宇宙 ほし の下で…
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Will
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多少明るくなりつつある空にきれいな月がでていた。 いくつかの星もでていて、多少の雲が月の周りに見えた。 聞いていた音楽が妙にあってるように思えた。 あまりにも月が綺麗だったので、月に向かって漕いでいたかったので、 ちょっとルート変更をしてもう一つ先の信号を曲がることにした。 月に向かって漕いでいた方が月がみやすい。 「E.T」思い出した。
信号を右折し、月が左側になった。 この道を超えて曲がったら坂になる。 そしたら、坂を登りながら月が見られる。 ここよりも高い場所から月を見られるんだ。 ワクワクした。 そんなことを楽しみにして自転車を漕いだ。 信号を曲がった。 あれ…?坂が見えない…。 びっくりした。 自分がルート変更したことをすっかり忘れていたのだ。 近くの駐車場でUターンして月を背に坂を登った。 く、くやしい・・・。 なにやってんのもぅ…私ってやつは…。 ちょっと自分が嫌になった。
冬の坂道はとても寒くて苦しかった。 以前TVで見た「フナ子」ってすごいな…って思った。 あの番組本当かどうかはしらないけど、雪道とか走ってたもん。
月は見えなかったけど一つだけ星がでていた。 一つだけでてたのが嬉しく思えて、こんなのもいいな…と思った。
時々、トラックの運転手さんとかが不思議そうな顔して見ていった。 時間が時間だから仕方ないよねって思いながら漕いだ。 途中でマラソンしている人や犬を連れながらだとか散歩をしている人達とすれ違った。 やっぱり夏よりも少なくなるんだな…って思った。
* つづく *
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