気象庁も『できるだけ外出は控えて下さい。』と いうほどの強烈な台風が東京を襲った日。
それでも予定がつまってた。
午前中、所用で外に出たらば駅までの5分ですっかり ジーンズの裾はぐだぐだ…先が思いやられる。 その後受講の予約も入れてあったりで、一息ついたのが午後4時すぎ。 6時からは上野で、いつもお世話になっているPOST-Aのオフ会。
雨はますますひどくなっていたが、とりあえず 行きゃどうにかなるだろうと上野に向かう。 私が着いた5時くらいはまだ何とかなったけれど、 他の皆が着いた5時半にはほぼ真横に雨が降っていた。
途中、仕事日の相方からメールと電話。 最初のメールは『店、早じまいしたから今から帰る。』というもので、 その後の電話は『ヤバイよ。電車止まってて帰れない。』というもの。 後で聞いたら開いている電車のドアの上から、 滝のように雨が落ちていたのだそう。 (その後彼は何とか遠回りして無事帰宅) 正直、『今日は帰れないかな』と思った。
ところが。
その約4時間後、店を移動するために皆で外に出たら あれほどの雨がまるで嘘のように止んでいる。 どうやら台風の速度は思ったより速かったらしい。
お陰で皆からもらった楽しい気分そのままに、帰宅することができた。
東京駅丸の内北口を出た界隈のオフィス街。 何度もこの辺りは自転車で走り回っているから 全く見知らぬ場所というわけでもない。
但し、私が知っているのは日曜・祝日の時だけだし 空いている車道をすっ飛ばしているのが好きだという その程度の認識しかないわけで。
ちょっとばかり用があり、今日は昼頃にこの街にいた。
いつも見ていたゴーストタウンのような光景とは異なり、 スーツ姿の男性や制服姿のOLさんがうじゃうじゃ。 いつもすっ飛ばしていた道も、たくさん車が並んでいる。 その間を、これまた休日には見かけないメッセンジャーがすり抜ける。
何か違う街に来たみたいだ。
目的地である某ビルがなかなか見つからずに、猛ダッシュ。 約束5分前にやっと見つけエレベーターに飛び乗ったら 今度は途中までしか行かないと気付き、慌てて乗り換える。 着いた時にはすっかり汗だくになっていた。
それにしても、きれいなものだなぁ。 ずっとビルの谷間で販売の仕事をしている身にとっては、 ビルの上で広い窓がある『オフィス』というものすら 何だか新鮮味を感じずにはいられない。
用を済ませてエレベーターホールに出ると、 雲のメリハリに目が釘付けになる。
22階エレベーターホールにて。
掃除ついでに、しまいこんだバッグの中を確かめた。 まぁ結構封を切った煙草やら、とうに期限が切れた居酒屋の割引券やら そういったくだらないものが多いのだけれど、 自分でも理解不能なものが。
カフェイン錠4箱。 (しかも全部使いかけ)
それぞれ別々のバッグの中から出てきた。
何でこんなにあるんだろう?
相方が『血尿出た』と言っていたのが木曜日。 本当に一時的なものだったらしいから、それほど心配はしてなかったが (これが何日か続いたのなら話は別) 当の本人が少々弱気になっていたのと 階下の義父母が心配するので、今日になって隣町の病院へ。 本来なら翌日にでも行かせるべきだったかもしれないけれど、 職場の慢性的な人手不足のお蔭で行けるはずもなく。
余談だが、相方の上司なんか降圧剤を貰いに行く暇もなくて 白目を真っっっ赤にしながら仕事をすることもあったという。 (高血圧の人に時折見られる症状らしい。) ちなみに相方の会社はドラッグストア…皮肉なもんだ。
日曜診療も受け付けているとはいえ、やっているのは外科と内科。 とりあえず外科でレントゲンとCTをかけられた結果、 また腎臓に石ができていた。 尿検査の方は異常がなかったので、おそらく他の石が 排出される際に尿管を傷つけたのだろうと。
去年も、腰が痛いと言ってレントゲンを撮ったら結石だったし 過去にも石が尿管で止まったため激痛を伴い 病院へ行ったらモルヒネ射たれて帰れなくなったこともあった。 まぁよくそんなに石ができるものだと思うが、 体質によるところもあるそうな。
どういうわけだか、石ができるのは決まって右側。
朝。メッセンジャーバッグに必要なものを詰め込み MTBで隣町のスクールへ初受講。 正直なところ5年も使ったものを一からさらうというのは気恥ずかしい。 気恥ずかしいながらも我流の癖を取るために 単調なことを続けていたら、次第に眠くなってきた。 机の下で己の右足を左足で思い切り踏んづける。
終わって外で一服。 ひさしぶりに担いだメッセンジャーバッグを 咥え煙草のまま直そうとして、左人差し指に根性焼きを作った。
昼。来月挙式を控えた愚妹のことで、実母と電話。 昨日海外出張から帰ったばかりで相変わらず忙しいらしい。 その忙しさゆえ彼女なりに悩むところもあるようで、 それについて実母と色々話し込んだ。 ついこの前は私自身が悩んでいることで電話したばかりなのに、 こういう時の私はすっかり『長女モード』になっている。
そういったことを全て受け止めてくれる実母に、 改めて母の偉大さを再認。
夕方。ロードを引っ張り出して土手へ向かう。 明日から天気も悪くなりそうだったので、 少しでも晴れている時に風に吹かれていたかった。 青かった川面が薄い紫色に変わる頃、帰宅。 スタンドをロードのリアハブにセットしながら、最近まともに 駆らせていないことに何故か罪悪感を感じた。
そういえばここのところ、ここも自転車ネタから遠ざかっている。
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