感受性応答セヨ。
ただひたすら生きる。

2003年04月13日(日) 見えない恐怖

今度、小腸の検査をするわけなんだけれども。
私この前大腸の検査をして気付いたんだけど、腸の中って荒れてようがどんなになってようが痛くないのね。
胃が荒れてたりしたら、例えば胃痛が起こりやすくなったりして、『荒れてるのかな』って気付いたりするんだろうけど。
大腸検査のときに、細胞を何箇所も取ったって書いたじゃない?あの時もね、全然痛くなかったの。中の様子を先生と一緒に見てたんだけど、自分の腸の中にマジックハンドみたいなのが入っていってその部分をポチッてつまみとるのね。で、見てるとその取った部分から血がじわーって出てくるんだけど、痛くないのよ。全然。

今現在、私は自覚症状がない。
病院に駆け込んだ日以来、食後におなかが痛くなることもないし、下痢も特になし。熱もない。
で、この週末はちょっと実験というか(笑)、クローン病の人は油分だとか食物繊維だとかをかなり控えなきゃいけないんだけど、今週末はけっこうそういうのを食べたのね。野菜の煮込みとか、トンとろとか。カレーも食べた。でもね、全然変わらないんだよ。おなかももちろん痛くないし、下しもしなかったし。
なんなんだろなー。もしかしたら誤診なんじゃん?とか思う自分もいたりして。

でも、そこでまた小腸の話に戻るんだけど、今こんなに元気で何食べても大丈夫っぽい自分がいるんだけど、実際小腸の中見てたらすごい状態になってたらどうしよう!?と思うのです。大腸の時だって(痛くないから)あんなに荒れてるのに全然分からなかったし。
見るからに『これやばい絶対やばいやばいやばい』っていう状態になってたらどうしよう!?キャーッ!



2003年04月12日(土) REEFライブ

今日は待ちに待ったREEFのライブの日!しかも珍しいことに紅男は家でお留守番。
行きたいって言ってたんだけど、お金がなくて諦めたのです。
新宿のリキッドでやったんだけど、私リキッドってすごい久し振りでさ。3年ぶりくらいかな。あの階段がもうきつくってさー、一番上についたらヒーヒー言ってましたよ(苦笑)。一緒にいた女友達はけっこう平気だったのになあ・・・運動量の差だろうなあ・・・。
で、ライブなんですが。今まで何回も行って同じ事を感じていますが、やっぱ、女の子のファンにイタイのが多いんだよねー。追っかけなんだろうけど。で、さらにあきれたというかショックだったのが、Vo.のゲイリーの態度がね、明らかに変なんですよ。今まではけっこうどこにでも平等なサービスをしてくれていたのですが、今回は何故か向かって左側にいる女の子にサービスが集中。自分があけたペットボトルを渡す、握手をする、目の前にしゃがんで歌うetc・・・ついにゲイリーも日本人女性の毒牙にかかってしまったのか・・・。なんかライブの内容は楽しかったんだけど(前座の日本人バンドもかなり私は気に入った)、内容以外のちょっとしたことで『うわぁ・・・』と思うことが多いライブでした。

で、ライブで一緒だった女友達と、少し話しました。
もちろん病気のことを。
私は一晩考えてだいぶ落ち着いたつもりだったし、彼女にもだいぶ冷静に話すことが出来たと思うけど、最後、別れるときに少し泣いてしまった。
ライブが終わって気が抜けたのかもしれない。
しかし、そのときの気持ちが正直な気持ちだ。

ほんとは怖くて仕方がない。
受け入れてるつもりでも、自分がどうなるのかがここにきて全く見えなくなってしまっている現実を受け入れるのが怖い。

ライブのときも少しそんなことを考えていた。
もしかしたらこれが最後のライブになるのかもな、って考えたら、周りのオーディエンスやメンバーがすごく遠くに見えた。
自分がここにはめ込まれているホログラムみたいに思えた。

どうしようもなく自分が孤独に感じてしまう。



2003年04月11日(金) 病名宣告・弐

結果を聞いたのは今日の昼です。
とにかく両親と、紅男に報告をしました。
紅男は病気に大変縁遠い人で、病名を聞いて『ふざけとんのかこいつ』と心の中で思ったそうです(笑)。ま、仕方ないです、そんなにメジャーな病名でもないだろうし。

そのあとは仕事に行きました。
とりあえず仕事先の人には『いや〜やっぱり神経性のものでしたよ〜』と軽く嘘つきました。
もうそんなに長く働くわけでもないし、そんなシリアスな話して変に気遣われるのも嫌だし。

平静を保とうとしてもやっぱりそれは無理で。
紅男と2人だけになったときに、少し泣きました。
紅男は相変わらずどんな病気か分からないので『治るから大丈夫』的なことを言ってたのですが、自分はもう治らないっていうの知っちゃってるからそんな言葉ではやっぱり安心できなくて。

休憩が一緒だったので、事務所のパソコンで調べて『こーゆー病気だ』と紅男に見せてやると、やっぱりちょっと黙りました。
そりゃそうだよ。難病指定だもんな。

そのあと友達にもメールで報告。
私は昔から何でも報告することによって自分の気持ちをいい方向にもっていくので。
絶対一人で抱えたらおかしくなるの自分で分かってるからさ。
あまりにも突然の報告と、聞いたこともない病名にみんなの反応は『え!何?それ病気なん!?』っていう感じでしたが。

ほんと、驚かせてすまんね。

休憩終わって、仕事をしながら紅男と少しずつ病気の話をする。
これからどうするか・・・といっても、明日のREEFのライブは死んでも行く!とか、その帰りに天神のラーメン食べたい!とか、フジロックはどーなんのさ!?とか・・・あんまり、コトの重要性が見えてこない未来の話ですが・・・(苦笑)

でもネガティブな話は一切しなかった。

不治の病。
それは認める。
でも私は、まだやりたいことがたくさんある。
紅男とだってうまくいきたいし、結婚だって出産だってしたい。
(私は自分にそっくりのクォーターの子供を産むのが夢なんだっ)
仕事だってしたい。
正社員は無理かもしれないけど、少しでもいいから食にかかわる仕事だってやってみたい。せっかく学校に行ったんだもの。
旅行だってしたい、自分のもう一つの故郷であるアイルランドにだって行ってみたい。
まだまだたくさんある。書ききれない。

日記だって、ジャンルは変えたけど、だからといって毎日病気のことを書こうなんて一切思ってない。
今までと同じように、やれ紅男と喧嘩したとか、店が暇だとか、友達と会ったとかそんなことばっかり書いていきたい。
でもやっぱり、現実は受け止めないとな、というわけでジャンルを変えただけだ。

まあ、だいぶ回りくどい書き方をしてしまったかもしれませんが、こういうことです。
明るい闘病日記を目指します。


っていうかほんとびっくりだよ。
1年でだいたい千人ずつ発症するらしいんだけど、
一億いて千人じゃん?
ZEPPとかブリッツのキャパってそのくらいかな?

うわーやっぱり少ないなー


*追記*
今病院から帰ってきました。
一つ分かったことは、まだ『断定』がされてないということ。
極めて可能性は高いけどね。他の病気の可能性もあるらしい。
で、また検査をするんです。今度は小腸の検査。
鼻からスコープを入れるんだってさ。コワッ!
で、その小腸の状態によって病名、状態が分かる、ということです。



2003年04月10日(木) 病名宣告・壱

今日からジャンルを変えました。
その理由を2日分の日記を使って説明します。

今日、診断結果が出ました。
それまでの経過は3月の日記辺りをお読みください。

胃痛、それに伴う下痢で病院に駆け込んだのが始まりでした。
最初は『どうせ神経性のものだろう』と思っていました。
少なくとも今日の朝までは。

私に下された診断。
それは『クローン病』という、原因不明、根治の仕方も不明の病でした。
何百万人に一人というもので、難病指定されているそうです。

ショックでした。
まさかこの病気ではないと思っていたから。
まさか自分が、『当たり』ではないだろうと思っていたから。

一つだけ言えることは、この病気は死ぬようなものではないということ。
その代わり、一生付き合っていかなくてはいけない。
一生、食事制限と入院を繰り返さなくてはいけない。


食の世界に入ろうと思っていた矢先の、このあまりにも無情な判決。


『西洋人に多い病気』
私はそこに怒りの焦点をぶつけました。
私が日本人だったらきっとこんなのにはかからなかった、と。


正直言って、実感が沸きません。混乱してます。
明日大きな病院に行き、これからのことを話し合うので、現時点では何をどうしたらいいのか分からない状況です。
おそらくこの日記も話の論点が見えにくくて読みにくいかもしれません、ごめんなさい。

次の日の分にこの先のことを書きます。


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