一日後記

2005年01月11日(火) 呼ばれ方。

今の職場に勤めて早10年。
10年もいたにも関わらず、今日初めて
お客様から名前で呼ばれた。というか、憶えられた。

従業員といったって、70を超えた社長夫人と私だけだから
お客様にしてみれば名前を憶える必要もない。

よって

「若い方の方」 (別に若くはないが、もう片方が70過ぎでは
          この呼ばれ方とて不自然ではない)
「背の高い方」 (見たそのまま)
「もう一方の方」(消去法)
「お嬢さん・娘さん」 (実の娘と勘違いされることは日常茶飯事)

と言われればそれは私のことを指している。
特にネームプレートなんてものも存在しないし。

ところが今日、閉店後駅へ歩いている時
いきなり背後から『○○さーん!!』と声をかけられた。
びっくりして振り向くと、数m後ろに常連のお客様。
どうやら社長夫人に私の名前を聞いたらしい。

あまりにも突然でもの凄く驚いたけれど、
驚いた反面、少し嬉しかったりもする。




2005年01月09日(日) 血筋。

週末送られてきた、愚妹挙式の時の集合写真。
あまりよく見ていなかったので、改めて見てみると
やっぱりなと思う。

父方のおじ・おばの目はあまり大きくなく、
少しタレ気味で何となく小難しいような目をしている。
私は写真でしか知らないけれど、祖母がそんな目をしていた。
伯母は祖母にそっくりになってきたし
実父は祖父にそっくりになってきた。

一方母方は、祖父の目が大きいせいで皆パッチリというか
はっきり言ってしまえばギョロ目というか。
こちらはどういうわけだか(恰幅の良さを除けば)皆祖父似。


小さい頃、目だけでも母方に似たかったと何度も思ったことがある。
それだけ私は父方の顔をしているし、今でも自分の目は
あまり好きではない。
ちなみに愚妹は母方の顔だと周囲から言われてきた。
確かに(少しタレているとはいえ)目の感じは、実母に似ている。

ところが先日、写真を見た愚妹のお姑さんが
「あなたはお父さん似なのね」
と愚妹に言ったそうで、ショックだったと言っていた。


・・・おいこら、待て。

私が父そっくりなのを忘れてないか。妹!








2005年01月08日(土) 発酵。

去年の暮れ、実母が手配して送ってくれた
市販の『ごさい漬け』に重しをしておいたのを取り出した。

(『ごさい漬け』は塩漬けにした生の秋刀魚か鰯のブツ切りを
 大根や聖護院と一緒に漬けたお漬物。
 千葉や茨城の太平洋沿岸地域では昔からあったらしい。)

市販品のそれは、届いた頃はまだ秋刀魚も本当に生で
背骨も食べられないほどではないにせよ
どうしても口の中に残ってしまう。
大根も何か秋刀魚の味が馴染んでない。

2kgの漬物に7kgの重しをのせ、時々水を捨てながら
冷暗所に放置しひたすら我慢すること約2週間。


そろそろかなと思う頃には、ものっっっすごい匂いになる。
2重にしてあるビニール袋を開けた途端、
わっと魚の発酵した匂いが部屋に充満してしまう。
急いでお玉である程度の量を密封できるタッパーに移しかえ
(服についたら洗わないと落ちないくらいの匂いなので)
再びビニール袋の口をギチギチに閉める。

発酵して背骨まで柔らかくなった秋刀魚を口に放り込んで
ニンマリする私を、今年も相方は怪訝そうに見ていた。
ちなみに拙宅でこのお漬物を食べる人間は、私一人だけである。

去年は少し忙しくて、自分で市販品に足す塩漬け秋刀魚を
用意できなかったことが今更ながら惜しかったと思う。



2005年01月03日(月) 何故だろう。

1日2日と新年の挨拶やら何やらで、バタバタしたまま
過ごしてしまっていたためか『休んだ』という気がしない。
やっと今日になって散歩がてら隣町の神社へ
散歩がてら初詣に行くことができた。

決して大きい神社ではないけれど、時期が時期だけに
お賽銭箱の前にはズラリと列ができている。
時々この神社の前は通るが、こんなに賑やかなのは
初詣とお祭りと・・・その程度だろう。
まぁ有名なところでない限り、そんなものかもしれない。


喫茶店で一服しながら相方と
拙宅にあるDVDレコーダーの話になる。
中古で購入したからか何なのか、最近は全くDVDレコーダーとしての
機能は果たしていない。すぐエラーになる。
よって専らCDプレーヤー代わりになっていた。

「セッティングのこととか考えると、
 買いに行くのは来週より今日がいいな。」
とのことで、急遽池袋へ買いに出る。

案の定、人・人・人。
懐が暖かくなった子供もそれに加わって、ボンヤリとなんか歩けない。
ポイントが貯まったついでにCDデッキも購入し
人ごみをかき分けるようにして、帰宅。

三が日の最後一番心がなごんだのは、帰宅後に
ベランダから紅く染まった空を見上げた時だった。







2005年01月02日(日) 殻の裏側。

今日は年始の挨拶も兼ねて、私の実家へ。
実母の手料理と共に出されたタラバ蟹に舌鼓を打ちながら
ふと、テーブルの上にあったその胴体部分の殻に目が行く。
無論内部の身は捌いてあるので、残っているのは殆ど殻。
それでも幅20cm以上はゆうにある。

「コレ、食べちゃっていい?」

別に普通に聞いただけだったのに、そこから
その部分を食べるか否かという話になった。

そりゃ脚の部分も美味しいけれど、個人的には
殻の裏側にへばりついてる白いベラベラしたところも好きなのだ。
(この部分を何と言うかは知らない)
捌いた実父はそれを最初、捨てようとしていたという。

「そんなとこ食ってたら、腹おかしくするぞ!」

実父は信じられないような顔をしてそう言っているが、
「『魚は食べられるところはきちんと食べるのが、供養だ』って
 お父さん、小さい頃から言ってたじゃない?」
そう切り返すと、返す言葉がなくなった様子。
実際家族の中でも私は『猫またぎ』と呼ばれるほどである。


結局、皆その部分は食べないとのことなので一人で完食。

・・・あの白いベラベラって、食べないトコなのかなぁ。


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