俺は自分のサイトをいっさい管理できない状態になり、それゆえに客観的に自分のサイトを見れるようになった。
俺は常に、「ひとりごと」だけはずっと書いていきたいという欲求があった。自分の気持ちを綴っていくことをやめたくなかった。でもそれは、誰に読んでもらわなくても良いし自分のために書ければ良いと思っていた。しかし「ひとりごと」を頻繁に書けなくなると、更新を楽しみにしているというメッセージをもらったり、「ひとりごと」はおもしろいよねなんて声を直接聞けたりして、自己満足だけで書いているんじゃないということに気がついた。正直、うれしかった。「ひとりごと」を通して俺が投げたメッセージは、読んでくれた人が投げ返してくれる。そのキャッチボールをするための窓口が、掲示板でもあるということにも気がついた。実はこんな些細なことが、単純な俺がサイトを閉じなかった理由だったりする。
だから、まだ俺はサイトを閉じないつもりだ。でも、完全復活しようとも思っていない。やりたいことだけを、肩肘張らずに気軽な気持ちでやっていこうと思う。そういうわけで、当分の間は「ひとりごと」と「掲示板」のみの更新になると思う。そしてそれさえも窮屈に感じたら、ちょっとだけまたブレイクをいただくかもしれない。長い目で見てほしい。今後とも、よろしくお願いいたします。



2004年11月04日(木)
Vol.515 用を足すために

おはようございます。りょうちんです。

ライブが終わって興奮冷めやらぬまま、俺は用を足しにトイレへと向かった。2時間以上もの長いライブ中ずっと我慢していたのは俺だけではなく、トイレ付近はとても混み合っていた。特に女性用トイレには長蛇の列ができていて、用を足すだけでどのくらいかかるのか見当もつかないほどだった。俺はその列の脇を通り過ぎて男性用へと入り、小の方を済ませていると。20歳前後と思われる女の子数人の集団が入ってきて、「混んでるから仕方ないよね〜」なんて取って付けたような台詞を言いながら、そのうちのひとりが個室に入り残りがその前に列を作ったのだ。
ちょっと待て。別に俺はかまわないけど。今ここには俺以外の男の人がたくさんいて、彼らはみんな用を足すためにここに来ている。彼女たちの存在を不愉快に思う人もいるはずだ。手を洗いながら鏡越しで彼女たちを見ると、ケータイをいじったり盛り上がったライブの話をしたり、どう見ても緊急事態には見えない。女性用トイレの前で並ぶ列の中には、彼女たちよりもっと緊急事態に陥っている人たちがいるはずだ。男性用だから男だけの領域だとは言わないが、ちょっとデリカシーに欠ける行動なんじゃないか。その方が合理的だと反論されればそれまでなんだけど。
例えば、極端な話。何かの拍子で彼女たちの前で俺の陰部があらわになってしまったとする。トイレに用を足しに来ている以上、けして考えられないシチュエーションではない。でも万が一そうなっても、彼女たちに悲鳴をあげる権利なんてない。どんなに彼女たちに陰部を見せつけたって、この状況では悪いのは彼女たちの方だと思う。てか、俺には露出するなんてそんな趣味、全然ないんだけどね。
じゃあこれが逆の立場だったらどうか。混雑している女性用トイレに男の人が入っていったら、間違いなく警察に捕まる。男性用が混んでいたのでなんて理由がまかり通るはずがない。男だとか女だとか性別に関してはあんまりとやかく言いたくはないが、今回の件では彼女たちのずるさを露骨に感じてしまった。難しい問題だとは思うけれど、俺のココロが狭いだけなのか。みなさんは、どう思います?



2004年11月03日(水)
Vol.514 放送ライブラリー

おはようございます。りょうちんです。

思い返せばずっと、俺はTVっ子だった。社会人になってからは自由な時間が減ってしまったため、今でこそTVを見る時間などほとんどない毎日なのだが、それまでの俺はTVがなくちゃ生きていけないというくらいかけがえのないものだった。
横浜に、「放送ライブラリー」というところがある。ここはその名のとおり放送に関する図書館で、過去に放送したTVやラジオの番組を誰でも無料で視聴できる。秋が始まった頃に相方と一緒にここを訪れたのだが、俺はとてもここが気に入ってしまった。簡単な手続きさえ済ませれば、まだ幼かったあの日にブラウン管に映されていた懐かしい映像が、忘れかけていた記憶を辿って再び見ることができる。感動で涙したドラマも、大笑いしたバラエティーも、一緒に歌った歌番組も。映像とともに一瞬のうちにして懐かしいあの日へとタイムトリップさせてくれるのだ。
場所が横浜なだけにそう気軽に行ける距離ではないのだが、先日横浜方面に行く用事があり、俺は相方と再びここを訪れた。前回来た時は、保育園時代に大好きだった「カレー屋ケンちゃん」を視聴してかなりゴキゲンになった俺。今回は、小学生の頃に毎週見ていた「あばれはっちゃく」をセレクトした。昭和の香りがぷんぷんする一話完結のどたばたコメディーは、今見返すとストーリーの強引な展開にびっくりはしたけれど、でもすごく懐かしくて楽しかった。主人公の桜間長太郎くんが叫ぶ「はっちゃけた!」のコトバの意味はやっぱり良くわからなかったけど、主題歌だった「♪あばれはっちゃく鼻づまり〜♪」という歌が今も耳から離れない。
ちょくちょく行ける「放送ライブラリー」じゃないけれど、今度行く時はどんな番組を視聴しようか。見たい番組は数え切れないほどある。今からいろいろセレクトしておかなくちゃ。



2004年11月01日(月)
Vol.513 新しいお札

おはようございます。りょうちんです。

11月がスタートした。仕事に出かける前にぼんやりTVのニュースを見ていると、今日から新しいお札が出回るとしきりにやっていた。銀行で新札を両替する人にインタビューしたり、旧札と比べていろんなところが違うと力説したり。なんでも約2年かけて旧札との入れ替えを図るんだそうだが、新札が出回る初日にわざわざ銀行まで行って手に入れるほどのことでもない。いずれ近い将来、必然的に俺の元へも新札がやってくるんだからと、俺はさして気にも止めなかったのだが。
夜になって。バイトのTくんが、「さっきのお客さん、新札で払ってくれましたよ!」とうれしそうに俺のところへ報告に来た。彼の手には、昼間TVで見かけた新千円札。いつかはこうやって店の売上として新札が舞い込んでくるはずだとは思っていたけれど、まさか初日からお目見えするとは。思いがけず目にすることのできた新千円札を手に取り、俺たちはかわるがわる観察をはじめた。Tくんに「欲しかったら両替しても良いよ」と言ったのだが、あいにく高校生の彼は持ち合わせがないようで。それならじゃあ俺がと、代わりに両替させてもらうことにした。
で、今、こうして俺の手元にある新千円札。旧千円札と並べて、改めて観察してみる。色は、旧札よりも少し緑がかっている。淡いピンク系統の色も入っているので、旧札よりは温かいカンジもする。というか、コガネムシみたいな色。お金なのだからコガネムシでも良いのかもしれないが、俺の印象としてはなんか昆虫系だなと思ってしまった。そして、じっとこちらを見据える野口英世氏。野口英世さんって、昔伝記を読んだことがあったけど、こんな顔だったっけ? 髪型、変だし。パーマをあてたら失敗しました、みたい。それとも寝グセ? 裏面には鶴の代わりに富士山が。なんか昔の旧500円札みたいな気も。ふちの白い部分の幅は広いし、いかにも「こども銀行」なんて書いてありそう。正直、すごく違和感があるお札だ。
でも使い慣れてくるにつれて、旧札の方が違和感を感じるようになってきちゃうんだろうな。新しいお札に慣れるのに、あんまり時間はいらないのかもしれない。



2004年10月15日(金)
Vol.512 青い柿の実

おはようございます。りょうちんです。

実家の庭の片隅に、一本の柿の木がある。けして大木とは言えないこの木は俺の生まれる前から存在していて、毎年秋になるときまっておいしい柿の実を実らせてくれる。たわわに果実を実らせる年もあれば、ほとんど実をつけないまま冬を迎えてしまう年もあって、その年によって実る果実の数にかなりのばらつきはあるのだが。秋になって庭の柿の木に実がなるのを、俺は毎年楽しみにしているのは事実である。
この柿の木が、今年はこれでもかというほどたくさんの実をつけた。どうやら今年は柿の当たり年らしい。見事なまでにたわわの果実をぶら下げた枝は、重力に逆らえずにしなだれるほどになっていた。しかし先日の台風のせいで、そのうちの枝の一本がぽっきり折れてしまった。強い風の力と柿の実の重みで折れてしまった枝は、まだ実りきっていないたくさんの青い実を残したままで。たたでさえ小ぶりな柿の実なのに、成長の途中だった青い実は手のひらですっぽり覆い隠してしまえるほどの小ささである。
今年はたくさんの柿の実がなったとよろこんでいたのに、落ちてしまった実をそのまま捨ててしまうのはもったいない。そこでなるべく傷の付いていない、なるべくオレンジ色に熟れかけた実を選んで、モノは試しと食べてみることにした。甘みも味もまだ薄いけれど、渋さはまったくない。しゃくしゃくした柿特有の歯ごたえがあって、やわらかいものよりも固めの柿の方が好きな俺には十分おいしく感じられた。俺は、バケツいっぱいに収穫できたまだ青い柿の実のいくつかをもらって帰ることにした。このまま少し放置しておけば、もう少しオレンジ色に変わってくれるだろうか。
甘い香りを振りまいていた赤黄色の金木犀の花も落ち、見上げれば高い青空で。そうして俺はまた、秋の色が少しずつ深まっていることに気がついた。



2004年10月11日(月)
Vol.511 雨のバカヤロー

おはようございます。りょうちんです。

日曜日、近くの小学校にて地区の運動会が開催されることになり、そのための飛び切り大きな注文が店に入ってきた。その注文だけで店の一日分の売り上げ以上の利益が出る計算になる。通常の売り上げも合わせると、もしかしたら過去最高の売り上げを記録することができるかもしれない。これはまたとないチャンスだ。俺はさっそく、その準備に取り掛かることにした。
さて、まず発注。普段の倍以上の商材を取り寄せなくてはならない。冷凍庫や冷蔵庫にどうやって収納しようかと頭を抱えながら、整理に励む。次に、人の確保。パートさんやバイトくんのほぼ全員に声をかけて、無理言ってでも仕事に来てもらえるようお願いした。あとは俺が前日からフル稼働で動き回れば、間違いなくこのチャンスをものにできるはず、だった。
前日から、その準備でてんてこまいだった。仕込みを済ませたり翌日には能率よく仕事ができるようにと、高校生のバイトくんも夜10時までがんばってくれた。当日も俺は早朝5時には店に着き、明るくなる前から意気込んでスタンバイした。なのに。しばらくして電話が鳴る。「あのー、天気予報が雨だとのことなので、運動会は次週に延期になりまして・・・」。やがて夜が明けた空からは予報通り雨が降り出して、その雨は一日中やむことはなかった。
そして翌週。先週とまったく同じ苦労をして、今度こそはと準備に励む。天気予報も忘れずにチェックすると、どうやら土曜日に台風が過ぎたあとは、台風一過の晴天になるらしい。これならきっと大丈夫、運動会は秋晴れの中で必ず開催される。そう確信していた、のに。
土曜日の夕方、さあこれから明日の準備に本腰を入れるぞと取り掛かり始めた頃。台風が連れてきた嵐はピークを迎えた。激しい雨と風。そんな中、電話が鳴る。「あのー、この状況じゃ明日晴れても小学校のグラウンドが使えないので、運動会は中止になりました・・・」。くそっ。雨のバカヤロー!