兎に角日記
三日に一度は兎に角と書いてしまう。

2002年11月12日(火) 人様の日記は面白い。

日記という括りでも、読まれることを多少なりとも意識して書かれている日記は、小さな物語をいつも持っている。

今日はなんだか日記を書いた人が多くて、マイエンピツ(日記のお気に入り登録)は一杯更新されていた。まぁ、毎日読みに行ってるんだけど。
読んでいると、日記の中で皆色々な事を考えている。
それを読みつつ、書いた人のことが徐々に分ってくる。

最近まで男性が書いているのか女性が書いているのか分らなかった日記。
やっぱり男性だったと分って、あ〜そうかと思う。女性よりもあんまりにも女性らしい雰囲気だったから、悩んでた。さすがだ。
子育て日記は、徐々に子供が大きくなっていくのが、なんだか楽しくて、この子が大人になるまで続いたらスゲーな。と思う。それも怖いけどせめて小学4年生くらいまでは読みたいかな。
バイセクシャルな方が書いてる日記は、呟きが詩のようで、読めたときには心に漣のようなものが起きる。恋をしている気持ちが、切ないけど気持ちいい感じ。
水中プラントというのかな。魚を飼っている人の日記を読みつつ、私も魚を飼ってるつもりになれるし、面白い手順がしっかりかかれてていい資料にもなる。
ニュースについて書いている人の日記を読めば、新聞要らないし(そうか?/笑)
同ジャンルの人の日記も要チェックで、自分がまだ知らない新情報を日記から先に教えられることも少なく無い。(聖闘士☆星矢のDVD発売らしーぜ! とか新作映画の出来だとか、まぁそればっかりじゃないけど/笑)
海外在住の方の日記を発見したら、是非とも登録。ただし結構多い中で、きちんとした文章を書く人は少ないから、選びはする。あっちの情勢・情景・文化を書いてくれている人のもの。
苦手なジャンル、音楽も機械関係も経済も、とりあえず日記読ませてもらう。
そうすりゃとりあえず自分では分らなくても、その人が分ってる分野で、且つ読まれることを意識している(少なくとも100分の1くらいは)文章だから、面白く楽しく、時には感動的に書いてあるのだ。

人様の日常をつまみ食いして、なんて悪趣味なのかなぁとは思うが、どうも日記読みはやめられない。タダでエッセイ読ませてもらってるようなもんだもの。
ご飯食べながら人の日記読んでるんだもの。中毒だわ。
お気に入り中のお気に入り日記なんて、そのまま本にでもしたほうがいんじゃないか?と思うしね。
毎日、小さな物語を読ませてもらってます。

というわけで、今日から登録ジャンルを「ゲーム」から「日記読み」に変えてみよ、と思いました。
内容は今までのままなんだけどもね〜。

では、また明日!



2002年11月11日(月) オイシイ3本立て。

3本立てなんかみるのは数年ぶりだと思います。見てもせいぜい2本立て映画も安くは無いですから、それが当たり前だと思います。
ネタバレないつもりですが、これから見ようという方はお気をつけて。
ちなみに内容は、殺し屋・スパイ・スパイという順で見ました。

「ロード・トゥ・パーティション」
        /トム・ハンクス ポール・ニューマン・ジュード・ロウ
ちょっぴり可笑しくて、ちょっぴり泣いた。
1931年のアメリカが舞台。この頃の車や服装は好きだ。長くて重そうなロングコートと帽子は良く雨を弾きます。少しイギリス調ででもアメリカ。
パーディションって何だべ? と英語に強くない蒼太は考えていましたが、街の名前だそうです。「地獄」って名の。
息子マイケルの役を演じたタイラー・ホークリンという少年は2000人のオーディションから選ばれたそうで、ハリー・ポッターの少年に比べりゃそりゃぁ少ない人数の中からだけれど、いい感じの眉毛と、そのうち大きくなるだろうなぁと予感させる大きな手足を持っている。将来に期待。グレて潰れるなよ。
トム・ハンクスは相変わらず。ジュード・ロウも変わらず爬虫類ちっく且つ見事な割れ顎です。

「XXXトリプルエックス」/ヴィン・ディーゼル サミュエル・ジャクスン
十中八九、第二弾がでるんじゃなかいかなぁという出来。大掛かりで格好よく、スティーブ・マックイーンも真っ青のバイクテクにスポーツならなんでも来いのアクション。スタッフロールで役者の次にスタントマンの名前を出してくるのも粋な計らいだ。
気負わず見られて楽しかった。「TAXI」の乗りだね。
で、多分「ドロップ・ゾーン」のスタッフも関わっているだろう。スカイアクションは好きだ。
あと、昔は音楽とか気にせず見てましたが、これのサントラは欲しいなと思いました。

「9デイズ」/クリス・ロック アンソニー・ホプキンス
私の好きなほうのアンソニー・ホプキンスが見れた。が、彼の感想は後回し。
リーサル・ウェポン4のお兄ちゃんが出てきて、あの甲高い声でよく喋る。
初めの所、「天才的記憶力」を持つという彼が賭けチェスをしているシーンで、別の映画を思い出した。「ボビー・フィッシャーを探して」。日本では公開しなかったのか、有名ではないけど「チェスは格闘技なんだぜ?」の台詞でまた見たくなってしまった。ボビー〜のほうは、15歳くらいの少年がチェスの世界選手権に出る話。
いやや、閑話休題。
ん〜。トリプルエックスに続きこっちの舞台もプラハ(チェコ)でね。
フィルムコミッションが設置されているのか、それともスパイものといえばプラハになったのか(ミッション・シンポッシブル参照)、以前プラハに行きたいなと書いたが、行かなくても満腹だ〜というほど町並みを見てしまった。
これね、多分原作がもっとしっかりしてるんだと思うな(大抵の映画には原作があると思うけども)。というのも煽り文句に内容が伴っていない部分があったから。
まぁ私としては、あンソニー・ホプキンスの魅力で堂とでもなると思いました。

***
まぁこんな3本立てで。なぜ3本立てが内緒だったかというと、以前に9デイズを一本で放映していたらしく、その頃のお客さんに知れると不味いという話でした。2本目と3本目の間には一瞬たりとも休み時間がなく、3本トータルで観客8人しか居ませんで、ラストのスタッフロールに於いてはとうとう私の貸切でした。
優雅さを醸し出すため、背もたれに両腕をかけてぐーたらしてみました。
月曜日の午後ではありますが、あの映画館さすがにそろそろやばいかもしれませんね。寒いし。

まだ3本立てだと知らなくて、タダ券を貰っていなかったとき、もし見るなら「ロード〜」か「9デイズ」を見るか迷っていました。心の中でポール・ニューマンとアンソニー・ホプキンスが戦っていたのです。
どっちも格好いい。どっちも好き。
映画を俳優で選ぶことは殆ど無いと断言できるのだけれど、こればっかりは…っ。
え? じゃあ今回の勝敗?
選べませんよ(笑)
どっちも良かったです。欲目で良く見えますしね。

では、また明日。










2002年11月10日(日) 映画祭二日目

マイナー映画祭にようこそ皆様。
前夜祭も含めて3日間、入場総人数は2千人という事に相成りました。遠い所から来てくれた人も、毎年楽しみにしていてくれる市内の人も、ただ立ち寄っただけの人も有難うデシタ。

今日のラインナップは「GO」「まぶだち」「ハッシュ!」「LOVE SONG」の4本。内見られたのはGOとラブソングの後半30分のみでした(T_T)
流石に皆こっちを見たかったと見えて、受付から離れられなかったんだよね。
GOは首尾よく見に行けたが、思えばGOは我慢してまぶだちを見に行けばよかったと心底後悔…うっ、うう…。

** しゃあないので、GOの感想を。 **
良く飛んでましたね。スローモーションでジャンプ。小気味いい。
台詞が棒読みなのは演出だと思いたく、紫咲コウはなぁ…不思議少女にしては色気がありすぎてちょっと…。
ストーリーは好きです。ちとくさい台詞も。あと山崎努も窪塚洋介も。
ぶっちゃけ80点。難しいテーマを爽やかに描いてくれましたで賞を差し上げます。
嫌いと言っている訳ではなく、なんだろ…「主人公=ああ、いいなこんな奴格好いい。と思わせる」ことと、「主人公=こういうことあるよね。体験して無いけど、凄く共感できるよ、分る分る」の二つ、どっちも良く書けてたと思うんだけど、どっちも一歩、名作と言うには及ばなかったかもという事。
…やばいな。今日は辛口か? 80点じゃかわいそうか?
GOが好きな人が見たら怒るかもなぁ。こういう感想ってその日の気持ちにも寄るし、多分、色々と賞を取ってたから期待しすぎちゃったんだろうね。
まぁ、まだみてない人は、見てみてください。もっと面白いかも。

***
トークセッションと言う事で、まぶだちの監督古厩智之さんが来ました。
けど、遅刻ギリギリで来た。
打ち合わせ時間残り15分でも来なくて、「監督急病の為云々」という張り紙まで用意しちゃったよ。チケットの払い戻しもありかもよ、どうするよ。という話も。
それが、受付に座って(もう間に合わねーんだろうな。だったら仕方にゃいからセッション相手の田沼評論家独壇場バート2で行くしかないんではないですか…)
とぼんやりしてたら、一人の男性が入り口から入ってきた。
いらっしゃいませ、一般チケットですか?と言いそうになったが、監督だった。
背が高くてカジュアルジャケットに斜め掛けバックといういでたちだったので、一瞬わかんなかったです。後光が差して見えましたよ(背中に西日を浴びていたせい)。
こっちが切羽詰って緊張していたせいか、なんか格好よく見え……あれですね、「スピード(映画タイトル)」効果(笑) 高いつり橋の上なら相手の顔が2割り増しハンサムというやつ。
なんか、間違って隣の駅で新幹線を降りたらしい。そしてタクシー飛ばしていらっしゃったんだと。危ねかった。マジで。

所で、監督が到着する前から一人の若者が受付にやってきて、「一週間前、監督にお会いして話をする時間が無いものかと思ってお電話した○○ですが、当日ロビーで待てば、時間を取ってくださるというお話だったのですが」と言った。実際そういう話は通っていて、了承済みだったんですが、ただ、監督遅刻してきたから…(遠い目)。トークセッションの後で待っててくださいね。という事になった。
首尾よく若者と監督の会話の時間が取れるのか、関わった分不安になりつつ私も広範15分のみ見ることが出来たトークセッション。その中での質疑応答の時間になった。
すると先程の若者が、監督に次回作の話など聞くではないか。ほお…良い質問をするものである。田沼評論家も話を盛り上げるのに嬉しいところ。
ところが、その次に、他の青年が、手を上げた。
青年「僕、まぶだちの撮影された所で生まれたんです。近所なんですよ」
監督「へぇ、そうなんですか」
青年、場所を詳しく述べる。
監督「…で、どうですか?」
青年「で、えっと、僕なんてどうですか?」
監督「? …え?」
青年「次回作に起用してくれませんか。僕なんてどうですかねぇ。」
田沼評論家「………ええと君は、演劇とかやってるの?」
青年「全然、やってないです」

……ああぁ…監督も困ってましたよ。
で、それで終わればまだいいんですが。
トークショーが終わって、じゃあさっきの「若者」の方を控え室に連れて行った。
すると。なんと。
「青年」の方が既にいて、なにやら騒がしく喋り捲くっていたのですよ……。
そうた心の叫び:「違います。電話でアポまで取って、確認して、常識的にアクセスしてきた若者は、その人ではありません」
監督は、その後ロビーに出てお客さんから感想を聞きたい、との事だったので、お話しするのは悪いことではないんだけれども、あの非常識な青年のせいで、あのクソ真面目そうな若者は、隅っこの方でじっと……。
何者だ君は!!<青年に対する叫び。
真面目そうな若者は言葉少なに監督と会話し、「ちっとでもお話できてよかったね」というもう一人の受付女性の言葉を聞いて、破顔して帰っていきました。
よほど嬉しかったんだろうね。私は作品観てないから分らないし、遅刻してきた監督にしか会ってないから、なんともいえないけど、ひたむきな感じが伝わってきましたよ。
対して青年の方はですね。その後も延々と監督にまとわり付き、自己アピールの嵐だったそうです。他の人が話したそうにしてるってのにも関わらず。
正直、迷惑だス。
これでウチの映画祭の悪い噂とかたってしまったら、とても困るのである。
映画祭だけではなく、FC(フィルム・コミッション/映画を自分達の住む土地へ招致する非営利団体)としてもNGなのだ。


一応、言っておきますが、普通の映画祭ではこんなことはありえません。
会いたいからといって、会わせてくれるような事は、実際の所非常識に入るものだと思うし、監督だからそれが出来るわけで、女優さんや俳優さんでは絶対に出来るわけが無い。です。
ちょっと…田舎無礼という感じです。
こういうところはまた、考えていかなければいけないと思います。
いつまでも、『まだ始まったばかりの映画祭だから」と言うわけにも行かない。
早く、他の市の長く続いている映画祭みたいに、形が整っていくといいなと思います。
新しい試みが毎年あって、毎年どこかでトラブルがある。
予測が甘いのか、役割分担システムが間違っているのか。
田舎ゆえに映画を見るお客さんのマナーもイマイチであったり(今回の青年はウチの市内の人では無かったけど、それだけでもないし)する。
多分、まだまだ色々。

市民の祭りでもある映画祭。だから、いつかは役所の管理下から離れていく事が、これからの発展に繋がるのではないかと思っています。

** おまけ **
私の居た会場では昨日も含めて計8作品の上映でしたが、実は3会場あり、一つは
「ファイナルファンタジー」「BLOOD」「シュレック」「長くつ下のピッピ」「ドラえもんのび太の宇宙開拓史」「銀河鉄道の夜」というアニメ・CG関連の映画をやっていました。マルチメディア系という括りです。
もう一つは映画館で、「たそがれ清兵衛」。封切り直後の映画です。
これら計15作品がみ放題という映画祭でした。
来年もやりますので、もしお暇でしたら、見に来てください。
暢気な田舎ですけど。

では、また明日。


 < 過去  INDEX  未来 >


ご感想をどうぞ。




そうた [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加