sakurakoのつぶやき
sakurako



 入院6日目

あれから悪くはなってないよね。

大丈夫。もうすぐ退院できる。

早く一緒に帰ろうね。



待っている時も少し安心。

今日は昨日より元気になってるかな?

きゃーーーっ!!さくらちゃん!!

シッポふりふりで元気だね〜。



ゲージを開けてみる・・・すぐに、出てきた〜!!

そんなにも元気になったの?いいコね〜。

そんなに動いたら落ちちゃうよ。



「点滴も外してお水を飲んでも嘔吐がないので、今朝から少量のご飯を食べてます。」

ええ〜っ!!もう、食べれるまで元気になったの?すごいねさくちゃん!!

「とても点滴を嫌がって・・・」そっか〜・・・でも、嫌がる元気はでたんだ。うん、うん、元気になったんだ。





「今から、少しだけあげてください」とスタッフの方が、用意してもらったお皿には少量の缶詰肉・・・

「これ、食べたい?」すでに、お座り・・・そう、食べたいんだ〜。食欲があっていいことだ。

さらに、お手・・・覚えてたんだ〜。いいコ、いいコ。

よし、・・・は・早っ!!もう食べたの。いいコ、いいコ。



こんなに元気になってよかったね〜。

「やっぱり、さくらちゃんの為には毎日の面会がいい薬だったと思うんですよ」そっか〜・・・よかった。

「先生から説明がありますから、このままお待ちくださいね」さくちゃん、何のお話かな?

まさか・・・退院できますってことかな〜?だといいね〜。



先生登場。

「さくらちゃんは、もう大丈夫ですよ。ご飯も食べれますし、嘔吐や血便もないですから」よかった〜。やっと、先生からOKもらったね。

「ここまで、元気になったのは嬉しいですね。もう、退院できますよ」えっ!?もういいって・・・?

「今日はムリですが、明日退院できますよ」ホントですか〜?さくちゃん、お家に帰れるって・・・帰ろうね。



「明日は仕事なので、明後日でもいいですか?」

「いいですよ。では、23日に退院ということで」よかった〜。さくちゃん、明日また先生にお話聞きに来るからね。

その次の日は・・・一緒に帰ろうね、さくちゃん。


2002年10月21日(月)



 入院5日目

今日は思ったより早く会えそうな気がする。

少ないからね〜。

どこのお部屋で会えるのかな〜?



待合室で待つこと10分・・・



「ワッン!!ワン!!」・・・?

うん!?・・・どっかで聞いた声だけど・・・まさかねぇ〜・・・。

昨日の今日だし、いくらなんでも・・・ねぇ〜。



「どうぞ〜」と言われて中に入ると・・・

シッポふりふり〜!!

あれ?点滴も無い!!



「今日も嘔吐と血便はないですよ。

 首からの点滴が嫌みたいなので外しました」ええ〜〜〜っ!!いいんですか?

「もう大丈夫だと思うんですが、様子は見ていきたいです。

 このままだと退院も早いですよ」ホントに〜〜?退院出来るんだ!!また、一緒に住めるんだ!!!



さくら、よかったね〜。

もうすぐだよ。もうすぐ帰れる。がんばろうね。

明日はもっと元気になってるよ。


2002年10月20日(日)



 入院4日目

昨夜、先生からの期待できるとの言葉を信じたい。

少し不安はあるけど、このまま期待したい思いで一杯・・・

今日は、ゆっくりと病院へ向かった。

あまり混んでないようである。

早く面会できそう。



違う部屋で面会する。

・・・点滴の管が・・・首から・・・?

スタッフに聞いてみる。

「昨夜は、右前足だったのですが点滴が漏れてクリームパンみたいに腫れてしまった為、首に変更しました」

今は、腫れがないようで一安心である。



足に点滴されてないからか、ゲージの中でも少しだけ歩き回る。

ゲージから出してもいいよ。とOKをもらった為開けてみる・・・

出てきた!!

今までは、出てこなかったのに・・・嬉しい!!

ちょこっと昨日より元気になったんだ〜。

このまま、元気になるかなぁ〜、なって欲しいなぁ〜・・・



撫で撫でしてあげると気持ちよさそうにしてる・・・

早く元気になれ〜、早くお家に帰ろうね〜、早く一緒に遊ぼうね〜・・・

色々語りかけてみる。

分かっているのかいないのか・・・ジーっと見つめてる。



また、自分からゲージに戻る。

???只今トイレ中・・・

すごい!!さくら!!覚えてたんだ!!

お利口さん、おりこうさん・・・

いっぱい撫で撫で!!!



先生は、他のワンちゃんの帝王切開の手術で忙しそうである。

スタッフの方が、代わりに昨夜から夕方までの容態を説明してくれる。

「嘔吐はなく、下血もないです」

とても嬉しい報告!!



手術が終わり先生も説明してくれる。

「まだ、油断は出来ませんがとてもいい方向にむかってますよ。さくらちゃんは頑張ってます」

本当に嬉しい!!

さくら、頑張ってるね。もう少し頑張ろうね。



また、明日も会いに来るよ。


2002年10月19日(土)



 入院3日目

今日はだんな様も面会の約束。やはり、こういう時は誰か側に居て欲しい。

先生も大丈夫という保証はしてもらえないし、不安でたまらないから。



仕事を途中で抜けれるかな?、間に合うかな?

さくらもきっと会いたがってると思うし「ラッキーマン」だからぜひ会って欲しい。



終了10分前に病院へ着いたが、本当いつも10人弱は居る。

携帯が鳴る。ビクッとするが、だんな様からだ。

間に合いそうもない。と言うが大丈夫、きっと30分は待つから時間はあるよ。



20分後、だんな様が到着。ホッとする。

一緒に待つことさらに10分。



先生から「昨夜に血便が少しあっただけで、今日は嘔吐や血便はありません」と嬉しい説明が。

でも、あくまで慎重な先生は「このまま何事もなければ大丈夫ですが、まだ予断は出来ません。良くなってからも悪くなるということもありますから」



気のせいか昨夜よりも少しゲージの中で動いている。だんな様が居るからかな?

しかし、開けても外に出て来ない。点滴の管が痛いみたい。

隅(ゲージ)に体を預けている。やはり、相当辛いようだ。

それでも目だけはこっちをちゃーんと見ている。「力はまだあるよ。がんばるよ。負けないよ」そう言っているようにも・・・



面会後にだんな様が「帰ってきたら美味しーいものをいっぱい食べさせてやろう!その為に稼いでくるわ」

そう言って仕事に戻って行った。

ショックだった。たった2日間見なかっただけで、こんなにも痩せ細っていたとは思わなかったのだろう。

入院してからは絶食だから肋骨も浮き出て、前の面影さえない。

体力の限界が心配だ。



二人しても見守る事しか出来ない。歯がゆい思いがある。

それでも、先生は「さくらちゃんの為になるべく面会に来てください」と言う。

会う事がさくらの力になるんだそうだ。

ならば、何を置いても会いに行こう。



明日は、ママだけでもいいよね。パパもさくらのこといつでも想っているから。


2002年10月18日(金)



 入院2日目

夜・・・なかなか寝付けない。

今さくらは寝ているだろうか?また吐いてないだろうか?もしかして、電話がかかってくるのではないだろうか?涙が止まらない。

色々な不安ばかりが頭の中から離れない・・・でも・・・いつのまにか寝てしまった・・・朝・・・いつものように起きてしまう。

時計を見ると目覚ましは鳴ってないが、いつもさくらが起こしてくれる時間。

もう、習慣になっていたのだ。

目が腫れているのが自分で分かる。

今日は仕事に行く気がしないが、そんな事は言ってられないので支度をする。

いつもならば慌しく支度をするが、余裕がある。

少しでも時間があると涙が出てくる。このままでは、化粧すら出来ない。だんな様にそんなんじゃさくらに笑われるぞ。と言われる。

そうだ、さくらは今も一人で頑張っているのだ。メソメソなんかしていられない。



まだ時間ある・・・。そうだ、母が事故後にお札をもらってくれたのがあった。(通称、石切りさんと呼ばれている)小さいお守りもある。

お散歩デビューする時用に買っておいた首輪にお守りをつけ、カバンの中に入れる。

お札に願い事をする。正式名称は言いにくいが、ちゃんと言わなければ「・・・・・・・」

「どうか、さくらについているウィルスを切り離してください。」

この際、何でもおすがりする事にしよう。「お父さん、まださくらを迎えに来ないでね」



仕事がはかどらない。

昼は一人で休憩。また、色々と考えてしまう。

残業をするわけにはいかないので何とか集中する。でも、気になる・・・



帰宅するが、さくらがいないゲージをついつい見てしまう。

先生は毎日来てもいいと言うが、同じ時間にした方がいいと思うから診療時間が終了する頃行く事にしよう。

これからいつまでこの道を通う事になるのだろうか・・・?わからないのが辛い。

病院に着くとあと10分で終了というのに、この車の台数は?

一応、面会に来た事を伝えるが時間がいつになるか分からないがいいですか?と聞かれる。

勿論、待ちます。後で呼びに行きますから車の中でお待ちくださいと。



それにしても・・・まだ来るよ。っていうか、減らない・・・

診療時間10分経過。3人待っている。

20分経過。診察はまだしているが奥の部屋でやっと面会できる!

電話がかかってきたりして、スタッフはまだ忙しいみたい。

昨日の先生は休みなので、違う先生に今日の状態を教えてもらう。



ゲージに機械がついている。その中に不安そうな顔でさくらがいる。右前足に点滴の管が・・・痛々しい姿。

ジーっと座ったままでこちらを見ている。開けても出てこない。

昨日入院した直後・夕方・夜2回・朝・昼と夕に、血便や嘔吐をしたと聞く。

その時についたのだろう、しっぽや体が汚れている。鼻につく臭いもする。今は、シャンプーできない。退院してからしてあげるね。



先生は、この病気は今流行っているから気をつけないといけないと言う。(そう言うが周りでは聞いたことが無い)

発病すると治る可能性はまずないと思ってください。

さくらちゃんの場合、目が落ち込んでいないのと一回ワクチンを打っているのに、生きる望みを賭けましょう。

胸に痛い言葉ばかり。でも、これは現実、逃げられない。

安易な言葉よりも今さくらにとってベストな治療をしてもらえることが大事。

風・人・靴の裏などについてくる目に見えないウィルスにやり切れない思いもあるが・・・

こんなに世の中で科学が発達しているのに、まだ有効な薬は無いという。防ぐにはワクチンがいい。

もし、薬を作った人がいるのであれば、ノーベル賞に推薦間違いなしだと思う。お願い、誰か早く作って!

明日も必ず来るからね。待っててね。パパもママもさくらが退院するの待ってるからね。



車の中でだんな様に報告する。

我慢していた涙が出てくる・・・

帰る途中、さくらが体調悪くなる時の事をよく考えてみる。私が泣いている時間帯ではないだろうか・・・?

それじゃぁ、泣かなければ良くなる・・・?単純かもしれないが、もう今日からは泣かない。

だんな様にも言ってみる。今度泣く時は、さくらが退院した時に・・・涙はとっておこう、と約束する。



帰宅してから、あのさくらの衰弱した体が頭から離れない・・・

食べていないからみるみると痩せていったのだろう。点滴でかろうじて生命をつないでいるようだった。

そういえば、点滴のハリが抜けないようにピンクの包帯でグルグル巻きにされていた。

とても痛そうにしていたなぁ。

足を着くのもやっとという感じで、気になるようでもあったが今は嫌がる元気も無いみたい。



だんな様が、明日は一緒に面会に行こうと約束してくれた。夜に少し時間の都合をつけてくれる。

よかったね、さくら。明日はパパが会いに行くよ。


2002年10月17日(木)
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