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今日は仕事が早く終った。 日曜日は人が多くて嫌いだ。
帰りたかったが事情があって帰れず図書館へ。 船戸与一「新宿・夏の死」を読む。 短編「夏の黄昏」は簡単に言えば、復讐劇であるが、ちょっと理不尽さを感じた。 老人のベッドシーンもいただけない。 中島らも「酒気帯び車椅子」の勝ちである。 残りの短編も読んでみるけど、やっぱり船戸与一は長編ですね。
図書館を出て、井の頭公園へ。 天気もよく家族連れやカップルが芝生の上で戯れている。 いいですねー。 くそー、一杯ひっかけに行くかぁ。 なんて思ったけど一人で行く勇気ないしなぁ。 日曜の午後の風景をしばらく感じて帰宅。
さぁ飯だ。 珍しく休憩室には誰もいない。 オレは持ってきたカップ麺にポットからお湯を注ぐ。 フガフガ…。 うそーん。
ポットの蓋を開けて中をのぞく。 かろうじて一杯分ありそうな…。 すでに少し入れてしまっているので、ポットを抱えてカップ麺に注ぐ。 うぅー。 二センチほど足らない。 オレは足らない分だけ水を入れて湯沸しポットのスイッチを入れた。
本来なら後から使う人のことも考えて、多めに水を入れるんだけど。 緊急事態である。 しかも使う人が来るかどうかわからない。 早く沸けー。
数分たって待ちきれず蓋を開けて中を覗く。 おっ・・・もう大丈夫やろ。 ということで、沸騰はしていないが熱そうなお湯を残り二センチに注ぐ。
しかし、最後に(オレが休憩室に来る前)使ったやつは、水入れておけよなー。 まったくふざけてるぜ。
オレは今度は三人分くらいの水を足して、またスイッチを入れた。 満タンにしてしまうと時間がかかるからだ。 もし誰かが来て沸くまで待たせるのは悪い。 その横で食べるのも気が引ける。
コンコン。 レジの女の子が一人入ってきた。 休憩かぁ?お湯使うのかな・・。
休憩室の奥が女子更衣室になっている。なぜか。 着替えて出てきた彼女は買出しに行く様子。
えっと・・お湯使うかな? はい。 あー・・今入れたとこやからちょっと時間かかるかも。 休憩何時までですか? えっ・・あっオレは入れたからいいんだけどあなたが。 そうですか。じゃあ、おにぎりかなんかにします。 いや・・すぐ沸くから大丈夫よ。
そう言ってオレはさっき入れた水の量を半分にして、沸く時間を短縮させた。
あっそうですか。わかりました。 そう言って彼女は休憩室を出て行った。
それと入れ替わりに、惣菜やさんのおじさんが入ってきた。 手にはカップ麺。
あー・・すいません今入れたとこでちょっと時間が・・。 えーそうなの?じゃあ自分とこで湯沸かして入れるよ。 と言って出て行った。 惣菜やさんには厨房があるから湯が沸かせるのだ。
気ぃ使うなぁ・・ほんましかし最後に使ったやつ誰やー。 オレが悪もんみたいやんけー。 あー麺が延びる・・。 オレは自分のカップ麺を食い始めた。 少しぬるい。 でもしょうがない。
そこで買出しに出た彼女が帰ってきた。 手には小さいカップ麺。
まだ沸かない。 ・・・。 ジリジリと沸きそうな音がしてきた。 オレは申し訳なく麺をすする。 早く沸け・・。 心の中でつぶやく。 彼女はなにやら携帯をいじってる。 ・・・。 ピー、ピー、ピー。 沸いた。
沸いたよ。 ありがとうございます。 そこの横のボタン三回押したら三分のタイマーやから。 えっどこですか。 オレはタイマーをセットしてあげた。
はぁ・・よかった。 お湯の呪縛から解かれたぜ。
オレは安心して残りの麺をすする。 狭い休憩室におっさんと高校生の二人である。 食べ終えて、そそくさと休憩室を出ようとした時。 チャルメラの音が鳴った。 三分たったのだ。
召し上がれ。 行ってらっしゃい。
これがオレの湯沸しポットと格闘したドキュメンタリーのすべてである。 しかしこんなことがないと彼女とは会話していないだろう。 少しほのぼのしたのであった。
あの後、お湯足してくれたかなー。
キーボードを修理に出さなきゃなんだけど、平日17時まで・・って役所やないんやからまったく。 仕事終ってからじゃ間に合わないよ。 ということで貴重な休日を割いて、秋葉原駅近くにあるローランドまではせ参じる。
午後三時から西武新宿線野方駅近くの整形外科の予約があるから、逆算して十一時すぎにキーボードを乗せてある車まで取りにうちを出る。 JR吉祥寺駅まで歩いて三十分、一駅乗って徒歩十分。 ちょっと待てよ・・。車まで歩いても同じくらいやん。 でも天気もよいしチャリで行くことに。 地図を頼りに・・二十分ちょっとで着いた。
そこから車に乗り換えいざローランド修理センターへ。 前回は千葉の手前あたりにあって渋滞もあって往復五時間くらいかかったけど、近くなってよかった。 久しぶりの車の運転。 すぐに慣れたけど。 到着。 かなり綺麗な新しいビル。 エレベーターで九階へ。 午後一時。 無事引き取ってもらって急いで帰る。
二時過ぎに駐車場に到着。 ここから駅まで十分歩いて、高田馬場で乗り換えて西武新宿線へ。また西方面へ逆戻りして野方へ。 時間的に微妙だ。 地図を見ると高円寺駅から北へ歩いて三、四十分くらい。 これも微妙だししんどそう。 ならばと、駐車場から北へ向かって西武新宿線の井荻駅まで行ってそこから野方に向かえばよい。 よし、ということでチャリでひたすら北へ。 二十分ほどで井荻駅に着いた。 そこから電車の乗って、野方駅着三時十分前。 無事間に合った。
診察を受ける。 受付の看護婦?さんがむちゃくちゃかわいくてびっくりした。 待合室では「ナースの・・」が放送されていた。 安達ユミ(漢字わからん)ちいさいなぁ。 ミズキアリサ(同上)がでかいんか? 診察が終わり、「帯状疱疹後神経痛」という病名をいただいた。 これを治すための根本的な治療法はないらしい。 なんじゃそら。 ということで、受付でかわいい看護婦さんをもう一度見て帰路へ。
電車に乗り井荻駅下車。 駅前に放置していたチャリも無事そこにあって・・、そっかここからうちまでチャリかぁ。 かなりの距離である。 もう暗くなってきた。 めげずにチャリをぶっ飛ばす。 ・・のは最初の十分くらいで疲れてきた。
俺のチャリは車輪が十六インチのミニサイクルで人の倍以上ペダルをこがなければならない。 南に下って中央線を超えたあたりで、肩が痛くなってきた。 足も痛い。 さらにケツが痛ーい。 「がんばれオレ・・」 自分に発破をかけ、途中近道しようとして遠回りしながら(なにやってんだオレ)一時間弱かけてうちにたどり着いた。 散々な休日であった。
酒を飲むと、落ちていくのがわかる。 際限なく飲み続けていくと、また世界が変わるのかも。 体験してみたいんだけど。 でも最近はそんなに飲めない。 五本目はあきらめて寝る。
台風はいつものごとく関東には上陸せず、雨は予想より早く上がった。 午後には晴れ間も見えた。
それでも俺の気分は晴れず、落ちていくばかり。 携帯の動きが遅く、ボタンを押して次の画面に行くのに数秒かかる。 いらいらする。 不具合だと思うんだけどショップに行くのもめんどう。 休憩室での楽しそうな会話がむかつく。 チャリのチェーンがよく外れる。 油をさせばいいんどろうけど。 公園の犬の散歩が俺の行く手を阻む。 踏み切りにかならずひっかかる。
あれもこれもドカンと一発やってやろうか。
今日は「秋の胃検診」の予約を入れていたのだけれども、昨夜午後九時以降飲食がやめられず断念。 他の日は、予定が合わず今回はキャンセルした。 春の健康診断で、内視鏡検査を勧められたがそれもまだ行っていない。 これは無料というわけではないのでつらいところだ。 歯医者も治療が終ったと思ったらまた・・ってきりがないので途中で行くのやめた。 しかしそれでも元気?に生きてるから健康なんだろう。 肺と肝臓は痛んでそうだけど。 一度人間ドックでもやってみるかな。
今日も雨。 あーやだ雨。
最近やたらでかい傘さしてるやつを見かける。 二、三人入れるようなの。 はやってんのか?
広い公園や広場ならいざ知らず、狭い人通りの多いところだとかなり迷惑。 自分だけよかったらええんかっちゅう話や。 俺だったら恐れ多くて人前であんな傘さして歩けない。 恥ずかしいぃ。
綺麗な服着たねーちゃんなら、できるだけ濡れたくない気持ちもわからんでもないけど、男ならちょっとくらい濡れたってええやろう。 全く理解に苦しむでかい傘である。 基っ、でかい傘さしてる馬鹿野郎である。 傘に罪はない。
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