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HELEN&HEAVEN
Helen
MAIL

2003年09月13日(土)
馬注射

クーラー病になってしまったなと気づいたのはつい最近でした。

会社も家もクーラーを切って、汗だくで過ごしているんですが、足の裏のしびれはなかなかとれません。

最近、母が通いだした注射の名医が居るという噂の医院へ今朝、行ってきました。

繁華街近くのとあるデパートの脇道を少し行ったところに、その医院はあります。

おそらくは歯医者のジィちゃん先生と同じくらいの歳だろうか、目に透き通る綺麗なレンズをいれたジィちゃん先生がそこの大先生で、あとは娘さんも二人医者として常駐しているらしいです。

リュウマチで通っている近所の主婦に紹介された母が最近通い出して調子が良いと言います。
母は、膝の軟骨がすり減って痛んできたので行ったのだが、「少し、痔が出ている。」となんとお尻にも注射をしているそうな。

普通のペインクリニックと違って副作用はほとんど無いというから、かなり薄めているのか…。

血液検査の時に刺すような注射を想像してたんだが「かなり、痛いデー!!」と母も看護婦も脅すんです。

注射の針は一時のもんだ、耐えられる…と思ったが少し甘かったようです。

大先生の問診のあと注射コーナーへ…。

そこへは、乳丸出し(パンツ一丁)のバーさんがベッドに横に仰向けになりうつぶせになり…、これまた宇野千代みたいなバーさん先生に、馬に打つような太い注射を5cmくらいの等間隔でブスブス楽しげに刺されている!!

足のふくらはぎからお尻…腰…耳を澄ませば「顔はもうだいじょうぶね♪」とかなんとか言っている…、が、顔面にも打つんか?

ΣΣ┗(|||`□´|||;;)┛ガーン!!

医院や接骨院にあるような経脈の人体図があるじゃないですか?あんな感じで注射痕がブスブス…宇野千代先生は「もう、これで明日の旅行はルンルン♪ね?」と患者さんに話しかけながら、ヨードチンキで消毒しながらブスブスさしていく…。普通、看護婦さんがとんとんと皮膚の表面をたたいて、ねらいをつけて…って、そんな悠長なことはなく1つの注射に1秒から1.5秒くらいか、驚く勢いでブスブスさして行くんです!!

途中、注射針だけひっかっかって皮膚に突き刺さったままになり、空気の抜ける音が「ちゅ〜。」とか言うてるのに「あらぁ、ごめんごめん。筋肉が固まっちゃってるところはひっかっかっちゃうのよ。(引っかかって針が残るのよ。)」なんて楽しげにやっている。

ベッドには血しぶきや注射液やが吹き飛んでいて、もう、その光景はどんなスプラッタムービーよりも恐怖で…
{」; 龠 ;}」<HELP ME!!

唖然とみつめながら、金持ちも!玄人も!!プロレスラーも!!!それこそ、裸足で逃げ出しちゃうよねっ!!
(@Д@; アセアセ・・・私も帰る!!帰らせてくれ!!!

怖いよ!怖いよ!!!

…と思っている間に、私の番になってしまった。

宇野千代先生が「どこが、痛いの?」と聞くので、「はぁ、たぶん冷房病だとは思うのですが、膝から下が冷えて特に足の裏がしびれているのです。」と伝えると「じゃ、スカートを脱いでベッドにあがって。左側を上にして、横になってね♪」と仰る。

良かった♪乳まる出しぢゃなくって…。

スカートを脱いで短パンだけになった私の左のお尻のてっぺんを手の甲でクイと押された先生は「わかりました。」と、すぐさま注射の用意をされる。

「Σ(゚皿゚) 早っ?」 お尻を押しただけで何がわかるねん?

既に恐怖で頭がパニック状態になっていた私はそれでも虫の息で尋ねた。

「どこが悪いんですか?」

宇野先生:「冷えから来る座骨神経痛です!(断言)」

…と言うまにお尻の山にぷすり!!

(*0*;)☆はうっ!!

左お尻の山から左足側面まで、どんどん、プスリ…プスリ…プスリ…。

気絶しそうだ。

「さ、触っただけでわかるんですか?」なんとか意識をおしゃべりに変えようと無駄なあがきをする私。

宇野先生:「そりゃあ、そうよ。石の上にも3年というけれど、その3倍はやってるわよ♪20年。」

私:(計算あわへんで〜。)と思いましたけれど、すでに内心ですら突っ込む余裕を失いかけている…。

宇野先生:「あら、あなた(注射)だいじょうぶみたいね〜?痛くない〜?」

私:「 へらへら…(*’▽’;) だんだん痛くなってきました〜。」

最初は耐えられるかな?と思える痛さだったが、だんだん痛くなってきて、笑えるぐらい痛くなってきたんです。

私:「やっぱり、ちょっと痛いですー。はっはっはっ!(笑)」

笑えてきました。

これ以上したら泣きます。

…と思っていたら、終わりました。

宇野先生:「あなた若いからスグに治るわよ♪座骨は主に左側に来るから、膝掛けなんかして冷やさないようにね♪」

私:「家でも会社でもクーラーを止めているんです。」

宇野先生:「それじゃあ、体力が持たないわねぇ…。でも、ま、これから涼しくなるから大丈夫ね♪」

そう、クーラーをつけないでいるとスタミナ勝負になってくる。

それでも足の裏がじんじん痺れる不快感よりはまし…。

今日は、どんなに注射痕がヒドイかを皆さんにお見せしたくて、デジカメ画像をひさしぶりにアップします。穴だらけです。だいたい、ふくらはぎからお尻の山までこんな感じです。
o/(TωTo)\ クゥ。。。





痔瘻の人なんか注射針が肛門を直撃するんですよ。

看護婦さん曰く「打てない穴はないわよーう♪(▼∀▼)ニヤリッ」らしいです。

宇野千代先生は派遣先生のため、火曜日と土曜日の午前中しか来られません。

「歯を抜いたことはありますか?」と必ず尋ねられます。

人によっては注射によりショック症状を起こされる方がいらっしゃるようです。

もしよろしければ、ご紹介させていただきます。







2003年09月11日(木)
月の舟

もしも涙 あふれたら

この胸に押しあてて

「二度と恋は出来ない」と 自分を憎まないで

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

哀愁をおびたチャイナ風の曲調なんで、非常に印象に残っています。
池田聡の 月の舟 …。
うろ覚えだったのが、今夕、ディスカウントショップにて見つけたので購入してきました。綺麗な声ですね。

『 夜を渡る月の舟  このままさらわれて 

  心に降る 銀の糸  二人を結ぶまで 』

…が、サビですな。月の舟にさらわれるなんて、なんてファンタスティックなんでしょう。あなたとなら、攫われてみたいです。久しぶりに歌いたくなって来ました。今夜一人でカラオケボックスに行ったろうかしらん?(笑)

これだけ“月”に絡まっているのはおそらく、火星と月とのツーショットを撮りまくったせいでしょう。
デジカメなのを良いことに何十枚と失敗しました。テヘヘッ(*゚ー゚)>

三脚を固定するのももどかしかったので、一部、火星が視力検査のマークみたい こんな感じ→“c” に ヘロンとぶれているモノもあります。

早く「お写真日記」にアップしたいです。

さて、初っぱなの歌詞を分析してみたいのですが…

「二度と恋は出来ないと…」憎んでいるいるのは自分自身ではなく、相手ではないかな?と私は思います。

もっと厳密に言えば『憎んでいる』のではなくて『八つ当たり』というやつではないか?
八つ当たりされているのは、失恋した女性をなぐさめている第三者の男性かも知れません。
この場合、八つ当たりされたとしても、その後に美味しい展開が待っているかも知れないので、結果的には役得となりうる可能性だってあるのです。

まぁ、何かの理由であめ玉を大人から取り上げられたお子ちゃまが「もう、飴なんて二度と口にしない!」と腹立ち紛れにキレている様子が思い浮かびます。
賢明な人なら(二度と恋はしないなど)口にしないでしょうね。
どうせ喉元過ぎれば熱さを忘れるんだし、恋愛ができなくなったら生への希求も薄くなる…とは私の持論です。

…などと、この歌を口ずさみながら思います。

…かと言って、この歌が嫌いとか難癖をつけたいわけではなくて、もちろん、作詞家の森雪之丞さんも大好きですし…。

ただ、このフレーズは安易に口にすべきセリフではないと勝手に思っているわけです。恋愛を試すことはできないし…。

「機会があったら恋愛しますか?(したいですか?)」とA課長に尋ねてみたいですね。
最後の人となり得るべき伴侶を結婚3年目で亡くされた彼は、
どんな返事をなさるんでしょう?


お写真日記のサーバーが無事移転したら、「月の舟」の歌詞とともにupしたいです。
月の舟…
どんなのを想像なさいますか?



2003年09月08日(月)
予測不能

1日20分を目安に歩こうかいね?と、デスクワーク専門の私は思います。

今日は仕事帰り…

頼まれていたワープロ打ちの原稿を歯医者のジィちゃん先生に渡して、その隣の町内にある整体へ行って、そして整体の隣の隣の向かいッ側にある実家に行く予定なのです。
帰りが遅くなる日は歩きません。

そんな日は、朝、自転車に乗らずに引いて歩きます。

駅から幹線道路を越えて次の幹線道路の端じのほうにある我が社へは、歩いてちょうど20分。。。ちょっと汗ばむ、ほどよい距離です。

自転車を漕がずに降りて引いていると、ふと4,5年前に会社に派遣で来ていた女の子を思い出します。

F岡さんは、淡路島の出身で、今時の子らしく上背も横幅もそこそこあるガタイの良い健康そのものの女の子でした。

我が社の派遣仕事が終わったのち、我が社よりちょっと先の工場に行っていて経路が同じだったので、よく出会いました。

その彼女が、自転車を降りて引いていた姿を思い出すんです。

私:「どうしたん?自転車パンク?」

F岡さん:「(( ̄_ ̄ )(  ̄_ ̄))ううんー。ダイエットのために歩いてんの!」

私:「そうかー。えらいなー。」

それは五体満足の彼女と話しをした最後でした。

そののち彼女は自動車免許を取得したことが嬉しくて山道をかっ飛ばし…がけから転落。転落したはずみで折れた樹木が彼女の車の天井を彼女もろとも叩いたのでした。

今、半身不随の車椅子生活を郷里でリハビリしながら送っているそうです。

それでも、明るかった彼女のこと…運命を呪うことなくきっと淡々と生きていることでしょう。
そんな「あっけらかん」とした性質の人でした。

不測の事態というのは、人生の上に置いて簡単に起こってしまうことだけれど、悪い方へ起こると辛いな。
でも、その悪い方向性というのは他者が決めるのではなくて、自身が感じることだから…取りよう・持って行きようによっては『災い転じて福となす』かも知れません。

そんな小理屈をこね回し…考えているとゆうに20分は過ぎ、会社へ到着します。




2003年09月05日(金)
さよなら○理ちゃん

9/1(月)健康診断の日。

以前うっかりしていて用を足してしまったあと、検尿があることに気づいて焦った想い出があります。
今日は朝から暑くて大量の水分を摂取していました。

G藤さんに「おしっこしたい!」と訴えていたら、社長が「そんなん知らんがな!(・∀・)ニヤニヤ」と嬉しそうに応えるんです。

チッ(・д・) 仕事や面倒な話しになると「わしゃ、知らん!」と逃げ出すクセに、こんな話しだけは耳に入るのだな。この( ̄д ̄#) だぼが〜!と心の片隅でチラリと思う。

してもしなくてもアテにならない地元の藪医者の健康診断が終わり、午前の仕事をマッハで片づけていると、親会社の体重3桁の友達が来ました。(今は、7キロも減ったというので体重2桁台に落ちたやも知れませぬ。)

3桁:「今日も○理ちゃん、休みなんやなー。しかも、電話連絡つかないらしいで!」

そう言えば、健診の時、見なかったわ!!(・o・)

連絡もしないなんて、いよいよブッチ切りか?

あれこれ噂をしながら1日過ごしていたら、夕方4:30pmに“○理ちゃんの妹”から電話がありました。

妹:「私が今、仕事から帰って来たら玄関に倒れてたんです!」

私:「( ̄△ ̄;)エッ・・? 救急車呼ばはった?」

妹:「(( ̄_ ̄ )(  ̄_ ̄))いいえ とにかく寝かせてるんですけど、返事しないていうかクチきけないんです。様子見て明日また電話します。」

(*゚o゚)/チョイトオマチ!! 普通、救急車を呼ぶところでしょう、そこは?!

これはいかんとも他者に説明しがたい…。

私:「あの大変申し訳ないんだけど、今の話し、直属の上司にしてくれはる?電話まわすから…。2度も同じ話しさせてゴメンネ。」

…というわけで電話をまわしたんだけど、周囲のみんなは仮病を怪しんでいたのでした。

2日めの朝、妹さんから再び電話があったようです。
3日めに「身内の者」と名乗る中年女性の声の電話がありました。

どうやら遠くに住んでいる○理ちゃんの母親のようで、4日めに(母親が)会社の○理ちゃんの退職の手続きをしに来るという話しでした。

初めて見る○理ちゃんのお母さんは、○理ちゃんに生き写しでした。

割とすっきりした女性で、
○理ちゃんが包丁を持って「この男殺したろうか?」と深夜思い詰めた程、アホなおっさんと同棲している風には見えません。

社長のところへ案内する前に、ちょっとだけ交わした内容では○理ちゃんはヘルニアより「心の病」のような事でした。

何年か前…私が2年のアメリカ留学から帰って来て再会した時、○理ちゃんはかなりのおデブちゃんだったのに、痩せて半分になってました。

聞けば10年以上(結婚を前提に)つき合ってきた彼氏と別れたとのことでした。

そんな話しをつゆ知らず、私は自分の悩みばかりを国際電話で彼女に送っていた事を申し訳なく思いました。
○理ちゃんのダメージは、私はその時の方が強かったと思っています。

以前から辞めたがっていましたが、「今辞めても働けるとこなさそうだし。」とも言ってました。相当、辞めたかったのかな?

経理兄がタイムカードを管理していた時、○理ちゃんだけフレックスタイムあつかいにしてくれていたんです。その時の方が○理ちゃんは自由だったような気がします。社長が管理するようになって「お灸をすえられた。」と○理ちゃんは言っていました。

星の数ほどの言い訳もだんだん通用しなくなってきて、周囲の従業員からも冷ややかな目で見られるようになってきて、いずらくなってきたんだと思います。

同時に最近つきあいだした彼(相当おっさんですが)ネットで知り合った彼ですが、不実なことをどうもしたような話しもしてました。

Wパンチを食らったんですか?○理ちゃん…。

こんな辞め方するなんて…。(;´Д⊂)

会社のロッカー等の鍵や健康保健証等もろもろを用意周到にしてきた彼女の母は、数時間で用事を済ませて帰って行かれました。

こんなもんか…。

今月20日には、あの『出社したくない病』がこうじてしまったN田クンも退職予定です。



2003年09月04日(木)
生きるということ2

抗ガン剤の点滴は、初めての種類のもので、主治医も副作用が予測不可能でした。

おおよそ2〜3時間かけて、入れたのでしょうか…。

その後「生まれて初めて感じる身体のだるさ」を経験したらしいです。

身体がナマリのようにすこぶる重くだるく…
ベッドを通り越して地面に…通り越して…地殻にまでどんどんどんどん沈み込んで行くような重さ…。

私は身体の相当だるいとき、地面にめり込むような感覚は経験ありますが『底なしのめり込み』は、まだ、ないなぁ…。

その時の彼の病室は2F…
「5Fなら間違いなく、飛んでたね!!」ぐらい、しんどかったそうです。

そこの病院は面白い試みが施されてあって…
自分の今抱えている症状を図柄によって5段階で指し示すようになっています。

「ちょっとツライ」 「ツライ」 「そこそこツライ」 「かなりツライ」 「ヒドイ」
  (*Θ_Θ*)     (-ω-;)   (;´Д`A ```    ・゚゚・(×_×)    (TДT)

こんな感じでしょうか…。

勿論、彼がツラかった時は、5段階評価の最強なんてもな突き抜きけていたそうですが…。

その外にもう1つ『予測しなかった事態』に見まわれたそうです。

ある日、病室のベッドで横になって読書していると片足がツッたそうなんですね。

「ああ、ツッたな…。」と思った瞬間、とてつもない激痛に襲われたそうです。

ナースコールを一度鳴らしたけれども看護士が来るのももどかしい…再度鳴らして「早よせーや、\(`o'") コラーッ!」普段、温厚で紳士な彼が我を忘れた瞬間です。

看護婦がバケツにお湯を張り足を一生懸命なでさすってくれたそうです。
「ドクターは?ドクターはっ?!何とかして!!」 ドクターはオペ中。
そのうち、ふっと以前に何かの治療の折り余っていた鎮痛剤がベッドサイドの引き出しにあることを思い出し(私も知っている強めの鎮痛剤ですが)3錠いっぺんに飲んだあと、意識朦朧としながら足をなでさすってもらうこと数時間…

クスリも効いてきて、ふと、気づくと看護士が一生懸命なあまり太ももをあらわにして、彼の足をなでさすっていた。
すると急に性の息吹を…昨年の大腸癌切除の手術以来失っていた性欲というやつを感じてしまったそうな。

「も、もうイイわ…。ありがとう。」 看護士さんに丁寧にお引き取り願ったそうです。

激痛の原因は、癌の点滴により小さくなった腫瘍が移動して神経を触ったんでは?と言われています。

と、同時に、回春の神経も触っていったようです。



2003年08月22日(金)
生きるということ1

夕べは、久しぶりに大腸癌から癌が再発した知人の病室を見舞いました。
大腸癌そのものは切除して人工肛門に切り替え…1年後の最近、リンパと肝臓に移転しているのが発見されたのです。

癌細胞そのものは肉眼ではわかりにくい部位にあるとお手上げで、仮にメスをいれてもキリがないらしいです。かなりシンドイ点滴の抗癌治療をしているようでなかなか見舞うタイミングがはかれませんでした。

普段はウサギさんにおびえる彼ですが、今は、プロレスラーにでもキレるので、もうちょっと待って下さい。と、本人からメールが来ていたからでした。

彼は、本来なら今月退院する予定でした。

週に1回の抗ガン剤治療がもう「1クルー」伸びるから、退院予定も延びました。

「吐いてでも、自分のクチで喰う!」と点滴の栄養を拒否している彼です。
たこ焼きのリクエストがあったので退社後に買って持っていったところ…病室に本人の姿が見えませんでした。
しばらく待ってみたものの…戻ってくる気配がないので、スグ隣にある談話室に行ってしばらくテレビをみていました。ゼンマイ仕掛けのようなユルリとした動作が可愛い入院患者ジィちゃんが2人居ただけでした。
談話室から外の気配はみえるのですが、そのうち、若いお姉ちゃんが彼の病室に入って行きました。わりと血相を変えていたので『もしかしたら彼女かも?』と想像したんです。

ただでさえナーバスな病気にナーバスになっている彼女でしょう。
刺激しないで帰ろうと、同じ病室に入ろうとするジィ様患者さんにたこ焼きを託して帰ろうと、エレベーターで階下についた途端、携帯電話がなりました。

彼が階下まで降りてくるというので、あわてて「私があがります。」と制して戻りました。どうやら彼女ではなかったようです。交友関係がひろく若いお姉ちゃんが大好きな彼の元へは、女の子の見舞いが多くて、どれが本命の彼女か判別しにくくブッキングしないように非常に気を遣います。
彼がいうには『別に本命はおらんけれど、一人だけ、気持ち的に近寄ってきてる女の子がいる。』らしいんです。
いきさつ等聞いていると「なるほど、その気にさせちゃうね。」というような手段で籠絡しています。じつに、ズルイ男です。(笑)

それだけ一緒に居てお話ししていたい気分にさせてしまう引き出しのとても多い男でもあります。

さて、大の男が意識朦朧とし、自ら命を絶ちたくなるほどの抗癌治療をつぶさに聞いて、恐ろしさに身震いしました。
私ならきっと耐えきれないでしょう。

つづく…



2003年08月17日(日)
片づけられない理由


私は片づけがへたくそであります。
「片づけられない」を厳密に言えば「片づけたしりから散らかっていく」が正しいでしょう。

このお盆の間、十年来つきあってきた冷蔵庫とサヨナラしました。

私の気まぐれな模様替えにより、台所の数カ所を移動した十年冷蔵庫は、今年に、弾みにより冷蔵庫背面にある蒸発皿がズレたようで、蒸発の機能を失ってしまいました。
古い2ドア冷蔵庫の野菜室の下に水が溜まるようになったのです。

庫内は多少湿気てはいるものの冷蔵機能も冷凍機能も、なんら問題がないのでドア開閉のたびに拭き取りながら使っていました。
…が拭き忘れの時など庫外に洪水がおき、だんだん、嫌気がさしてきたのも事実です。

冷蔵庫用に貯金していたのがそろそろほどよい額に達してきましたので、お盆の間、家電製品をみに行ったついでに新しい冷蔵庫を購入してしまいましたんですよ。

冷蔵庫搬入にあたり通路をあけたり、台所を含め通る部屋を大掃除しました。

この際だから、要るもの・要らないものを分けようにもなかなか判別つきがたく、時間のかかるものでした。
今、途中で嫌気がさしたので(またかい?)パソコンに向かっている次第です。

要るものと要らないものを区別しながら、それぞれの物の位置決めをしていきました。
冷蔵庫搬入において邪魔になるリビングサイドボードの上が、私のデスクトップ置き場となっていたんですが、他にも化粧品やがらくたの山々でした。( ;^^)ヘ..
それらのものを一旦のけると………なんと広々とした空間でございましょう?!
(大改造!劇的ビフォア・アフター風ナレーションで…)

空間があるというのは、心まで広々としてくるもんですネ。

「よし!サイドボードの上はなるべく広く使おう!」決意した私は、サイドボード横にあった鏡台を撤去しました。
(元来、お化粧は居間のテーブル上でしていたから問題無かったんです。)

鏡台は、一般的に各家庭にあるものだから…という理由だけでおいていたような気がします。
他にも、各家庭にあるようなタンスという物は私は持っていません。
コートやオーバー類は押入の上段につり下げられるようにしています、押入クローゼットですね。
折りたためるものは殆ど、半透明の引き出し付き衣装ケースで管理しています。
適当にものを突っ込むクセがある私は中身がわからないと収拾がつかないのです。脱線しました。

さてサイドボードの横の鏡台のあったスペースにデスクトップを移しました。
あとは、居間の伊藤さんの長いすを撤去させていただきました。
たぶん、物のなくなったサイドボードの上で、のびのびされることと思います。
あれもこれも捨てたりしまい込んだりしている時に、ふと、気づいたのですが、

元来、“決められた物の位置”があったはずで、使って元通りにしながら実は、元通りにしないことのほうが多いんではないか?
あたり前といや、あたり前のことが、できていなかったのでございます。

物は持たずにシンプルに生きるのが一番でしょうけれど、そうは行かないときに、せめて一つ増やしたら一つ捨てる勇気を持ちたいと思っています。
あとは、『決められた位置に、決められたモノを!』が明快なルールですね。

それでは、片づけに戻ります。…しぶしぶ( ´・ω・)




2003年08月11日(月)
100年経てば…

「あと100年経ったら、今、存在している我々は皆死んでしまっていない。電車の中の面々を見ながら、ふと思うの…。」とG藤さんが時々おっしゃられます。

時間というモノは無尽蔵にあるように錯覚してしまいがちな毎日ですが、お正月が来たらゴールデンウィークが過ぎればお盆休みで、そうして「師走は、ほんませわしのぅおすなぁ〜」と、年の瀬に嘆いてみたりします。

肉体は万有引力の法則に忠実に従い、老いは確実に我と我が身にもやってきます。
脱線しますが以前、SFに少しはまっていた時があって眉村卓(時をかける少女の作者ね♪)や小松左京、星新一は今でも時々読みます。

小松左京の作品の中に関西人のオッサンは自分のヨメのことをほぼ例外なく「うちとこのオバハン」とオバハン呼ばわりするという描写があっていたく感心したことがあります。

例:「うちとこのオバハン今、買い物行ってまんにゃわ。」

そして関西のオバハンは自分の旦那のことをほぼ例外なく「うちとこのオッサン」と呼びます。

例:「うちとこのオッサン、休みになると“トド”みたいにゴロゴロ寝てテレビ見くさってるか、パチンコ行きくさっとんね!」てな感じです。

私はこの「オッサン」「オバハン」呼ばわりに愛情と照れくささとが入り交じったシャイな関西人の魂を感じてしまうのです。
脱線しました。もとに戻ります。

さぁ、「我こそは100と幾つまで生きてやるぞ。」という意気込みのお持ちの方ならともなく、

今現在、小学校に上がりたてのボクちゃんだって、二十歳のピチピチギャル(死語)だって、40歳代の“美味しい女性”だって、60歳代の“老いてなお盛ん”なジィさまだって、

100年後には存在しない不思議を時々考えています。

歯医者のジィちゃま先生は80歳過ぎ…

「僕はどう長生きしたって、あと10年も生きられないから。」が口癖です。

長生きして欲しいんですが、それを言うと個人差はあるが「ある年齢を超えると社会性が失われる。」らしいです。
そうかもしれない。
今だって、わけのわからん電話をくれるときがあるもんな。

そんなことをツラツラ考えるに、人の一生って言うのは案外短い。

短いなかにいろんな見聞と知識と経験を詰め込みたいものだと最近思っています。

あれもこれもしたいです。




2003年08月07日(木)
野菜考

お料理をしているとき、時々思い出すのが、私に『オペラッタ』が憑依した、あのしもた屋風の串カツ屋での会話。

コースの中に串カツは勿論のこと『地鶏の鍋』もあったのですが、その鍋にいれる白菜の先っぽが4cmほど、「シャッキーン!」と切り落とされているのを見て、一人のうんちくたれ蔵が仰いました。

「お百姓さんはなー、自宅では、こんな風に野菜の先っぽを切ってから食べはるのやで。」

なぜか?

「野菜の先っぽって毒素が溜まっているのやって。」

私:「それは農薬のことですか?」

「違うよ。野菜の元来持っている“アク”みたいなの。お百姓さんは自分で育てているからわかっているのだな。」

('ε') フーン  … ひとつ賢くなりました。

ニラやネギを切るとき…時々思い出してカットしてみますが、時々、忘れてしまいます。

…ていうか、キャベツの時はどうしたら良いんでしょう?

そんなことを思いだしながら、今日、鹿児島から送っていただいた黄金イモをふかしていると、Y子ちゃんのことが甦ってきました。

Y子ちゃんは高校生時分の同級生で、同じ部活でした。

その頃、Y子ちゃんの身体の弱かったお母さんはもう他界していなく、Y子ちゃんはお母さんの遺言とも言うべき「野菜など好き嫌いしないで食べなさい。」お約束を守っていました。
さらにすすんで枝豆の外皮(袋)まで食べながらY子ちゃんは「野菜は皮に栄養があるのや。こうやって丸ごと食べるとゴミも出ないし節約にもなる。」と言っていました。

真似して食べてみたが、芯がクチのなかに残ります。(;´Д⊂)
Y子ちゃんはエライなぁ。

何年か後、部活の同窓会でY子ちゃんに出会ったが昔のままほっそりとした体型の彼女でした。

「Y子ちゃんは、相変わらず、スタイル良いねぇ!」感心して言うと、彼女はきゅうに胸を反らし…

「オンナは、太ったらお終いや!」とのたまうのです。けッ(・д・)

あいかわらず、考え方は飛躍しすぎだし…外見だけでは人間性ははかることはできませんよ…とは内心思ったが、ウマの耳に念仏と思い黙っておきました。

よくTVなどで『賢い節約主婦』等の特番が組まれています。

賢い節約主婦は…ネギの根っこ付きからまたネギを再生し、にんじんのヘタからにんじんの葉を再生し、
お茶がらで佃煮をつくり、大根の葉・大根のへたなどをみそ汁の具材などにしておかずの品数を増やし、なおかつ、生ゴミが出ないため必然、節約名人の異名を取ります。

しかし、お百姓さんの説を選択するとなると「さきっぽの毒素の溜まった部分」を切り落とさないとひどく身体に悪そうです。

ここで「節約したいが身体に悪い。」という逆説がなりたち、

健康>医療費>節約のジレンマスパイラルに陥ることになります。

漂白野菜などが出回っている昨今…“野菜で健康促進”は“サプリメントで健康促進”に取って代わられそうな気配です。




2003年07月18日(金)
整理整頓 (の、ささいな極意)

整理整頓
会社には、5Sたら6Sたら“S”を頭文字にとった清掃活動があって面倒くさいことこの上ありません。(*´ο`*)=3 はふぅん

だいたいプライベートでさえ片づけできない人間σ( ̄▽ ̄;)に、あまり無理難題を持ちかけてはいけませんことよ。

しかし“社会人(会社員)”としてお給料をもらっている以上は、仕事の一貫として従います。

5Sとは…

◆整理…要るものと要らないものを【明確に】分けて要らないものは捨てること。
◆整頓…要るものを使いやすいようにきちんと置き、誰にもわかるよう明示すること。
◆清掃…つねに掃除をし、きれいにすること。
◆清潔…整理・整頓・清掃の3Sを維持すること。
◆躾…決められたことを、いつも正しく守る習慣づけのこと。

 ↑この場合の躾は、世間一般でいわれているような「行儀作法を教え込むこと」ではなく、端的に言って「正しい習慣づけ」のようです。

私は、いつもこの5つが唱和できずに、苦手なんであります。(右から左に抜けてしまうため。)
当たり前といや、当たり前なこれらの行為は以外と守られていないことが多いです。

それは、公共性という隠れ蓑をたてに会社のトイレや廊下…共通の場所を激しく汚してもへいちゃらな人が多いのが証拠といえましょう。(自分の排泄物には名札はついておりませんものでね。)

さて、本題です。

本の表題も著者も忘れしまって大変申し訳ないのですが、いろいろと生活の知恵の載った本だったと思います。
私は「1度目を通したら2度と通さない」と思われる本は『主要な部分』を切り取って処分してしまいます。
殆どが¥100前後の古本なので、惜しいと思いません。
惜しいのは「また読むかも?」「もったいない!」とホコリを被ったまま部屋を浸食するスペースですね?
余談になりました。

その幸運にも生き残ったページの内容を自分で実践してみたら、気持ちがよかったので、皆さんにお知らせしようと思います。

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「テーブルの上には何も置かない」

帰宅後、家の中に足を踏み入れた途端、部屋が乱雑で余計に疲れが出るというような経験はありませんか?

朝、あわてて会社に出たり、時間に追われて待ち合わせ場所へ行ったり、買い物に出たりで、部屋を片づけてからでかけることは、難しいことだと思います。

そこで、簡単にできる工夫があります。
家の中で、1箇所、なにも置かない場所を決めるのです。

しかし、このスペースが広すぎるととてもやる気になれません。
まずは…テーブルの上が最適。
一番目につく場所で、面積もさほど広くないので、片づけるにはやりやすいはずです。

だいたい…
テーブルの上に置いてあるのは、新聞やDM、広告、ペン、飲みかけのコップ、灰皿や、テレビのリモコン…など、細々としたいらないものがほとんど。

片づけても困る人はいないはずです。片すときには、『そのモノが元あった場所に戻す』ように訓練してください。例えば、手紙は手紙入れ、コップは台所、ペンは鉛筆立て、灰皿はキッチンカウンターと、それぞれの指定席に戻してください。

このように、限られた(最小限のスペース:テーブルの上)スペースに何も置かないと決めて、実行してください。これを毎日、繰り返していくうちに、要領がわかるようになります。そうしたら、もうすこし広い面積の片づけを始めます。すると、要領がわかっているので、苦もなくできるようになります。

疲れて帰ったとき、上に何も置いてないテーブルを見るだけで、気分は落ち着くはずです。もうすこし欲をいえば、このテーブルがピカピカ♪に光っていたら、もう言うことはないですね。

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↑このような内容です。

私は、居間のテーブルの上だけ『何も置かないルール』にしています。

これだけは最後の砦にしてるんです。

その他のスペースをキレイにするにはまだまだ修行が足りません。(笑)


帰宅後、テーブルの上がゴチャゴチャしていると、ほんと疲れが倍増してしまいます。
何もない、スカーッ♪としたテーブルって気持ちよいもんですよ♪♪
試してみてくださいね♪