兎に角日記
三日に一度は兎に角と書いてしまう。

2003年08月25日(月) リリー /1953年 米

「リリー」を見ました。十年ぶりです。
実家のある市の図書館で貸し出しをしている事は分かっていたし、タダより良い物は無いというわけで、今までビデオ屋で見かけても借りてこなかったのです。

久しぶりに見た感想は、「こんなにツボをつかれる設定だったのか〜!!」でした。
なんでしょうね、ヴィクコレファンならグラっときてしまう……かもしれないミュージカル映画。
思い切りあらすじを最後まで書いているので、途中まで読んで映画を見てみるもよし、最後まで読んでみるのもよし……。
リリーはもっと美人だと思っていたけど……ファニーフェイス。山田○○に似ている…けど、可愛く見えてくるからいいや〜。

あらすじ:
両親を失い、知人を訪ねて町にやって来た16歳の純真な少女、リリー。しかし彼は既に亡くなっており、身寄りの無いリリーは途方に暮れる。そこに、巡業にやってきていたサーカスの団員、プレイボーイのマーカスがやってきて、トラブルに巻き込まれた彼女を救い、リリーは彼に一目惚れしてしまう。
後を付いてくるリリーを、サーカスに誘い、一度は手を出しかけたマーカスだったが、彼女の純真さと年齢に呆れ、体のいい厄介払いをしようと、彼女にサーカスでの仕事を与えておいて首にするという方法を思いつく。
だが、彼が言うまでもなく、今まで働いた事の無かったリリーは、ウェイトレスとしての仕事を上手くこなせず、首に。
もうマーカスに会えなくなる事に落ち込みながら、夜も更け、とうとうサーカスを後にするしかなくなった前に、曲芸用のはしごが目に入る。
「昇ってみよう」
はしごに手を掛けるリリー。だがその足元はおぼつかず、そんなりリーに気付いた男が一人。人形遣いのポール。第一次世界大戦で足を負傷し、ダンサーとしての道を諦めざるを得なかった彼のことをリリーは、マーカスと比べて年も上だし、無愛想で人に冷たい、短気で怒りっぽい人間だと思っていた。
「リリー、こっちに来てよ。ナイショの話があるんだ。さあ、荷物はそのまま、兎に角僕のところに来て」
ポールは人形舞台の裏に。いつも使っている人形を操ってリリーをはしごから降ろし、人形との話に夢中にさせる。
リリーと人形の掛け合いに、夜とはいえ次第に人が集まり始め、最後には大喝采が起き、リリーは人形劇に大人を集めるために、雇われる事となる。

人形劇は連日盛況となった。そして密かにリリーを好ましく思っていたポールの気持ちは、人形を通してリリーに触れるたび、高まっていく。
だがリリーは、マーカスと離れずに済むのだという事だけが嬉しくて、人形が自分を愛してくれていることだけが嬉しくて、人形を操っているのが誰か、考えもしない。
ある日、リリーに給金が支払われた。彼女はサーカスに行って人形と飴玉を買うが、ポールにこっぴどく叱られてしまう。
「もっとマシなものを買え。他にほしいものはないのか」
現実の彼は密かに抱えた嫉妬の心も手伝ってリリーにいつも厳しかったため、リリーは逃げ出す。
そして、いつもの人形劇。
「リリー。欲しいものが何でも手に入るとしたら、何がほしい?」
「分からないわ」
「僕には分かるよ。君は自分を愛してくれる人がほしい」
「分からないわ」
「私が愛しているわ」
「僕も」
4体の人形と声色を使って演技するポールの顔は無表情である。
「……僕もだ」

リリーは青いドレスを買った。今までのぼんやりした灰色の服を脱いだリリーは生まれ変わったように綺麗で、しかしボスはそれを褒める事が出来ない。きっかけが掴めず、やっとなんとか服のことでリリーに話しかけることが出来たまさにそのとき。
興行の看板でリリーは、マーカスがサーカスから出て行く事を知る。町のホテルにスカウトされたのだ。
「悲しそうだね、リリー」「恋人に去られてしまうのさ」「繋ぎとめて置けないなんて」「君の望みは?」
「ないわ。彼は私の恋人じゃない。お願い。他の話をしましょう」
リリーはマーカスを人形遣いのためのトレーラーハウスに誘う。マーカスはリリーが可愛らしいだけではなく美しくなった事を知り、リリーを口説こうとするが、そこにポールがやってくる。
マーカスは寝台に指輪を落としていった。リリーは彼の忘れ物を届けようと走るが、ポールに止められる。
「いかん」
―― でも指輪が。
「よせ」
尚マーカスを追おうとするリリーの頬を、ポールはつい、打ってしまう。

そしてリリーは自分で指輪の正体を知った。マーカスは既に、舞台のパートナーと結婚していたのだ。リリーはマーカスのトレーラーを訪れ、指輪を返す。
「人は成長するわ。…たとえば恋から覚めるとき。迷惑をかけてごめんなさい」
リリーは自分の意志で、サーカスを出て行こうと決める。
「出て行くなら。一緒に連れて行って。君が居ないなんて耐えられない」
人形が彼女を呼び止める。
「私も愛しているわ。でも……」
「ボス(人形遣いの取りまとめをしているポール自身の事)が嫌いなんだね?」
「いつも私を庇ってくれたわ。まるで私の心が分かるみたいに」
「君に忘れられるのは嫌だ」
 彼女の両肩に触れ、頬に触れる2体の人形。
「…震えているのね」
そして彼女は気付く。カーテンを開ける。そこに立っていたのは、無表情なままのポールその人で。
「大きな仕事の契約が来ている。君に抜けられると困る」
「私が馬鹿だったわ! あんまりにも人形が身近で、あなたが動かしているなんて思っても見なくて!」
「これは、仕事だ」
「……もう違うわ」

 サーカスははるか後ろ。リリーは一人、まっすぐに続く道を歩いていく。
―― 人形たちが好きだったわ。
―― でも、人形は誰だった? …人形は……。

 リリーは元来た道を駆けていく。そして行き着いた先は、ポールの腕の中。    <END>

いや、あらずじといいますか、全部、丸々……訴えられたりしないだろうか(汗)
あのですね〜。年の差とか、抱きついたら足が届かない身長差とか、無表情で怖そうな顔とか。
たまんなかったです。ハイ。

では、また明日。



2003年08月24日(日) 引越し完了。詳細を書く気力はナシ。

いやはや。久しぶりの日記になりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私はといえば、ネットに接続できないので、ローカルで書いておいてその内UPしようなんて、テキストエディタと向き合っております。「エンピツ」と違ってイマイチ興に乗り切れない今日この頃なのですけれど、日記を書く癖がなくなってしまっても困るので、書いていないとな〜などと思っています。

さて、去る8月20日。晴れて無事に引越しが完了いたしました。
と言っても……単に荷物を運び出し、部屋を掃除して新居に荷を運び入れるだけで一日が終わり、4日経った今漸くパソコンを開ける気力も湧いてきたという感じです。

さて、なにぶん生まれて初めてと言っていい、一人の引越し。色々と書きたくなるようなエピソードが沢山出てきました。何もかも思うように行かず、でもとても勉強になりましたよ〜。
引越しが終わって漸く一息ついたときに思ったことは、本当に何でこんなにも荷物が多いのだろうという事、手続きが沢山あるんだろうという事、思った以上に自分の要領が悪かった事。などなど。
一つイレギュラー的な部屋でも作って、こんなんでしたよ、と紹介してみようかと思いましたが、一時的とはいえこれ以上コンテンツが増えるのも何だなと、考えるだけで終わりとすることにしました。

そしてこれから暫くは、この暇〜な日々が(仕事がいつ決まるか分からない不安の中)続くのであります。ずっと待ち望んでいたゆっくりした毎日が日曜日的生活ですので、ここぞとばかりに、これまで暇がねぇ暇がねぇとグチばかり言って書けなかった創作の方、書きたいと思います! (*^_^*)わーい!!

では、また明日!



2003年08月13日(水) 今日で最後

仕事は今日で最後だったわけですが、や〜。泣くどころの話ではなく。
身辺整理に一時間とは言わずとも30分はいただけると思いきや、最後の最後、ぎりぎりまで仕事してきました。それに、ちょっとだけサービス残業。なんだか納得いかない。

あわただしく、まるで追い出されるかのように退社しましたよ。もうちょっとゆっくりさせてくれと思ったけれど、「この後まだ仕事あるから、とりあえずさっさと行ってくれ給え」という気持ちなのが丸分かり。
自分もどうやら以前人を見送ったとき、こういう態度だったんだなぁと思いました。
それでももう何度も挨拶はしたし(3回くらいみんなの前で挨拶させられたべ…)、なんか花束なども頂きまして、お盆始めの人の少ない中でも嬉しいものがありました。
まー、まだ20まではこっちにいるので、完全にお別れというわけでもなく、後は派閥ごとに分けて(笑)お食事などにも行く予定。

退社してからタンタンメンを食べに行きました。
食べた後には、あまりの辛さに下痢になる(失礼)とかいう噂の店で、ずっと気になりながらも早5年。とうとうその味を知ることとなったのですが、割と普通でした。もう一段階辛いのでも食べられたなと言う感じ。
ご一緒した方にはこれと、食後のお茶をご馳走になり、正直言って助かりました。引越しには自分が思っていたよりもお金がかかりそうだったので。

こちらで思い残す事がないように、明日からは遊んで暮らすつもりですが、体力なくなっているので、不注意で車両事故を起こしたりとか、そういう事が無いように気をつけたいと思います。


では、また明日。


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