一日後記

2004年09月01日(水) 未熟者。

午前6時、相方は出勤。私は早朝ライド。

昨晩はトップの写真を取り換えたり、少し調べたいことなどを
やっているといつの間にか午前3時になっている始末。
それでも何故か走りたくなる。

いつもなら考え事をするために駆ることが多いが
今日はその真逆で、頭を空っぽにしたかった。
何も考えず、クランクを回すことだけを意識したかった。

それなのに。

『早いとこバックアップ済ませて、ノート再修理出さなきゃ』とか
『今晩は通し仕事で遅いから、軽めのお夕飯なんてどうしよう』とか
『今週末は相方もいないし、どこに行こうか』とか
『あー、そろそろ頭色入れなきゃ』とか、エトセトラ。

もう勝手に出るわ出るわ。
しまいには『何で3日間夏休み取るのに12日連続出勤なんだ?!』と
相方の会社に毒づいている。
嘗て私も勤めた場所だから分かっているはずなのに、今更。

結局駆っていた2時間は殆ど雑考に費やしてしまった。

天気次第じゃ、そろそろ日曜昼に都内を駆け回るのもいいかもしれない。
皇居周回してから青山方面に向かってもいい。
何も考えないようにするならば、公道の方がはるかに向いている。
と言うより半ば強制的に余計なことは考えられなくなる。

ンな事考えて走らせてたら、危ないからね。
単純に、それだけのこと。



2004年08月31日(火) 雑記。

昨日の蒸し暑さに加えて、風が強い日だった。
お蔭で駅まで向かう途中で横風に煽られた自転車が
いきなりグラリと傾いて、歩いていた私とぶつかりそうになる。
こんな強風で日傘差して走る神経は、よく分からない。


開店準備をしていると、何やら近所のレストラン前が賑やか。
本格的な撮影機材がチラホラ見えたから、
ドラマか何かだろうと目を凝らしてもやはり人物までは不明だった。
小一時間経って出入りの銀行員さん(女性)が
『竹野内豊っぽかったですよ』と言うので
社長夫人の許可を貰ってから2人して5分ほど職務放棄。
残念ながら、その頃にはもう撤収作業に入っていて色男は見られず
ちょっとがっかりしながら店に戻る。


強風で千切れたテントの紐を、4〜5段くらいの脚立の上で
直していたところうっかりバランスを崩して落ちそうになる。
慌てて骨組みの鉄パイプを掴んで落ちずに済んだけれど、
それを傍で見ていた社長夫人は必死で脚立を押さえていた。
この場合、彼女がとった行動は正しいのか一瞬考えた
…落ちずに済んだんだからまぁいいか。


丹精しているというわけではないが、
店にある2年越しのハイビスカスに今年初めて赤い花。
それまで2つ蕾をつけていながら、何故か蕾のまま落ちてしまったので
咲いてくれたことがとても嬉しい。
たとえそれが小さくて色が薄かったとしても。


帰りの駅から空を見れば、久々にきれいな月が出ていた。
風が強かった分、雲が切れたのだろう
自宅近くにある歩道橋の上で、煙草1本分のお月見をする。
きっと土手上から見たら、もっときれいだったかもしれない。
時間が許せばずっと見ていると思う。


気付けばもう今年3分の2が過ぎたんだ。




2004年08月30日(月) ハシリ。

台風のせいか、昨日までの涼しさとは逆に蒸し暑い。

とりあえず雨は降らないみたいだからと
髪を切りに出かけたら、少々切りすぎて妙に頭が軽い。
何か落ち着かないが、もうアップに結うこともなさそうな時期なので
まぁいいかと自分に言い聞かせる。


その帰り、買い物ついでに魚屋に寄ると
もう刺身用の秋刀魚が並んでいた。
そんな季節になったのかと、2匹買って帰宅。

なめろうでも作るかな。

秋刀魚を3枚におろして皮をむき、腹骨をそぎ落として
小骨を抜き粗めにたたく。
葱と大葉をみじん切りにし、おろし生姜とお味噌と一緒に
秋刀魚に混ぜて少し粘りが出るまで再びたたく。
そのままでもいいけれど、ハンバーグのように
丸めて焼いてもまた美味。
(焼いたものだと『さんが焼き』というらしい。)

元は漁師料理らしく、鯵で作るのが一般的なようだが
鯵より濃厚な感じがする秋刀魚の方が、私は好きだ。

ハシリのものは旬のものより高くても、
『これからの季節』を楽しみにさせてくれるような気がする。





拙宅ではやや大葉多め。



2004年08月29日(日) ガス抜き。

年に1回か2回、犬も食わない夫婦喧嘩をする。

そりゃ喧嘩なんてしない方がいいのだろうが、それでも
何かのはずみで爆発するのは決まって私。
相方はそれをじっと聞いているのみで
その間、一度も私の方を見ようとはしないし自分の意見も言わない。
『喧嘩』と書いたが、殆ど一方的に私が喋っているだけ。

時折『あなたはどう思ってる?』と尋ねても
『俺が努力すりゃいいんでしょ?』とか『勝手にすれば。』みたいな
投げやりな返事しか返ってこない。
おそらく言い返したところで私がキレるだけだと思っているのだろう。

暖簾に腕押し、糠に釘。


付き合っていた頃のそれと明らかに違うのは、
喧嘩していようが何だろうが、相手がすぐ傍にいるということと
拙宅の場合彼の両親と一緒に住んでいるということだ。
だから心配をかけぬよう、静かにいざこざは進むし
長ければ3日ほどギクシャクして、また普段の生活に戻る。
そんなもんだと思って早8年。

今朝もいつものように『ご挨拶』をしてから、日曜出勤の彼を送り出した。




2004年08月28日(土) 福利厚生。

苗字が変わった愚妹より、珍しく宅配便が届いた。
(先月上旬に入籍していたのをすっかり忘れる薄情な姉。誰かと思った。)
伝票を見ると『本』と書いてある。

‥‥何か本なんか貸してたっけ?
そう思って袋を開けてみると、何やらカタログらしき
分厚い一冊の本と殴り書きしたようなメモが一枚。
忙しいのは分かるけど、もう少し読みやすい字にしてよ。

それによると、送ってきたのは
彼女の会社で利用できる福利厚生のカタログらしい。
一応私と相方も利用できるから、利用してくれとのこと。


さすが大手企業。


すごいわ。びっくりだわ。
本当に『ゆりかごから墓場まで』ってのに近いくらい、何でもアリ。
手続きが面倒そうだから、利用するかどうかは別として
『福利厚生』なんて言葉を久々に聞いたし、実感してしまった。


相方の会社じゃ建て前として蔵王にそのような施設があるけれど、
何のことはない社長の別荘だものなぁ…。


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