某スポーツ用品会社のファミリーフェアとやらのチケットを 頂戴していたので、早々に家を出る。 先に投票を済ませて台場へ向かうと、既にかなりの人出である。
入り口にてチケットを渡してやたらバカでかいビニール袋を受け取ると そこはもう巨大バーゲン会場。 最初から自転車関連のものはないと分かっていたから、 他から流用できそうなものを探すも見当たらず、 輪行旅行用のリュックをとりあえず見繕って袋に入れた。 現在使っているものは、既に底が薄くなって透け始めていたから。
結局買ったのはリュックと靴とTシャツ数枚に、黒のパンツ。 女性用試着室とは名ばかりの仕切りの中、 ゴザの上でなりふり構わず試着している様子には唖然としたけれど。
人ごみが苦手なので、台場なんて年に一度の自転車展の時くらいしか訪れない。
でも、何となくフラフラしてみたくなって メディアージュの中のショールームを覗いたり 景色を見ながら煙草をふかしていた。
人工的なものだらけの中を吹き抜ける風が、心地よかった。
テレビなんかではよく見かけるけれど、やはりこれが一番不可解。 何とはなしにシャッター切ってみたら、まるでパニック映画のひとコマのよう。
2ヶ月前から楽しみにしていた、ジュビレーション・クワイアのコンサートと それを聴きに集まったPOST-Aのオフ会。
POST-Aの髭美男子 こと Sきゃぼ氏がこの中で歌っていらっしゃる。
ゴスペルは聴いたことがあったし、ビデオとCDを回していただいて 予習も(?)ちゃんとしていた。 ただ、生のものを聴くのは今回が初めてだ。
色々な意味ですごい迫力。
当のSきゃぼ氏はガッチリな体育会系の体つきなのに、 その彼すら何だか小さく見えてしまう。 それにちょっとした事情で、皆と離れ一人隅の席で聴いていたが 人の声というものがこんなにも凄いものだったとは。 久々に総毛立つ思いがしたような気がする。
途中一曲だけ、Sきゃぼ氏の指揮とソロが入っていて 前の方じゃ友人達が彼の名前を叫び、思わず笑う。 日本公演ということもあり、急遽組まれたプログラムだったそうだが (参加メンバー中唯一の日本人なので) 正直言ってものすっっっごいカッコよかった。 やっぱりタダの声がデカい髭美男子じゃないなぁと。
普段どうしても家で聴くのはロック寄りなものが多いせいか、 一番シンプルな『人の声』というものにパンチくらったような。
でもそれは幸福感たっぷりなパンチだったけど。ね。
どうでもいいけれど、この時期MTBで出かけると少々大変。 何せフレームもハンドルも黒なので、30分も外で走った後帰宅すれば 自転車丸ごと熱くて持ち上げることができない。とほほ。
さて。
池袋西口、立教大学方面の地下道には笹が並んでいて そのちょうど真ん中あたりに短冊を書く机がある。
そこでちょっと立ち止まって短冊を見てみると 『○○とずっと一緒にいられますように』とか 『早く免許が取れますように』とか 『世界平和』なんて書いてあったりする。たまに外国語のも。
全部見たわけではないけれど、中には切実なものとか。
『おとうさんとおかあさんがなかよくしてくれますように』 つたない字で書いてあるだけに、余計切ない。
『近鉄存続!』 ファンの方には、本当に切実なのだろう。太い字で。
『胸が大きくなりますように』 …………ええ気持ちは分かります。痛いほど。
『肉じゃががうまく作れますように』 料理がうまくなりたいんじゃなく、 肉じゃがピンポイントなところに切実なものが。
『イクラ丼食べたい』 もはや願い事じゃなく、欲望。
今日あなたは何を願いますか?
昨日、神田明神へ親友の挙式を見てきた。 天気も快晴、湿度も低くて適度に風もある。 これならあの重そうな白無垢でも、暑さは軽減するだろう。
ゴミゴミして人がごった返す秋葉原から、鳥居までの坂を ちょっとした散歩気分で歩く。この辺は人もまばらだ。
一緒に行った親友の一人が同じ場所で挙式をしていて、 それも見ていたから何となく見る方はリラックスムード。 ただ、今回は控え室まで入れていただいた。
日本人形のような彼女の白無垢姿は、本当に綺麗だった。 でも、やはりどこか緊張しているようで笑顔がちょっと固い。 お隣の新郎さんはもっと緊張なさってる様子。 (『実際式の時なんて、殆ど憶えてなかった』とは 先に同じ場所で挙式した親友のだんなさまの弁)
やはり神社での式だと、式場でやるそれと比べて はるかに格というか重みが違う。
式が終わり外で記念撮影の頃になって、ようやくホッとしたのか いつもの彼女の笑顔が見られた。 神社の参拝客の方からも『おめでとう!』と声が飛ぶ。
やはりおめでたいことというのは、いいもので。
おめでたいついでに、愚妹が今週に入籍予定。
ここ一週間ほど、お腹具合が絶不調。 梅雨時はこういうことが多いとはいえ、続いているのが気になって 近くの総合病院まで朝早くから出かける。
診察開始45分前に受付を済ませて、割と早く名前が呼ばれたと 思いきや『問診表書いて、お熱測って下さい。』と ハガキサイズの問診表と体温計を渡される。
それから待つこと2時間弱。 外は土砂降りだし、確か内科の診察室は3〜4箇所あるはずだから そんなに待たされないだろうと読んだ私が甘かった。 これならやっぱり裏の開業医の先生に診てもらうんだった。
で、診察。めちゃくちゃヤル気なさそうな先生。 『ご希望とあれば検査しますけど、大変ですよー。 下剤飲まされてお尻からスコープ入れなきゃならないし。』
あ〜あぁ。変なのに当ったなぁ。
更に投薬の話になって。 『整腸剤と、痛み止めと…下痢止めも出しときますか?』
段々こっちも厭な気分になってくる。 第一、整腸剤はさっき問診表の欄の『普段飲んでいる薬』 のとこに書いたじゃないか。 そのことを先生に言うと、まじまじと問診表を見ながら一言。
『アナフラニールとリボトリール…凄い薬飲んでるねぇ。』 (両方神経系の薬。常用しているわけではないが、時折ほかの心療内科で 処方してもらっている。)
むか。
何が『凄い』んだ? 2時間待たされて何その一言? あー、もう本当にうんざり。
結局処方されたのは痛み止めのブスコパンのみ。 正直言ってこれなら家にもあるのだけれど(急な胃痛でも使うので) とにかくその場から帰りたくて殆ど無言になっていたところ…。
『何か言いたそうだね。』
ありません!
とまぁ口にはしなかったが、願わくば二度と診てもらいませんように。
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